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夏焼山
(なつやけやま)
1,503m
H17年9月24日
8時25分〜13時50分
長野県南木曽町
曇り時々雨
”コース中は殆ど
  自然林で
 山に浸かれる”
 6時20分家を出て中央道を中津川ICで降り19号を走る、 朝早い為スムースに進む事が出来、南木曽に入り妻籠入口信号を右の256号に進み、 途中左の大平峠(おおだいらとうげ)へ向かう。

 256号と別れると曲がりくねった登りとなり、どんどん高度が上がって行き 暫く進むと左に駐車場の案内が立ち、右に旧大平街道の案内が有る所に着いた。
東屋の周囲に駐車可能 大きな看板と水場の間が登山口
大平峠の東屋 登山口

 谷伝いに道は付けられていて、ここを登れば大平峠に行けるが先に車で進む。

ほぼ真っ直ぐに登る
急な登り
 左に昔の茶店の風情が残る「木曽見茶屋」が有るが、 未だ店は開いていない。

 先の駐車場に大平峠県民の森の案内が見られ、 茶店直ぐ先にパノラマコースが有り夏焼山山頂に行く事が出来る。

 然しそのまま先に進み、大平峠から登る事にした。

 少し走ると右にトイレ左に東屋の有る整備された峠に着くと、 直ぐ先にトンネルが見えている。

 トイレの奥が兀岳への登山口で左の東屋の方が夏焼山の登山口、 駐車スペースは特に無いので東屋の近くに止めた。

 4〜5台程度は止められそうな場所で、 ここにも県民の森の案内が有りコースが書かれている。

 まず「馬の背コース」で管理棟に行き、 「奥石山コース」を周り「展望コース」から夏焼山山頂に歩く事にした。

 8時25分水場の横の階段を登り始めた、 土留め階段の道は木が朽ちかけて大分前に作られた様子。

 自然林の中どんどん高度を上げて行く。

右馬の背、真っ直ぐつつじ、左夏焼山頂
尾根に上がると直ぐ分岐
 急な所は階段の際に道が出来ていて、 登山者が階段を嫌うのが良く分かる。

 然し少しずつ掘れて道が崩れるので、 階段にして土止めをするのも理解出来るが!

 一直線の急な登りで、未だ歩き始めでも有り結構きつい。

 距離は無く8時50分尾根に上がった、「右尾根コース管理棟、 正面ツツジコース管理棟・左夏焼山山頂」の指標が立っている。

 太陽が出てきて今は良い天気となっているが、今日は下り坂の予報だ。

 山頂は眺望が利くと言われていて、 予定を変え晴れている内に山頂に行く事にする。

 尾根の道は自然林に光が射し込み、気持ちの良い道を進む。

 左に兀岳が見えてきた、整った山容をしている。
山頂への道はなだらか
尾根の気持ちが良い道

 少し降り登り返すと9時丁度あっ気なく「夏焼山」山頂に着いた、四等三角点「大平峠(おおだいらとうげ)」とベンチの有る山頂は、南木曽岳が見えている。

 右には摺古木山と左に恵那山、その左直ぐに兀岳が見え眺望の良い山頂だ。
山頂からは南木曽岳が近い
南木曽岳
兀岳は直ぐ近く
兀岳
恵那山方面は雲が多い
恵那山

 南木曽岳の右に御嶽山や北アルプスが見えるよう案内板に有るが、 今日は雲の中で見えて無い。

 木曽見茶屋への「パノラマコース」と管理棟方面への「展望コース」が有り、 展望コースに進むと階段状の道が続き急降下して行く、どんどん降るが結構長くてこちらを登りに取るときつそうだ。
自然林の中で展望は得られない
展望コース

 緩やかになってくると小さなアップダウンを繰り返しながら、自然林の中を気持ち良く進む、只展望コースと付けられているが、見晴らしは全く無い。
展望コースは何も無いが自然林が良い
良い雰囲気の道

