「岩擬宝珠」    ユリ科ギボウシ属
「イワギボウシ」   岐阜県美濃加茂市 高木山にて (2006.10.7)
眺望を期待し「つつじの道」から展望台の立つ高木山に登るが、白山や御嶽山は全く見えず雲の中、
帰りは「もみじの道」を降ると途中から谷沿いの暗い道になり、少し水が流れる湿気た所に見られた。

本州岩手県〜兵庫県の山地のやや湿気た半日陰に自生、8〜9月頃根生葉の間から20〜40cm
程の花茎を出し、白色~淡紫色~淡紅紫色の花を付ける。

花は茎に数個〜10個を横向き~下向きで穂状に付け、基部近くから上に順に咲き、花の基部細い
筒部が長い漏斗形で花披片6個は反り返り、花弁に色が付くのは花弁中央部長手方向に薄く付き、
雌蕊1個は長く雄蕊6個それより短いが、両方共花弁より出て先は反り返り、花柄の基部に付く
苞は膜状で薄く紫色で開花時萎れて脱落。

葉は根生で20~30cmの長い柄が有り斜上、楕円形又は卵円形の長さ30~40cm質は厚く
暗緑色でやや艶が有り、葉先が尖り基部楔形で短く括れ暗紫色の細点が多数。

花の名前は沢沿いの岩の多い所に自生で「岩」、蕾が橋の欄干の「擬宝珠」に似て「岩擬宝珠」。

尚日本海側に自生を「トウギボウシ」とする考えも有るが、明確な相違点が無く同一を支持したい。

 注2015年追加:APG植物分類体系で科名がユリ科⇒キジカクシ科に変更されたようです。
*ユリ科ギボウシ属     ・オオバギボウシ


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