「オオツクバネウツギ」
岐阜県御嵩町 みたけの森にて (2006.5.11)
小萱チェリーカントリークラブ前を通り「みたけの森」上部に入り、東屋の横に駐車し歩道を降り、
分岐に来て右に湿地帯へ入り少し進むと、あちらこちらにウツギの白花が咲くが他の花は少ない。
本州関東地方以西と四国・九州の山地に自生の落葉低木で、5月頃枝先に黄白色の花を付ける。
花は本年枝の先に普通2個付け、長さ2〜4cm筒状鐘形で細い花筒から急に鐘状に広がり、先は
上唇2裂の下唇3裂し内側に黄赤色の斑紋が有り、蕚片5個中1片が著しく短い。
木の高さ1〜2m樹皮は灰褐色で若枝は赤褐色、葉は対生し長さ2〜5cmの広卵形で先は急に
細くなり鈍頭、葉の表面緑色で裏面は帯白緑色をし、両面には薄い毛が見られ縁に不揃いの荒い
鋸歯が有る。
似るツクバネウツギは花冠が2〜3cmと小さく蕚片5個同じ長さ、本種萼片一個が極端に小さい。
花の基部に付く長い蕚片5枚が赤色を帯びぱっと開き、良いアクセントになりなかなか美しい花だ。
木の名前は果実の先端にプロペラの様な蕚片を残し「衝羽根」に似て花が大きく「大衝羽根空木」、
但し本種の茎は空洞で無いので、何故「空木」と呼ばれるようになったかは調べが付いてい無い。
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