120
権現山
(武芸川)
 (ごんげんやま)516m
汾陽寺山
(ふんにょうじやま)520m
H18年4月14日
8時50分〜15時30分
岐阜県関市武芸川町
晴れ時々曇り
  ”権現山も
  汾陽寺山も
ミツバツツジが満開
  楽しい山歩き”
 天候不順で暫く雨模様が続いた、 土日も崩れそうだが今日は降りそうに無いので山に行く事にした。

 武芸川(むげがわ)の権現山にするが、この山の登山口は洞又は小知野の集落と千本桜園地で離れ周回コースが無い、洞から権現山に登り寺尾ヶ原千本桜に降り、 そこから汾陽寺山に登り汾陽寺に降れば周回となる。

 7時30分家を出て美濃加茂から248号を走るが、 関の町を抜けるのに時間が掛った。

ここから少し入るとお墓が有り、その前に駐車
汾陽寺入り口石柱
 418号で武芸川に入り、 「保木山」にカタクリ情報を頂いて59号直ぐ先の信号を左折する。

 武儀川を渡り真っ直ぐ突き当たる感じで保木山に着くと、 カタクリ自生地の案内が有った。

 駐車場が見当たらないので道路脇に車を止めて入ると、 遊歩道が有りロープが張られカタクリとショウジョウバカマが咲いている。

 カタクリは前日の雨の為か痛んで元気が無く、 ショウジョウバカマはもう終わりの様相だ。

 ずっと奥に入ると一面花が付いていて、 最盛期は見事だと思われるが今日は良く無い。

 早々に引き上げ59号に入り洞の集落の登山口をやり過ごし、 汾陽寺へ左の細い道を入る。

 立派な汾陽寺の石柱を見て杉林の暗い道を進むと、 右上にお墓が有る所が道が広くなっているので駐車した。

 8時50分歩き始め石柱を出て車の多い59号は避け、 右に曲がり小川沿いに南に歩いて行く。
川沿いの道 大犬陰嚢
タンポポの咲く道をのんびりと オオイヌノフグリ

 田園の中タンポポが花盛りでのんびりした所を進むと、 オオイヌノフグリが集まって咲いていて、少し先に土筆のすくっと伸びた形の良いのが多く有り、今年は未だ食べて無く丁度良いと土筆摘みに興じた。

 道の直ぐ際の摘み易い所で僅かの時間で一杯採れる、 民家から離れていて手付かずで残っていた様子。
分岐の手前59号沿いに何台か駐車可能の脹らみが有る 道路の側面に有り直ぐ見つかる
59号の洞の分岐、この左に登山口 鉄塔巡視路用階段

 左に曲がり59号に出て少し右に進むと、道は二叉となり右は集落への狭い道で、 左の59号沿いにコンクリートの階段が作られ鉄塔巡視路の案内が有った。

 ここが権現山洞の登山口で、9時25分登り始め階段を上がって行く。
なだらかに行くと直ぐ右に曲がる この木は一杯有った
登山道に入ると杉林 良く目立つアオキの赤い実
青木
アオキの花

 植林の中を進むと赤い実を付けたアオキが多く暗い林の中を明るくし、 アオキの花も少し残っていた。

 直ぐ分岐となり鉄塔巡視路№450・451の標識を見て、右の№450に曲がり谷間を進むと少しで支尾根に上がって、左へ曲がり良く踏まれた尾根道になるとミツバツツジが咲いている。
新緑の雑木林は良い感じ
尾根に上がると良く踏まれた道

 少しずつ高度を上げて行く道は登り易く、 時々武儀川方面が開けていた。
小葉の三葉躑躅
コバノミツバツツジ

 コバノミツバツツジが続いて咲いていて、 良く見る花だが丁度満開の時期の様子で綺麗。
ここは余り眺望は無い 権現山がちらりと見える
№450送電鉄塔に着いた 頭の部分だけ覗く権現山

