「キツネノボタン」
岐阜県瑞浪市 水晶山にて (2006.10.18)
林の中の木道の湿った所に咲き、毛が目立たず葉縁は少し細かな切れ込みでキツネノボタン、
「ケキツネノボタン」は茎に荒い毛が多く葉の切れ込みは大まかとされ、写真も一見大まかだ
が右下は細かい鋸歯が見られる。
他にコキツネノボタン・シマキツネノボタン・トゲキツネノボタン・ヤマキツネノボタン。
日本全国の溝の傍・田の畦等湿り気の有る所に生える越年草で、4〜7月黄色の花を付ける。
花は葉脇に長さ1.5~6cmと長短の有る花柄の先に付け大きさ約1cm、光沢の有る
花弁5個は倒卵形で中央の集合花は半球状をし、雌蕊多数の花柱の先は強く曲り萼片5個
は花時は反転。
茎は中空の高さ30〜50cm、茎葉は互生し柄は上に行く程短く3出複葉で小葉は更に
浅中裂し欠刻状鋸歯が有り葉柄基部は鞘状で両面に伏毛、根生葉は茎葉より柄は長い。
花の名前は葉がボタンに似て野原に生え、狐に化かされたと思い「キツネノボタン」と付く。
似る「ケキツネノボタン」は、茎や葉柄に開出毛が多く葉は切れ込みが深く小葉の幅が狭い、
又鋸歯は鋭く花柱の先は殆ど曲らない。
茎に毛が多いのを「ヤマキツネノボタン」とする説も有り花期7〜10月、今回10月で該当?
キツネノボタン類は食すと、口内や腸が炎症するとされる有毒植物で注意が必要。
山歩き記録
⇒水晶山
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