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金毘羅山
(こんぴらさん) 383m
猿啄城址(城山)
(さるばみじょうし)(しろやま)
265m 

明王山・迫間山
(みょうおうさん) (はさまやま)
384m     309m

9時40分〜15時30分
岐阜県坂祝町
・関市・各務原市 
晴れ
”猿啄から明王山
 の尾根歩きは
気持ち良い散歩道”
橋の右が北尾根、奥の左が南尾根登山口
登山口駐車場
 8時30分家を出て今渡の喫茶店でモーニングを食べ、 新太田橋を渡り41号を犬山に向かう。

 坂祝駅信号を過ぎた三叉路信号で右折した。

 高山線を渡ると大きな「猿啄城展望台登山口」の案内が立ち左に入る。

 狭い道を少し行くと、又も大きな猿啄城址の案内が立っていた。

 道なりに左へ行き直ぐ右に進むと川を渡る。

 関への高架橋下を潜り山沿いに入り、 出来たばかりの高架橋に来て潜ると道の両側駐車場が有った。

 10台程度止められる広さが有り、 猿啄城の謂われの説明板が立てられている。

 9時40分猿啄城には向わず、 橋の際に黄色い中電の巡視路の指標が有りそこから北側尾根に登り始めた。

駐車場の右奥にある城の謂れ
猿啄城説明板
 高架橋の上に行き見てみるも、橋だけで道は前後共に何も見られない。

 施主は国土交通省となっているので、道路を繋げるつもりだと思われる。

 然し付近の状況は道路は全く見られず、トンネルだけ先に作ったようだ。

 結構急な山道を登って行くが、 登山道は自然で歩幅は狭くて良く歩き易い道。

 その先なだらかな山腹を行く様になると暫くで尾根に上がり、 雑木林の中の良く踏まれた道で気分良く進む。

 送電鉄塔に来たら大きく切り開かれ、東方面の山並みが遠くに連なっている。

 恵那山・笠置山・中央アルプスと確認出来るが、御嶽山には雲が懸かっていた。
送電鉄塔からは北・西方面が見渡せる
右恵那山と左笠置山

 その左に見えている近くの黒い山塊は、瓢ヶ岳・高賀山だろうか?

山の上にちょこんと見える猿啄城祉展望台
猿啄城展望台
 反対の西方面は、 猿啄城展望台の櫓から北に尾根が続いているのが見えている。

 なだらかな登りだが天気が良く汗も出てくる程で、 10時10分次の送電鉄塔に着いた。

 鉄塔は右に少し入った所で行ってみたが、眺望は僅かしか得られず直ぐ戻る。

 相変わらず緩やかな登りで、歩き易くて気持ちの良い道が続く。

 三角点が埋まっている所に来ると、 手作りの「城山三角点」の板が置い有った。

 四等三角点「城山(しろやま)」だが、 地形図のこの場所は三角点マークのみ入っている。

 地形図「城山」の印字は南尾根の猿啄城祉辺りにされていて、 城山山頂はこことは違う。

 後ろから元気な声が聞こえてきた、 今日始めて人に出会ったが親子連れでザック等荷物は何も持っていない。
北尾根に有る四等三角点「城山」

 こちらはいつもの小型ザックを背負っている、 このクラスの山では散歩コースかもしれないが。

 先からソロの男性が来る、この方は50L位の大きなザックを背負っていた。

 コースは自然な山道で、 大きなザックを背負っていても雰囲気的には違和感は無い。

 然し直ぐ下が里なのでやはり似合わないが、重い物持って歩く訓練かも。

 明王山のアンテナが大きく見えて少し登りがきつくなると、 10時45分ベンチの有る所に着いた。

 東側開け恵那山から御嶽山とその左迄眺望が広がり、 明王山山頂には多くの人が休んでいる。

 直ぐ右に新しい小さなアンテナが立っているのを見て、舗装された作業道に出た。
ベンチのある休憩ポイントより
笠置山の左に中央アルプス

 今迄町の近くの山にしては荒れて無く、 雰囲気の良い山歩きが出来て良いなと思っていただけに惜しい!