 9時45分№450送電鉄塔に着いた、前方に頭だけ出た権現山が見えている。

 今日は暑い日となっていて、早速立ったまま水を飲み休む。
伐採されているので大きく広がり汾陽寺山が美しい
堂々とした汾陽寺山が全て見える

 少し行くと伐採されたばかりの大きく切り開かれた所に来た、 汾陽寺山の全容が見られ大きくて立派な山だ。
まだ最近伐採したようだ 山の中に、あちらにぽつん、こちらにぽつんと咲いている
伐採され眺望の利く尾根道 山桜が満開

 降り気味に開かれた気持ち良い尾根道を行き再度登り始め右に大きく曲がると、向かいの斜面の1本の山桜が満開の様子で見えている。

 急な登りを過ぎ地形図316ポイントに上がらず、 左山でトラバースし10時20分№449鉄塔に着いた。
ここは抜群の眺望が得られる 今日は霞んでいて良く解らない
№449鉄塔広場は眺望が大きく広がる 西南方面

 権現山は近くに大きく見え反対は西から南に大きく眺望が得られ、 遠く白い山も有るが霊仙辺りだろうか?然し少し雲が有りすっきりとは見えず。
形の良い権現山
№449広場から新緑と権現山

 ここは休憩するには良い場所で眺望を楽しみながら休む、 暑いので吹き抜ける風が心地良い。

 その先自然林になってきた、 相変わらず確かな道が付いていてミツバツツジが目立つ。
足元がグリーンで彩られている
新芽の緑が美しい道

 左に曲がり始めそろそろ主尾根に上がりそう、尾根に上がると左に曲がり降り始めると 右から明瞭な道が合流「小知野」からの登山道。
一瞬唖然とするくらい固まって群生している
谷一面に咲くコバノミツバツツジ

 左の谷にミツバツツジがびっしり咲いている、 急な谷で降りる事は出来無いが見事な眺めだった。

 登山道は一段とはっきりして小知野からが多く登られている様に思う、緩やかに進むと№448鉄塔に着いたがここは見晴しは利かないので通過。

 少しで№447鉄塔への分岐に来た、 登ってから初めての「権現山」への指標を見て直進する。
登山道だけが盛り上がっている 初めての指標も倒れかけている
盛り上がった尾根道 初めて出てきた指標

 又も植林帯になってきた、 左山で権現山山頂をトラバースしながら高度を上げて行くが結構きつい。

 やっと千本桜からの尾根道に合流し、左に戻る感じで鋭角に曲がり山頂に進む。
緩やかに見える登りだが結構つらい 全く眺望は無い山頂
山頂下の登り 「権現山」山頂の社

 ショウジョウバカマが咲き残りシキミの花の咲く真っ直ぐの道を登ると、社が見え11時20分山頂に着いた、誰も居ない山頂は比較的大きな社が有り、杉や檜木の中で眺望は全く得られないが平担で広々としている。
猩々袴 樒
ショウジョウバカマ シキミ

 山頂標識は木に括り付けたのが一枚、他は「空き瓶は・・」の注意看板が2枚だけでさっぱりしている山頂だ、眺望が無く味気無いが昼食を取り12時下山開始した。

 直ぐ蕾みが多いツルシキミを見て、登って来た洞からの道を過ぎ進むと明瞭で無く見付け難い分岐に来る。
真っ直ぐの道 唯一ここが間違いやすい
山頂からの降り 千本桜と書いて有る所を鋭角に左へ

 テープが付いているが杉の木にマジックで「千本桜へ」と書かれているのが目印となり、左に鋭角に曲がり降ると両側は植林帯の狭くて急な暗い道が続いた。
植林帯が続く 登山道から離れ真っ直ぐ入る
暗くて狭い道を急降下 大きく開けた送電鉄塔広場

