「イブキジャコウソウ」
「ヒャクリコウ」
滋賀県米原市 伊吹山登山道にて (2007.8.7)
笹又ルートで北尾根入り口から山頂部に上がる、小花で余り目立たないが固まって咲いて見付け易い。
北海道・本州・九州の日当りの良い山地岩礫地自生の半落葉小低木、7〜8月淡紅紫色の花を付ける。
花は枝先に集まって付け大きさ5〜8mmの唇形花を輪生し、上唇は僅かに2裂し先端凹み直立、下唇
は3裂し開出して上唇より大きく中央裂片が長い合弁花で、内部には細毛。
葯の付く雄蕊4個で2個は花冠より長く先が割れた雌蕊が1個、萼は長さ5~6mm萼歯は5個で下側
の2歯は細い。
花の色は色々変化が有り、特に白花は「白花伊吹麝香草(しろばないぶきじゃこうそう)」として区別。
茎は短毛が有り細くやや蔓状に地面を這い、多く分枝し根を出し直立又は斜上し絨毯状に群落を作り、
高さ3〜10cmで高山程背丈は低く低地程背丈が高い。
葉は短い柄が有り十字対生し卵形〜峡卵形で長さ5〜10mm幅2〜6mm、先は丸く鈍頭で縁は全縁
の基部楔形、葉には腺点が点在し触れると香りの良い精油分が分泌され出る。
花の名前は伊吹山に多く自生し、芳香が有り香りから「麝香(じゃこう)」を思い浮かべ「伊吹麝香草」と
付き、別名の「百里香(ひゃくりこう)」は字の通り、香りが百里の先迄届くと思った事から付いた。
山歩き記録
⇒伊吹山(笹又ルート)
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