「赤詰草」 「紫詰草」   マメ科シャジクソウ属
「アカツメクサ」 「ムラサキツメクサ」    福井県勝山市 小原林道にて(2006.6.29)
赤兎山に登った帰り悪路でゆっくり小原林道を走ると、林道脇に大きなツメクサの花が見られた。

ヨーロッパ原産の帰化植物で明治時代に牧草とし入ったものが野生化、日本全国の草地に自生し、
花期は長く5〜10月迄紅紫色の花を球状に多数付ける。

花は茎上部の葉脇から出す長い柄の先に付け、花弁5枚の蝶形花で長さ1.3〜1.5cmと細
長く、開いていない花が多数集まった集合花序で2~3cmの球状に見え、花の色は基部程薄い。

茎は褐色の軟毛が生え高さ20〜60cmとなり上部で疎らに枝分かれし、葉柄は上部ほど短く
下部は長い1~4cmで2枚の托葉が付く。

葉は3枚の小葉からなり径(3枚合わせた)1、5~3cm、単片は幅8~15mmの長楕円形
で先端は少し尖り、中程にV字形の淡い白色斑が入り、2個の托葉は卵形で先が尾状に尖る。

花の色が白い白詰草(シロツメクサ)は、花序の下に葉は無く長い花茎が付きその下に3小葉。

花の名前はヨーロッパから日本に輸出品の破損を防ぐ為、本草を乾燥し緩衝材とし詰めて出荷し、
花が赤(紫)なので「赤(紫)詰草」と付いた。

         山歩き記録 ⇒赤兎山


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