「岩 梨」     ツツジ科イワナシ属
「イワナシ」      岐阜県白鳥町石徹白 銚子ヶ峰登山道にて (2002.5.25)
歩き易い道を登り新しくなった「神鳩ノ宮避難小屋」を過ぎると、 木の背丈が低くなって残雪が有り、
ショウジョウバカマ等花が一気に多くなり、 イワナシも見られるが花色は良いが背丈が低く撮り難い。

北海道西南部及び本州の低山~亜高山の山地林縁等に自生の常緑小低木で、 4〜6月枝先に苞葉
の有る総状花序を出し、淡紅色の花を3〜8個付ける。

花は約1cm筒状鐘形で先は5裂し開き裂片は卵状三角形、 花弁奥の雌蕊10個と中央の雌蕊1個は
同じ長さ、萼は紅紫色で深く5裂し狭卵形の先は鋭頭。

茎は木質の赤褐色で荒い開出毛が有り、 少し枝を分け地を這い斜上し高さ10〜25cm、葉は互生
し長さ4〜10cm幅2〜4cm柄の有る卵状長楕円形で、 質は固く先が尖り両面に褐色の短毛が
付き縁に褐色の刺状剛毛。

果実は蒴果で径約1cmの扁球形多肉で、 緑色から赤褐色に熟すと梨に似た甘みの有る果肉となり、
みずみずしく甘酸っぱい味がし食用になる。

木の名前は実が蒴果で梨の果肉に似て、 山地の岩の多い所に自生で「岩梨(いわなし)」と付いた。

        山歩き記録 ⇒銚子ヶ峰


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