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手掛岩山
(てかけいわやま)
909m
H17年2月27日
10時20分〜13時50分
岐阜県東白川村
晴れ
”新しい林道により
 登山道は寸断し
  一部不明瞭
 8時25分家を出て41号を走り、 白川で62号に入って東白川村神土を目指す。

 東白川村役場の有る神土集落先に赤いアーチ橋が有り、 ここを鋭角に右に曲がり坂を登って行く。

そんなに大きな谷ではないのに大きな堰堤
砂防ダム
 分岐が幾つも有るが、 ほぼ真っ直ぐな方に走って行くと左上に神明神社が見えてきた。

 その先大きな製材所に来て左に曲り、 「上親田林道」指標を見て分岐を右に入る。

 舗装された林道を進むと、 大きな砂防ダムが見えてきて未舗装に変わった。

 地道の林道を進むが、ぬかるんで大分道がうねっている。

 今は凍っているが, 気温が上がると泥道になりそうだ。

 道は良くなったり悪くなったりの為、 ぬかるみに嵌る前にと砂防ダム迄戻る事にする。

 砂防ダムは3〜4台駐車可能、 10時20分歩き始め天気は良いが日陰は手が冷たい。

 10分程進むと林道分岐に来た、1台の軽トラが止まっていて夫婦と孫と思われる三人が居て、この分岐には「手掛岩山登山口まで200m」の案内が立っていた。
Tの字の分岐は左へ行く 左200m手掛岩山の指標
林道の分岐 新しい指標が有る

 子供さんは1年生で今年この手掛岩山に小学校の全校登山で登られるとの事、東白川小学校は毎年この近辺の山に全校登山をして、今年は「手掛岩山」の様子。

 分岐を指標の左に進むと、 小さな谷の所に手彫りの「手掛岩山登山口」の案内が立ち右に入った。
登山口は狭い所 この指標が無いと通りすぎてしまいそう
登山口 手彫りの立派な案内

