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御殿山
(ごてんざん)559m
平木山
(ひらきさん)544m
H18年10月20日
12時10分〜14時20分
岐阜県 美濃加茂市
曇り
”伝説の残る山も
余り登られて無く
 荒れてきている”
 曇り空で天気は良く無いが、急に近くの山を登ろうと遅くに家を出る。

鳥居があるので直ぐ判る
御殿山登山口
 水及び地形図とコンパスだけでその他の登山道具は持って無い、 最近このパターンで何時か痛い目に会いそうだ。

 「みのかも健康の森」を過ぎ猿飛橋で97号に入り右折する。

 その先甘屋口で80号に入り道幅が狭い広いを繰り返し北上、 中甘屋で80号と別れ右折した。

 弘法堂を過ぎて左の公民館先の三叉路を右折、 ここには「御殿山キャンプ場」の案内指標が見られる。

 右手にキャンプ場を見ながら入ると、 牛舎が道沿いに有り牛の目がぎょろりと見送ってくれた。

 舗装された良い道を行くと、 左手に鳥居が有り白山神社の石柱が立っていてここが登山口。

 道の脹らみに3台程駐車出来、 その先峠迄行くと広いスペースが有り山の中には東屋が見えていた。
案内は三段となっている なだらかな道だが石段が作られている
御殿山展望台・御殿山白山神社・ 御殿山まで500Mの案内 入って直ぐは石段

 12時10分鳥居の所から歩き始める、 鳥居が低く潜ると注連縄が頭に引っ掛かりそう。

 石積みの階段を登って行くと草木が道に張り出し歩き難い、 これは余り登られていない様子。
蜘蛛の巣が煩いし、漆の木が多い 登山道の直ぐ奥、この先に自然歩道が有ったようだ
両側から草木が張り出している 十一面の説明板と石碑

 少しで分岐に来た、 真っ直ぐ奥に「11面観音石碑」が有るが説明書きが掠れて良く読め無い、 看板はかなり前に作られたようで石碑が11面観音では無さそうだ。

 その先微かに道が見え、「奥山自然歩道」と読める指標が朽ちている、 奥山自然歩道の方は完全に廃道化している様子で、 戻り右に上がって行くが蜘蛛の巣が煩い。
くるっと見える 御殿山への指標は比較的新しい
平木山、左に尾根が続く 分岐、帰りは右の茂みから戻った

 右手に平木山が見えてきた、 平木山から左に尾根が続いてこの尾根で御殿山から平木山へ行く予定。

 参道の為道は明瞭に付き迷う事は無いが暑くなってきた、 分岐に来ると御殿山は左に指標が指し、 右の道が峠から猿の岩を通り降りて来る道では無いか?

 帰りにこの道を使って下山しようと思っているが、 木が覆っている様子から道は大丈夫か不安になる。

 左に進むと「涼み壇」の板が有り窪地が見え、 山頂御殿からお姫様が降り涼を取ったと書いて有った。
特に目立つ場所ではない 木の指標は朽ちかけている
涼み壇の案内 尾根に上がった、平木山は右へ

 然し見た所は沼田場の様なものだ、以前は水が沸いていたのだろうか?  美濃加茂市のHPに涼み壇の下に「おどり場」が有る様になっているが、 それらしいのは気付かず通過。

 ジグザグに登り尾根に上がる、 古い指標が立ち左「御殿山」で右は殆ど読め無いが「治田洞」。
狭い所に一杯に建っている 自然石を積んだ石段
休憩舎が見えて来た 右に石段が続く

 左に進むと一登りで休憩舎に来て、 右へ直角に石段が続き12時30分小規模の白山神社に着いた。
こじんまりとした社 二つの札が掛けてある
白山神社 社の背後に山名板が木に掛けて有る

 木立の中で眺望は無い、社の後ろが高いので上がってみると 木に山名が括り付けられここが山頂。

 西に道が続いて直ぐ大岩が有り登ると眺望が得られ、 展望台となっているが今日は霞んで良く無い。
白山神社から少し西に入った所 天気が良ければ楽しめる
展望台の大岩 霞んでいる、右端に納古山西尾根

 右の端に見えている尾根が納古山西尾根の様子、 とすると晴れていればその左に御嶽山が見える筈だ。

 西北の尾根続き四等三角点「宮洞(みやぼら)」の道はと見るも、 大岩からは急な崖で下りられ無い、ここからは行かれ無い様だ。 (追記:調べると大岩の右から回り込める様子)