坂祝方面の指標が有る
林道の北尾根入り口
 「中濃デジタルテレビ中継放送所建設工事」の看板が立ち、 山に入った雰囲気は無くなる。

 右に奥ノ院の幟と、その右手前に大きなアンテナが見えていた。

 迫間山はパスの予定で明王山の左に進む。

 直ぐ左に山腹の道が有るが案内は無かった。

 作業道を離れ左に入る、直ぐ右に急登の踏み跡が有るが見送り 進むが右の山頂に登る気配が無い。

 合流点に来ると指標が有り「左猿啄城祉」「右展望台」、 今来た方向は「迫間不動」と有る。

 右の展望台に進む、 急な登り一息で11時15分ベンチが一杯有る「明王山」に着いた。

 山頂標識は見られないここは、 ほゞ360度の眺望が得られ7〜8人が休んでいる。
黒っぽい大きな山塊が目立つ
高賀山・瓢ヶ岳の山々

 一人の男性が詳しいようで、 あちらこちらの山名を皆さんに教えていた。

ここまで舗装した林道が来ている
迫間山奥の院
 伊吹山も見えているが全般に雲が有り又遠いので、 ぐるり360度の大展望だか今一。

 東方面の大きなドームの恵那山や笠置山・中央アルプスは美しい。

 双眼鏡で覗いて見ると、 中央アルプスも木曽駒ヶ岳から右に三の沢岳が手前に大きい。

 その右檜ノ尾少し離れて立派な空木岳、そして南駒が確認出来る。

 笠置山の右直ぐに北岳と恵那山近くに塩見岳のとんがりが見えるが、 名古屋方面は太陽の関係で霞んでいた。

 緩やかな歩き易い道を来て、久し振りの山だが疲れは感じない。

 予定を変更し迫間山から迫間不動に降り、 金毘羅山経由で戻ろうとパラボラアンテナ際を通り舗装道に向う。

 急な降りで雪が残っていて滑りそうだ、 道の端の舗装から外れた所を歩いた。

この階段が続く
奥の院と迫間不動の階段
 何人も出会いながら作業道を奥ノ院迄来ると車が2台止まり、 ここ迄道が舗装がされている。

 奥の院の横を通り先に行くと又祠が祀られ、 ここも横を通り一旦降った。

 次のコブが迫間山で、右のコブ方面に登る道が付いている所が有る。

 地形図を出して確認するも、 この山しか無い為薄い踏み跡を入って行く。

 道に樹木が張り出し邪魔になる位で、 余り歩かれていない様子。

 少しで12時丁度小さな切り開きに着いた。

 樹木に「迫間山」のネームプレートが架けて有るが、 他に山頂らしいものは何も無い。

 完全な林の中で全く見晴らしも得られず、 落ち着ける雰囲気では無いので直ぐ戻った。

この向かいに金毘羅山登山口がある
迫間不動社務所
 奥の院の前から降ると幅広い石段が続く、 一段一段の高さは無いのが救いだが長く続いている。

 線香の匂いがきつくなってくると、 あちらこちらに社や石像が奉られている様になった。

 滝の有る岩場の迫間不動尊が奉られた所を過ぎると、 12時20分迫間不動社務所に着く。

 社務所の向かいに「こんぴら道」の案内が見られ、 この辺り信者の往来が多い。

 こんぴら道に入って行くと、 直ぐの所に小さな石橋が有り凍結している。

 片側だけ手摺が付き掴みながら渡ると、 案の定滑ったが手摺を持っていて転ばずに済んだ。

 只し危険な場所では無いので、滑って転んでも危なくは無いと思う。

 北斜面で暗いジグザグを登って行くが、結構急な道を進む。
金毘羅山登山道から霞んで見える伊吹山
一番奥左寄りにうっすらと伊吹山

 作業道を横切りザレた道を過ぎると伊吹山が見え、 先程行った奥の院と迫間山も見えていた。

手前二等三角点、奥は金毘羅神社
「金毘羅山」山頂

 尾根に上がると道が見られるが薄く、 その先林道を進んで行く。

 左直ぐの尾根の南斜面に顕著な道が有り入った。

 直ぐ下には舗装された作業道が同じ方向に付けられている。

 この道は風も無く暖かいので、 12時50分昼食とするが丁度座るのに良い石も有った。

 上から声が聞こえ道にコンロ等を広げていては邪魔になるかと思っていると、 皆さん舗装された作業道を降って行く。

 次々に人が来るがこの道へは来なくて、全員が作業道に進む。

 ここは犬山方面が開けて、ゆっくりしていても気持ちが良い所だ。

 風が来なくて暖かいのも、のんびり出来る必須条件だと思う。

 13時25分食事を終え、歩き始めて作業道に出た。