 どんどん降ると送電鉄塔に来て、 登山道は手前で右下に降りて行くが真っ直ぐ鉄塔に入ってみる。

 広場となっていて正面に汾陽寺山が見えるが、 ここからの汾陽寺山は少しピラミッド型になっていた。
こちらからの汾陽寺山はカッコイイ 余り特長が無いので同定が難しい
送電鉄塔より汾陽寺山 高賀山から片知山方面

 汾陽寺山右の尾根の下に山肌が露出しジグザグの登山道が見え、 これから行く千本桜からの登山道。
ジグザグの道から送電鉄塔へ、そしてその上の送電鉄塔へ
刈られた所に汾陽寺山へのジグザグの道が見える

 正面に見える山は滝波山・平家岳のようだが良く分から無い、 右は蕪山・高賀山で良いと思う。

 大きく広がり気持ちの良い眺望が得られ、 味気ない山頂で無くここで昼食とすれば良かった。
水も流れていた谷 狭い道を登ったり下ったり
谷を渡る 右山の狭い道

 その先急降下し谷を渡り右山で斜面を上下し、 再び谷を越え急な登りを少しすると左に尾根を降り始める。
尾根に上がると幅広い良い道
尾根に乗った

 尾根をどんどん降るが、こちらは植林帯でミツバツツジも少ない。
この合流ポイントは下から登ってくると右に行きそうだ たまたまなのか倒木があり、そちらに入らない事
左から顕著な道が合流した(写真左の尾根を降ってきた) 右から道が合流した(写真右の方から降ってきた)

 左から顕著な道が合流し暫く降ると、 今度は右から道が合流し少しで平らな所に出た。
広くて立派な大木が多い 橋の先に小屋がある
平で広い杉林に出た 鉄製の橋を渡る

 平坦な杉林を行くと鉄製の橋を渡り小屋掛けを左に見て進む、 幅広い道となると何本も杉の木が倒れている。
登山道は完全に塞がれて通れない 駐車場となっている所の桜
間伐?の倒木で道が塞がれるが、迂回すれば良い 桜の花が見えてきた

 完全に登山道を塞いでいるが、 何処でも歩けるので回り込むと少しで明るくなり桜の花が見えてきた。

 川の際に出て川向こうに大きな駐車場を見ながら左に行くと12時50分橋の袂に出た、 橋の名前は「ふれあい橋」で川は「南谷川」。
距離はわずかな道 ここは一方通行の所
川の際を橋の車道に戻る(振返り撮る) ふれあい橋に出た(振返り撮る)

 駐車場はほぼ一杯で大勢の人が花見を楽しまれていて、 花は七~八分咲きで見頃の様子。
天気は良いのだが全く霞んでいる
寺尾ヶ原千本桜

 然し桜の花を見ても余り綺麗だと思わないのは、 曇り空とミツバツツジの群落を見てきたせいか?

 ここは真ん中に川が流れ、 川を挟んで道路が二つに分かれている所。
一方通行の向かいの道の少し左へ行った所 中電鉄塔巡視路の指標もある
汾陽寺山登山口 登山口とだけ書いて有る

 道を横切り汾陽寺山側の道を左の峠方向に進むと直ぐ、「登山口」と書かれた案内が有った、桜の写真を撮りながら休憩するが、場違いの感じで居心地が良く無く13時05分汾陽寺山に登り始める。
はげ山をジグザグに登る 上から見ても特に綺麗でも無い
汾陽寺山への登りは狭いザレタ道 千本桜はかなり下になった

 中電鉄塔巡視路の指標も有る登山口の階段を登り、 道路際を進むと斜面の狭い急な登りが始まった。

 ジグザグにどんどん高度を上げて行く、 休んだせいか快調に登るが狭くてザレていて滑り易い。
立坪菫 紫背菫
タチツボスミレ シハイスミレ

 一部崩れている所も見られるが、 下の桜や登山道脇のスミレの写真を撮りながら通過し自然林の中に入った。
最初の№166送電鉄塔に着いた 送電鉄塔から瓢ヶ岳・片知山方面