 狭い道は杉の木の間伐と枝打ちをしたばかりの様子で、 木や小枝が散乱している。

 木を跨いだり潜ったりし、 小枝をバキバキと踏みながら登って行くが歩き難い。

2度目に出会う出来たてほやほやの林道
新しい林道からの上り口
 小さな流れは少しで伏流となり、 ごつごつとした岩の上を歩いたりして結構急な道を登る。

 登山道は余り踏まれて無く不明瞭な所が多い、 赤テープが目印となり追いながら進んだ。

 林道に出ると向かいにテープが見え、 林道を横切り再び登山道に入る。

 桧の植林に変わり少し明るくなったが、変わらず眺望は駄目だ。

 急な登りを行くと一段と道が有るような無いような薄い道となり、 テープを追い急なガレた所を適当に登って行く。

 再度林道に出たが道は切り開かれたばかりの様で、 道路面も法面も荒れている。

 林道を横切った所に上り口が付けて有るが、 その先登山道が有る様には見えず。

 然し上り口が作られている位で、 ここだと山に入って行くが道らしいのは全く無い。

檜林の中、急で踏み跡は薄い道
尾根に上がる手前の登山道
 小枝がうるさいが登れ無い程では無いので、掻き分けながら進んで行く。

 然し小学生が登る道で無くやはり違う。

 このまま登れば山頂に着けると思うが、妻のペースが極端に遅く時間が掛り過ぎ諦めて林道に戻る。

 一人の女性が林道を登ってきた、手ぶらで登山者では無さそうだ。

 登山道が分から無いと言うと、 その女性は今日初めて旦那に付いて来たので登山道は知ら無いと言われる。

 旦那は林道の下の方で作業をしていて、昼頃迄居る予定との事。

 先程下で聞こえたのは、その人達だと思う。

 「砂防ダムの横に車が止まっていたがその方ですか」と聞いてきたので、 「そうです」と答える。

林越しに冠雪した山々が鮮やかに見える
山頂手前から見える井出ノ小路・奥三界山
 逆に「この林道は砂防ダムに続いているか」と聞くと、 「続いている」と言われた。

 取り敢えず山頂に行くので、林道を登って行こう。

 20m程進むと左に赤いテープが付き、 又林道右側の下を見るとやはりテープが付いて矢印の指標も有った。

 ここが登山道に間違い無いと林道を離れ左に入り、 軽い谷気味の所を登って行く。

 所々にテープが見られて、道も薄いが付いていた。

 明るくなってきて11時40分尾根に上がると、 左への「←指標」が有る。

大岩が散在し、木に囲まれた山頂
「手掛岩山」山頂
 緩やかに進み少し登ると右側樹間に美しい山々が見えたと思った直ぐ、 11時47分山頂に着いた。

 「手掛岩山山頂」山名板と、 半分埋まる三等三角点「手掛岩(てかけいわ)」が有る。

 それに字が読み難くなった「平成11年全校登山東白川小学校」 記念標柱が立つ。

 山頂は樹木に囲まれて、眺望は殆ど得られ無い小広場。

 何とか良く見える所は無いかと、 奥の北東にしっかりした道が付いていて行ってみる。

 然し林の中降って行くばかりで、眺望が広がる所は無い。

 戻ると妻が山頂直ぐ下笹の中が良く見えると言い、 そこから真っ白な御嶽山を撮る事が出来た。

 別のアングルを捜すと恵那山と、これも真っ白な中央アルプス?も見える。
山頂の笹の中から林越しにやっと見える「御嶽山」、右は「高時山」
御嶽山
恵那山の手前の大きな山は「前山」
恵那山
真っ白な中央アルプス、手前の山は「新巣山」
中央アルプス?

 山頂部は風が有り寒い、少し東に下がった所で風を避け昼食とした。

 誰も居ない静かな山頂で、暖かいものを食べながらゆっくりする。

どの岩が手掛岩か分からない
大岩
 昼食後山の名前となった手掛岩を探すもどの岩か判ら無い、 一番大きな岩に中央部亀裂が有るがこれが手掛岩か?

 12時45分下山開始し出来たばかりの林道に戻り、 その下に登山道が続いていると思い→の所に下りて行く。

 ここから道は下らず斜面を新しい林道沿いに付き、 少し行くと道は無くなり又も新しい林道に無理に上がった。

 結局朝登った道が正しく登山道は右に山の斜面を行く様付いていたのが、 新しい林道工事で削り取られた様子。

 林道がどのように付いているか興味が有り朝来た登山道を戻らず、 新しい林道を降って行く。

 然し雪解けの為か道はぬかるんでいて、 靴の底に泥が一杯くっ付き歩き辛い。

 相変わらずぬかるんだ道を行くとユンボが1台動いていて、 林道の工事をしていて通れ無い。

出来たばかりで荒れている
新しい林道
 先を見ると登る時に会った女性が居て、 ユンボを運転しているのは彼女の旦那の様子。

 少し待って通れる状態にユンボを動かして頂き、女性に出会った奥に登山道が有り山頂に行ってきましたと挨拶し行こうとした。

 旦那が「この先見晴らしの良い所が有るよ」と、ユンボの上から教えて頂く。

 暫く行くと二人の男性が測量器を持って登ってきて、林道工事の人だ。

 何処へ行くと聞いてきたので、砂防ダムに戻ると言うと首をかしげている。

 この道で大丈夫か不安になると、 他の方が「洞へ行くのだ」このまま降れば良いと言われた。

 かなりの大回りで歩いても歩いても林道が続く、 道が泥んこなので余計長く感じるのかもしれない。

 前方が開けた所に来た、ここがユンボの旦那が言っていた景色の良い所の様だ、ただ桧が育ちすっきりでは無いが、深い谷の先に左小秀山右高時山の間に真っ白な御嶽山が見えている。
林道の開けた所から見える「御嶽山」左「小秀山」右「高時山」
左「小秀山」 真っ白な「御嶽山」 その右「高時山」

 折角なので林道を外れ高い所に上がるとなんとか全貌が見えた、只標高が下がり山頂で見た御嶽山の方が良い、深い谷は雄大で総合的にはここが優れているかも。

 この先少しで登山口に来て、13時50分駐車した砂防ダムに戻る。

 白川に戻り「美濃白川スポーツ・スパランド」(入浴料500円)で汗を流し帰った。
山頂の笹の中から林越しにやっと見える「御嶽山」、右は「高時山」
御嶽山・・・山頂にて

 この山は登山者も少ない様で道が不明瞭な個所も多い、それに新しい林道が出来 現在は完全に登山道が寸断されているので要注意。

 只し標高も低く複雑な地形では無いので、 登山道を外れても又林道か登山道に戻れると思われる。

 登山口から山頂迄が杉・檜の植林帯で暗く、山頂も余り眺望は得られず今後も人気の無い山だと思う、東白川小学校の全校登山は反対側に降る様で、そちらから登った方が良いかもしれない。


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
書き込みの赤破線のルートは正確では有りません
 確認出来た山: ・恵那山 ・前山 ・中央アルプス ・高時山 ・御嶽山 ・小秀山 ・新巣山


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