 この降り口は隠れ気味で皆さん気付か無い様だ、 作業道を行くと登山道と交差しながらの道となっている。

 旧の道は寸断されているが山道風の良い道で惜しい、 公園の位置付けとすると幅広い道になってしまう。
金毘羅山より明王山パラボラアンテナ
明王山と中央アルプス

 ベンチの有る小コブを過ぎると右に「こんぴら山」の指標が有り、 作業道を外れ入って行く。

 少しで神社が見えて13時35分金毘羅神社に着いた、 三角点が有る筈だが無い。

 先の奥に行くと小広場の中央に二等三角点「鵜沼村(うぬまむら)」が有り、 ベンチとなる1本の木が置いて有った。

 近くに明王山が見えるが、 谷の向こうで先程の作業道に戻らないと明王山には行けない。

 戻り作業道を歩き13時45分明王山に戻ると、 やはり大勢の人が眺望を楽しんでいる。

 猿啄城祉方面尾根に道が付いている筈だが、 ここから道は見えず眺望の利かない林の中を行く様だ。

 14時急な降りを猿啄城祉に向かう。
笠置山と恵那山の間に南アルプスも見える
左上中央アルプス・手前黒い三角が笠置山・その右南アルプス・雪を被った恵那山・その右少し白い大川入山

 午前中に来た迫間不動への分岐に降ると、ここからは緩やかな尾根道となった。
ベンチが多くある山頂は眺望抜群 右迫間不動、左明王山、後方は猿啄城址
「明王山」山頂 「明王山」下分岐

 幅広い快適な道はゆっくり降っている、やはり林の中で眺望は得られない。

猿啄城址へは尾根伝いに行く
明王山より南尾根の先に猿啄城展望台を望む
 右に「鵜沼緑苑」の分岐と思う所に来たが案内標識は無い、 真っ直ぐ進んで行く。

 朝登った北尾根もこの南尾根も、 登山道が自然で荒れて無く気持ちの良い道だ。

 道に散らばって小さな石が有り、まるで庭園の様な配置で面白い。

 今度は少し大きな石が、これも庭園風に配置されているように見えた。

 14時25分送電鉄塔に来ると東面が大きく開け、 御嶽山を中心に眺望が広がっている。

 御嶽山は雲が少しずつ取れて、もう少しですっきり見えそうだ。

 右に木曽川が近くに見えるようになると、 切り立ったピークに有る猿啄城展望台が直ぐ近くに見える。

 展望台への急な登りを少しで、14時50分大きな石碑が有る猿啄城祉に着いた。
眺望は得られないが幅広い尾根道 石が所どころに現れ単調さを紛らわしてくれる
快適な南尾根の道 庭園風の石が面白い

 小さなスペースには焚き火の跡が残り、元旦登山でも有ったのだろうか?
南尾根送電鉄塔から御嶽山
御嶽山

 3階建ての展望台に登ると右に木曽川の流れと鳩吹山、先に恵那山から 御嶽山迄眺望が広がっている。

南尾根猿啄城址手前から見上げる展望台
猿啄城展望台
 特に日本ラインの景勝地で一番の見所と言われる、 「行幸巖(みゆきいわ)」辺りが美しい。

 降りに入ると直ぐ石碑が有り、 下に石に彫り込まれた不動さんも見られ信仰の山の様だ。

 階段となり延々続き左膝が痛くなってきて降るのが辛い、 妻も痛い様でゆっくり下る。

 かなりご年配と思う男性が登ってきた。

 「急で大変ですね」と声を掛けると、 「他に登り道は有るか」と問われるがこの道が一番近い。

 「大丈夫かな」と思うが他人から見たら、 私が大丈夫かと思われているかも!

 男女の二人連れが登ってきたが、 全くの手ぶらで女性はパンプスを履いていた。

 考えてみれば展望台への道なので普通の格好で来るのが当たり前、 登山の格好をしている方が可笑しい。
猿啄展望台より「日本ライン行幸巖」付近と右鳩吹山、奥は笠置山と恵那山
日本ラインと恵那山、川沿いの山は鳩吹山・西山

 家が見えてきたが信者の為の建物の様だ、 橋を渡り林道に出ると猿啄城展望台の指標が立っている。

 林道を少し進むと、15時30分駐車場に戻った。

 この山は猿啄城から明王山迄の道は、 北尾根・南尾根共自然でお奨めのコースだと思う。

 明王山下で車が通る作業道に出会うのが非常に惜しい。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
確認出来た山: ・大川入山 ・恵那山 ・笠置山 ・伊吹山 ・南アルプス  ・中央アルプス


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