 少しで№166送電鉄塔に着くと高賀山から片知山方面が開け、汾陽寺山頂方面は山頂下の送電鉄塔が見えているが、まだまだ遠い。
こちらの山もミツバツツジが多い
ミツバツツジの咲く道

 登りがきつくなってやっと登り切り、 右山でなだらかな道となるとここもミツバツツジが一杯咲いている。

 再度尾根に上がると、左に曲がり緩やかな尾根道を進む。

白文字
シロモジ
 緩やかに降るとその先急登となり、 №165鉄塔への登りに入るがなかなか登れない。

 何回も止まって息を整えながら、14時05分165鉄塔に着いた。

 ここは粉陽寺山から来た事が有り、 真っ白な「白山」を楽しんだが今日は見えて無い。

 コーヒータイムとする、風も弱く鉄塔の影でお湯を沸かして入れた。

 歩いて来た権現山が向かいに見え、 山頂からあの鉄塔を通り尾根を降ったと思い乍寛ぐ。

 この先は前に歩いた道で何の心配も無い、14時30分山頂に向かった。

 直ぐ右に「紅葉滝コース」の降る道を見て急な登りに掛る。

 休んだけれどきつい、 短い登りだが止まりながら14時40分「汾陽寺山」山頂に上がった。
三角点が有るだけの山頂 反射板跡地
「汾陽寺山」三等三角点「谷口(たにくち)」 「汾陽寺山」山頂はススキ他で荒れている

 かなり飛び出ている三等三角点「谷口」にタッチし、 真っ直ぐ南の尾根に入って行くが指標は無い。

 入り口は前に来た時より、ススキが倒れていて分かり易くなっている。
丁度三角点の真向かいに下山口 かなり急で逆に登ると大変だ
三角点の向かいに下山口 直ぐ急降下の道となる

 下山はいきなり急な降りとなり、落ち葉で滑り易いので注意しながら進むも登るより楽、落ち葉が一杯で道を埋めているが、それでも道は窪んでいるので登山道は拾える。
暫く下ると左側が開けて権現山が見える かなりの大木だが何の木か?
途中に見える権現山 太い木も見掛ける

 この道は昔はかなり歩かれていた道の様だ、 そろそろ前回道が無くなったと捜したポイントに来そうだ。

 この辺りもミツバツツジが多く咲いていて楽しめる。
小葉の三葉躑躅 コシダが一杯の道
背丈の有るミツバツツジが咲いている コシダが増えてきた

 道は尾根道で分かり易いのでどんどん降ると、 伐採した木が積まれた前回道を探した所に来た。

 木は枯れてきて前回より随分少なく感じられ、 右の端に明らかな道が見え戸惑う事は無く通過、やはりこの道も少ないと思うが、ある程度は歩かれている様子。

 少し分かり難い稲妻を切る所を過ぎコシダが一杯の所を通ると、 車の音がはっきり聞こえるようになる。
潜って通過 車の音が先に聞こえてくる
登山道に有る太い倒木 59号が見えてきた

 暫く降ると林の間に舗装道が見えると59号に出て、 前回妻が滑って転んだ丸太はそのまま残っていた。

 舗装された道を降って行くが、花見のせいか今日は車が多い、車道を逃れようと幅広い草ぼうぼうの道に入り、ショートカットし15時30分車に戻る。

 洞から権現山山頂迄は、眺望も随所で得られ又変化の有る登山道で楽しい、逆に権現山山頂から千本桜への道は、殆ど暗い植林帯でしかも急な登山道で登りに使うと大変だと思う。

 山の中に標識は両山合わせても一つ有っただけだが、このコースで回れば少し分かり易いと思う、山名の読み方は「ふんようじ」とされていますが、地元の方の呼び方「ふんにょうじ」を採りました。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
確認出来た山: ・高賀山 ・蕪山

出会った花:  ・オオイヌノフグリ ・アオキ ・コバノミツバツツジ ・ショウジョウバカマ ・シキミ

           ・シハイスミレ ・タチツボスミレ


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