101 | (ひながたけ) 1,216m |
H17年11月5日 9時40分〜15時50分 岐阜県山県市美山 晴れ |
”山よりも登山口 迄の林道歩きが 紅葉を楽しめた” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
7時20分家を出て中濃大橋を渡り、
248号で関を通過418号に入り武芸川町へ行く。
どんどん入ると道路際に「今日は通れます」の看板が有り、 普段は工事で止めているのか? 舟伏山登山口を見て先に進むと、 川向こうが新しく公園化されログハウスが何棟も見られる。 少し行くと二股に来たが道の広さは同じ位でどちらに進めば良いのか、 小さな標識に「ごろごろ苑」と書いて有る左に進んでみた。 直ぐ民家の前に一人の女性が居られたので「仲腰分校跡はこの道ですか」と言うと、 「そうです、ゴルフに行くのですか」と聞かれる。 「日永岳に登りに」と答えたが、この先ゴルフ場は無かったと思うが?
真っ直ぐ奥に新しいログハウスが建っている、 ここが廃校跡地だと思われるが駐車して良いか分ら無い。 その敷地に入る手前に空き地が有り3台程止められるがUターンし、 がっぱ谷の林道に入るとこちらは初めから地道だ。 少し登って行くと右の道はゲートが付いた二股に来た、 左に取り谷沿いの道を先に進むが少し荒れている。 無理をしないでバックし、 先程のゲートが有る道の膨らみに車を止め歩く事にした。 準備をしていると単独の男性が林道を歩いて来て「この先車は入れるか」と聞く、 「少し入ったが悪そうなので引き返した」と答える。 9時35分歩き始めた、 林道の状態は悪く無くこれなら十分入れる良い道だ。
少し行くと林道沿いに大きな岩が山側に有り、 抜けると紅葉が映える雰囲気の良い道に変わる。
左の山の斜面も色とりどりに混じった紅葉が美しい、丁度今が盛りの様子。
普通車が1台走って行った、 男性が1人で運転していたがこの道路状態なら普通車でも問題無い。 その先残念ながら植林帯に入り、周囲は見られ無くなる。
どちらかなと思っていると一人の男性が鎖の方に歩いて行った、 先程の車の男性。 案内標識は無いが良く見ると鎖のポールにマジックで日永岳と書かれ、 叉鎖の中央部にも書いて有る。 鎖は鍵が掛かっていて一般車はここ迄しか入れ無い、 駐車スペースは橋の上を含めて4台程度か?今日は2台止まっていた。 鎖の横を抜け入ると谷を離れて登りがきつい林道と変わる、 やはりヒノキやスギの植林帯で眺望は得られ無い。 右に左にカーブしながら登って行く、 結構長く時々見晴らしが利くが全般的に植林の中。 再び左側が谷となってそろそろ飽きてきた頃、 バリケードが置かれた所に来た。
谷側が崩れている為置いて有るが、 妻は入ってはいけないと思った様だ。 この先急に荒れた道となり、林道のイメージでは無くなる。 石がごろごろして歩き難い道を進むと左に堰が有り、 その先直ぐ行き止まりの広場に着いた。 林道歩きは鎖ゲート迄15分、 ゲートから登山口は35分で計50分掛かった。 こんもりと自然に積み上がったと思えない岩石が有るこの場所は、 二本の谷の合流点。 広くなっているが、周囲は樹木に囲まれ眺望は得られない。 石に腰を下ろし休憩する、 左の奥にリボンが見えるのであちらが進む登山道の様子。
リボンの左に涸沢を渡ると反射板への指標が見られた。 直ぐスチール階段が有り最後の所が狭くなっていて、 太った人は入山禁止となっている。
急登が始まる、植林の中で暗い道はジグザグに付けられて歩き易い。 樹木で日差しは遮られているが暑くなってきた、どんどん高度を上げて行く。 息が切れてきた頃尾根に上がり、 少し緩やかになったが今度は略直線的な登りになり苦しさは変わらない。 汗びっしょりで登って行く、妻が遅れ気味になり調子が良く無い様だ。 スポーツドリンクや水を飲み、 休みながら登ると空が近くなりもう少しだと頑張る。 然し急斜面を登ると先に道が続き、 右山で少し行き尾根に上がったらやっと稜線が見えた。 ここからは左山でなだらかに登って行く道と変わり、 右に見える山の斜面の紅葉が美しい。 少し行くと右側が、かなり切り立った斜面を行くトラバース道と変わった。
道は横に歩く感じで緩やかな登りだが斜面が急で非常に狭い道となっている、油断すると踏み外しそうだ、幸い笹が有り掴んで落ち無い様にして進むがストックが邪魔だ。
