「高野箒」    キク科コウヤボウキ属
「コウヤボウキ」    愛知県新城市 比丘尼城址にて (2010.10.18)
新城の比丘尼城址に珍しい「エンシュウハグマ」と、「ムラサキセンブリ」を見に行く、
「遠州白熊」は咲いていたが「紫千振」は蕾で、「高野箒」は丁度見頃の様子だった。
「コウヤボウキ」    岐阜県美濃加茂市 御殿山登山道にて (2006.10.20)
鳥居が低いので自然に頭を垂れ潜ると石段の登山道の途中見られ、その先はあちらこちらで咲いて、
写真を撮ると花弁がピンと伸び先がくるりと巻きが入り変わっていて、赤味が少し指し美しい花だ。

関東地方以西〜九州の山地・草原に自生の草本状落葉小低木で、9〜10月枝先に白〜淡紅色の花
を付け、花は直径約2.5cm長さ1.5cm程で筒状花10数個、1個に5裂片で計50〜70
枚の花弁が四方に広がり先が巻き、総苞は長さ約1cm、幅0.8cmの筒状。

茎の高さ60〜100cm枝は細く1年枝の先に花を付け、葉は長さ1.5~3cmの卵形で互生し
縁に針状の細い鋸歯が疎らに付き明瞭な3脈と細脈が有り、2年以後の枝はやや細長い長卵形の葉を
数枚束生するが花は付かない。

花の名前は和歌山県の高野山で、人の心を惑わしそうな物は本山の敷地内に植えてはならないとし、
竹も筍が採れ禁止され竹箒が作れない代りに本種の枝で箒を作り、これが「高野箒」とし広まった。

      山歩き記録 ⇒御殿山


TOP 花TOP