「クリンソウ」
岐阜県下呂市 濁河温泉にて (2004.6.13)
濁河温泉に泊まり温泉を満喫、翌朝亜高山帯原生林「遊歩道百選」に選定された探勝路の散策に出る、
御嶽山小坂口登山口方面に歩いて行くと道端に咲いていて、未だ前日の雨による雫が一杯付いていた。
北海道及び本州・四国の山地の湿けた所に自生の多年草で、4〜6月花茎の先に紅紫色の花を付ける。
花は高さ40~80cmの直立した花茎に、花柄1.5cm程の先に直径2〜2、5cmを輪生状に
2〜数段付け、花弁は5裂の基部繋がった合弁花で横に平らに開き、花弁の先が浅く割れてハート型
をし萼片緑色で雄蕊5個の雌蕊1個、花が下から順に咲くに連れ花茎が高く伸びて下は実となる。
葉はへら形の根生で長さ15〜40cmが放射状に多数付き、縁は浅く切れ込み基部しばしば赤味を
帯び、日本に生息のサクラソウ科の中で最も大型。
花の名前は花が段咲きする姿が仏塔の屋根の最上部に付ける「九輪」に見立て、「九輪草」と付いた。 | |