「コウヤミズキ」
「ミヤマトサミズキ」
岐阜県瑞浪市 屏風山にて (2007.3.13)
屏風山登山口の下見に行く、分かり難い百曲がり登山口に着くと黄色に染まったミズキの花が咲き、
葯が赤く可愛い!植林のトサミズキかと思ったが、最初の写真の通り花軸が無毛でコウヤミズキだ。
本州中部地方以西・四国・九州の山地の岩地に自生の落葉低木で、3〜4月黄色い花を多数付ける。
花は3〜4cmの穂状花序を垂らし4〜8個付け、長さ約1cm卵形花弁5枚で雄蕊は花弁と同長か
少し長く、雄蕊の葯は赤色〜暗赤色で花弁黄色の良いアクセントとなり、美しいシャンデリア型の花。
茎の高さ3〜5mと高くなり、葉は花後に出て互生し長さ4〜12cmの広倒卵形で、先は短く尖り
葉の表は無毛で葉の裏には白毛が散生する。
当地「ヒュウガミズキ」も自生だが、花序の花数1〜3個と少なく雄蕊は花弁より少し短く葯が黄色。
高知県に自生「トサミズキ」は公園に植樹され、穂状花序の花数7〜8個で雄蕊5個は花弁より短い。
木の名前「高野」は和歌山県の高野山で、植物学者牧野富太郎氏が高野山に多く自生し命名とされ、
ミズキ科の「水木」は枝を切ると樹液が滴る事から、但し本種は滴ら無いとされる。
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