上の潅木に隠れ青ロープが有るが手が届かず、 転落防止用だと思うが掴め無くては意味が無い、付けた当初は手が届いたのを道が崩れ下方に下がったのだと思われる。 谷の向こうの山の紅葉が綺麗で写真を撮っていたら、 妻に「危ない所で何をしてるの」と叱られた。
先行する妻はやはり怖いのか、どんどん先に行ってしまう。 峠の様な稜線に上がった、反射板への案内標識が有るこの場所は狭い所で休む事は出来無い、右に行く道が有り、正面降る方向も笹薮の中に微かに道が見られた。 反射板の左に進むと大木が道の真ん中に有り、木の根が張り出し太くて跨ぐ事が出来無い、滑りそうだが木の上に乗って越え、この根の上と直ぐ先の岩に腰掛け休憩する。
山頂方向これから進む斜面が見えているが、かなりの急な登りだ。
下から声が聞こえてきたので登山者が来る様子、 先の平坦な所で息を整えていると夫婦と思う二人が登って来た。 先に行って頂く、ここからは反射板が見えもう少し。 上から又夫婦と思う二人が降りてきたので、 止まっていて遣り過し歩き始める。 単独の男性とすれ違い、コブを右に進むと大きな反射板に着いた。 金網で囲まれていて、休むスペースも無く又眺望も得られ無い。 回り込み進むと軽い降りから登り返し、12時10分山頂に着いた。 中央に三等三角点「日永岳」の有る山頂は狭く、 二組の夫婦に単独男性と我々計7人となり一杯。
天気は晴れだが霞んでいて、遠くの方は良く見え無い。 白山が見えていると言う、北の樹木の右端に行くと雪を抱いた白山が遠くに見えその直ぐ右は平家岳の様だ。 右に送電鉄塔が目立つ美濃平家岳、優しい山容は滝波山、 その右は北アルプスが続く筈だが見えて無い。 高賀山及び瓢ヶ岳と、ここから近い蕪山は確認出来る。 樹木の左に形の良い山が見えるが、左門岳か屏風山? この地域は余り登って無いので同定が難しい、その左は能郷白山の様子。 東側は目の前の山の斜面が、色とりどりに紅葉し見応えが有る。
大きな岩の上の単独の男性が下山され、そこに移動して昼食とした。
直ぐ一組のご夫婦が下山して行かれ、四人だけとなり静かな山頂を楽しむ。 もっともこちらがコンロに点火したので、 大きな音が出て申し訳ない気持ちになる。
コーヒーを飲みミカンを食べ大福をほおばっていると、 お二人も下山され我々だけになった。 静かで風も無く丁度良い気温で、一眠りしたくなるくらい。
随分ゆっくりし13時40分下山開始、 降りに入った所に蕾みが付いたミヤマシキミが多く見られた。
細い急な道の最初は青のロープを掴む事が出来たが、 直ぐに上過ぎて届かなくなった。 日差しが変わり山の斜面の紅葉がもっと美しくなるかと期待したが、 余り変わり無い。 順調に降って行く、膝も大丈夫のようだ。 登る時に気付いていたが、イワウチワの葉が多いので 春は花が楽しめると思う。 植林帯に入ると少し右膝が痛くなるが、 この辺りの道は落ち葉のクッションが有り助かる。 14時55分林道終点に降り朝と同じ岩の上で休む、 ここからは林道で膝の心配は無く安心だ。 歩き始めて直ぐ後ろの妻がひっくり返った、 平らな所なのに何故転ぶのか分からない。
足をひねったと言っているが大丈夫の様子。
ここからは夕日が当たり、 朝よりも見応えの有る紅葉を楽しみながらゆっくり歩く。 妻は歌を口ずさみながら歩いている、 素敵な景色を見ながらの歩きは苦にならない。 車でゲート迄入ってしまうと紅葉が楽しめ無かったと思うと、 入り口近くから歩いて正解だった。 15時45分車に戻る。 今日は可児市に温泉施設が出来た為そのまま帰り、 オープン間もない「三峰の湯」に入った。 (入浴料土日800円その他の日は700円) 然し施設は大きいが非常に混み、 又子供が遊び回るのが気になりゆっくり楽しむ雰囲気では無い。 町の近くの施設の為これは止むを得ないのか、 これからは平日に入る事にしよう。 この山は土曜の好天でも登山者は我々含めて10人と少なく、 静かな山歩きが出来るので良い。 登山道に危ない所が有り余りお勧め出来無いが、 少し山馴れた人であれば問題無いと思う。 欲を言えばもう少し植林帯が少ないと良いのだが! ⇒紅葉拡大写真
出会った花: ・ノコンギク ・ミズヒキ | 確認出来た山: ・白山 ・平家岳 ・美濃平家岳 ・滝波山 ・能郷白山 ・瓢ヶ岳 ・高賀山 ・屏風山? |