 アキノキリンソウが時々咲いている程度で、花も少ない道だ。

 小さな瀬音がして来ると9時40分湿地帯に着いた、 ここも時期的に駄目なのか花は咲いていない。

キンポウゲ科晒菜升麻
サラシナショウマ
 右に進むと管理棟への「こけの沢コース」、 真っ直ぐは「摺古木コース」で奥石山への登りの分岐となっている。

 奥石山方面の真っ直ぐに進む、少し行くと又分岐が有るが指標は無い。

 どうも天気が怪しく雨が降りそうだ、 奥石山は止めて管理棟に戻ると思う右に進んだ。

 少し行くと真っ直ぐと右に降る分岐に来た、 管理棟に戻る積りの為右の谷に降りて行く。

 降り切ると谷沿いの平坦な道に出る、 この道が「こけの沢コース」だと思われ左に入った。

 狭い谷で暗い道の中、白いサラシナショウマがゆらゆらと揺れている。

 近付いてみると花は終わりかけの為色あせた感じで、 遠くから見ている方が良かった。

キク科秋の麒麟草
アキノキリンソウ
 建物が見えてきた、車も1台止まっている。

 この先大きな広場で駐車場とトイレが有り、 右に上がると10時10分管理棟に着いた。

 ここが「県民の森広場」で、雨が降って来たので管理棟の軒先で雨を凌ぐ。

 中から職員の方が「中に入ったら」と言われたが、 土間は無く靴を脱がなければならない。

 直ぐ止みそうの為、上がるのは辞退しそのまま軒先で雨が止むのを待った。

 少しで雨は上がり管理棟前の広場に入って行く、 一部木道が有り湿地帯となっている。

 アケボノソウが咲いているが小さな株だ、 白い菊が多く咲くが他の花はアザミくらいしか無い。

 池に行ってみると、左上に黄色い花が咲いている。
湿地帯もあり四季色々な花が咲くと思われる
管理棟横の県民の森広場

 ツワブキの花と思い近付くと葉が違いオオハンゴンソウで、近くに大株のアキノキリンソウも見られた。
キク科大反魂草 セリ科白根川弓
オオハンゴンソウ シラネセンキュウ
タデ科溝蕎麦 キク科柚香菊
ミゾソバ ユウガギク

 ボーイスカウトの服を着た子供が3人歩いてきて、 地図を見ながら奥のツツジコース方面に行った。

 誰もいない静かな空間をゆっくり散策、 広場の中を馬の背コースで戻ろうと登るとベンチが有る。
キク科嫁菜 キク科野紺菊
ヨメナ ノコンギク

 公園一帯が見渡せるここは休むに良い所で又もゆっくりする、 湿地帯も有り花が楽しめそうだ。

 昼食と思ったが余り食欲が無い、 夏焼山山頂で食べようと11時20分馬の背コースを進む。
馬の背コースにはススキの斜面を登る
ススキの道

 木が切り開かれた両側はススキが茂っていて、林に入る手前に背丈1m程のアケボノソウが数本有るが、花のイメージは小さな株が似合うと思う。
リンドウ科曙草
アケボノソウ

 道が急な登りとなってくると木の土止め階段となり、これがずっと続くが階段状で無い方が良い、公園で大勢の人が登る道では仕方が無いのか!
キク科山母子 新しい木の土止めの階段
ヤマハハコ 階段の登り

 どんどん登って行くと尾根に上がり緩やかになった、 見晴らしは無いが自然林で気分が良い。

 緩やかにアップダウンをすると11時55分大平峠から上がってきた分岐に戻り、真直ぐ夏焼山方面に進み山頂に着くと、先程会ったボーイスカウトの子供達が昼食を食べている。
ここも気持ちの良い道が続く
馬の背コース

 リーダーの若い男性が居るので、 兀岳は登りましたかと聞くと行っていないとの事。

 ボーイスカウト活動で登山はしていない、 藪の有る山に登る筈が無く間の抜けた質問をした。

なだらかな道
夏焼山への道
 名古屋から来て管理棟の反対側のキャンプ場で2泊したとの事、 「引率大変ですね」と言うと「好きだから」と言われる。

 子供を自然に連れて来るのは良い事だが、 面倒をみるのは苦労が多そう。

 子供達は木曽見茶屋方面に行ったがリーダーはキャンプ場で待つとの事、 地図を持たせオリエンテーリングをしている。

 ベンチに腰掛昼食とする、 雲が少し切れて南木曽岳の右に御嶽山の一部が見えたが又直ぐに隠れてしまった。

 朝と眺望は変わらない、逆に恵那山は隠れ気味となっている。

 13時25分戻り始め分岐から急階段を降り、 峠近くに戻ると夫婦と思う二人が登ってきた。

 兀岳に登ってきたとの事、 笹は途中迄は刈られ上部に笹漕ぎが有るがたいした事は無いと言われる。

大平峠から登った尾根分岐より摺古木山の右は安平路山
摺古木山
 13時50分大平峠に戻った。

 帰りは木曽路館の温泉を考えたが、 連休中で混雑が予想されるので富貴の森に有る「床浪荘」に行く。

 向かいのホテルは大規模だが、こちらは小さな宿で駐車場も広くない。

 入浴料550円を払い温泉に入る、 室内浴槽と外に丸いジャグジー風呂その下に普通の露天風呂が有る。

 ぬるっとした温泉らしいお湯で、 特に室内浴槽が濃い感じで水車から流れている近くは濃さそうに思う。

 入浴者は3人居たが暫くすると皆出て行かれて、 水車の近くで一人ゆっくり浸かる事が出来た。

 小規模の温泉なので季節によっては混雑するかもしれない、 人が少なければお勧めのお湯だと思う。

 大平峠から登った為直ぐ山頂に着き、 その後管理棟迄下り又登り返す行程となる、初め管理棟に行き、展望コース・旧大平街道・ 馬の背コースの周遊コースとすれば楽しめそうだ。

 逆に木曽見茶屋からパノラマコースで登るか、 奥石山コースも歩いてみたい。


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
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出会った花: ・サラシナショウマ ・アキノキリンソウ ・オオハンゴンソウ・ シラネセンキュウ

   ・ミゾソバ・ユウガギク ・ ヨメナ ・ノコンギク ・アケボノソウ ・ヤマハハコ ・ツルリンドウ 

確認出来た山: ・兀岳  ・恵那山  ・南木曽岳  ・擂古木山  ・安平路山         


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