「青 木」    ミズキ科アオキ属
「アオキの雄花」
「アオキの実」
「アオキ」        岐阜県関市 権現山にて (2006.4.14)
武芸川の権現山に洞から鉄塔巡視路で杉林を登ると、暗い中赤い光沢の有る実が目立つアオキ
が有り、赤い花の付く木も有るが明るい実も多く残り華やか、花は小さくて目立た無いがこの花の
作りは面白い。

北海道南部・本州・四国・九州・沖縄の照葉樹林に自生の常緑低木、3〜5月紫褐色の花を付ける。

雌雄異株で枝先に円錐花序を出し、雄株は花序の長さ7〜15cmと長く花数が多く雌株は花序の
長さ2〜5cmと短く花数は少ない。
雄花の大きさ約1cm花弁(蕚片)4枚、基部間に四角に並ぶクリームの色葯が付く雄蕊4本で雌蕊
は退化の痕跡が有り、雌花は大きさ約1cm花弁(蕚片)4枚には白い縁取り、雄蕊は退化し無く
中央に薄緑色の太い雌蕊1個。

木の高さ1〜3m、樹皮は緑色で灰褐色の縦に細い溝と横長の皮目が付き、若枝は緑色で光沢が
有り老木は灰褐色で縦に細裂し、葉は対生し枝の上部に集まり長さ8〜20cmの卵状長楕円形で、
質は厚く深緑色で光沢有り先は尖り縁の上半部に粗い鋸歯。

花後に付く下写真の卵状長楕円形約2cmの赤い果実は、初め緑色から赤く熟し光沢が有り、冬か
ら春迄長く付き冬の暗い感じの家の庭を明るくし、又春に花と果実が一緒に見られ親しまれている。

木の名前は枝が緑色なので緑=青で「青木(あおき)」と付いた。  山歩き記録 ⇒権現山(武芸川)


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