 美濃加茂市のHPに「行者の雲見坂」「うつぬけの岩」が有り、 道が付いているように書かれている。

 尾根分岐に戻り平木山に向かう、 道は付いているが一段と歩かれて無く草木が覆って倒木も多い。
こちらの道は殆ど歩かれていない 鞍部の峠、眺望は無い
平木山への道は薄い 峠のお地蔵さん

 少し降り登り返しコブに上がる、 御殿山と同じ様な高さに見えるが何の標識も無く急降下が始まった。

 左手首を痛めていて転ばぬ様慎重に降る、 50m程度の標高差だが道は真っ直ぐで傾斜がきつい、 右手しか使え無いので帰りにこの斜面は登り度無い、 やはり峠から「猿の岩」方面で帰ろう。

 峠に着くと四辻で左奥にお地蔵さんが鎮座され、 昔はここから間見峠に降ったと思うが踏み跡は薄い。
開けているが眺望は良くない 右端のピークは554mポイントのようだ
平木山への尾根でここだけ開けている 真中にちらっと見えているのが御殿山?

 真っ直ぐ進み登りに掛かり緩やかになると左側が開け、 今歩いて来た御殿山方面が見え、急な斜面と思った一番近いコブは鋭角だ、 如何に急な降りだったかが分かる。

 分岐に来た、地形図では左に尾根が派生して、 平木山への主尾根は真っ直ぐに進む様に読めるが。

 手前から道は右山となった為、主尾根は右に鋭角に曲がる感じとなると思う、 この辺り平坦な所で道は消えている、 右に進むと又比較的狭い尾根で道が続いているので合っていた。
完全に登山道を塞いでいる 狭い山頂
倒木が有り道が怪しい 笹の「平木山」山頂

 最後の登りに入った、 50m程の登りで地形図では急降下した所と同じ様な斜面に読めるが緩やか。

 13時20分登り切ると笹が生えた奥に長い平坦な山頂で、 朽ちて何が書いて有るか判ら無い板と、 笹に隠れた三等三角点「平木山(ひらきさん)」が有る。
中央にあるので三角点は直ぐ見つかる 奥は広くなっている
笹に隠れた三等三角点「平木山」 奥に大岩が見える

 眺望は全く得られず山頂のムードは無く、 奥に大岩が見え入って行くと道は続いて、少し右に曲がり降ると突然お地蔵さんが鎮座され、 ここに古い道が有ったと言う事だ。
突然現れるお地蔵さん お地蔵さんがあるのだから道は有りそうだ
山頂奥のお地蔵さん 大木の下に道が降っている

 その先大木が有り下に道が見られ、急降下し治田洞に下りられそうだが 地形図からこの斜面は急なのが判るし駐車地点迄遠い、 休憩し13時35分来た道を戻って行く。
一旦歩いた道は気分的に楽だ
又尾根を戻って行く

 14時峠に戻り指標は無いが、左鋭角に道が付いている方面に入った。

 入って直ぐにお地蔵さんが比較的新しい前掛けをされ鎮座し、 近年迄お守りされる方が居られた様子。
峠の直ぐ下にある この道が一番良い道だ
峠から左に入って直ぐのお地蔵さん 古い道の面影が有る

 この道が古の峠越え交易の道の様で、 それらしい雰囲気が残っている落ち着いた良い道が続く。

 快適に進み「猿の岩」と書いた案内の所に来た、 付近の岩に猿が居てお姫様を守ったと書かれ、 地形図にも岩は有る様に読めるが付近には無く、登山道からは見え無かった。
御殿山の案内は自然歩道からの案内のようだ 高野箒
左の茶色の案内が「猿の岩」の案内 コウヤボウキ

 左から道が来ているが、 御殿山への指標が有るので奥山自然歩道から来た場合の案内だと思う。

 歩き易い道で順調に降り登る時ここへ出るのではと思った分岐に戻り、 14時20分車に戻る。

 御殿山への道はしっかりしているが、余り歩かれて無い様で草木が張り出し、 平木山は尾根を行く為迷う事は少ないが、 殆ど歩かれて無い様で踏み跡は薄いし特に見所も無い。


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
  出会った花:  ・コウヤボウキ ・アキノキリンソウ


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