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高社山
(たかやしろやま)
417m
H15年2月23日
9時15分〜11時15分
岐阜県多治見市
晴れ時々曇り
”ちょっぴり
 冒険心を
 くすぐる山”
 中央道多治見インターから内津峠に向かう右側に、 何時も見ている大きな山塊が見られる。

 反射板の有る高社山でいつか登ろうと思っていた、 まあまあの天気のようで急に行く事にした。

道路沿いに石垣
 8時55分家を出て多治見西高の信号を西に(多治見インターから行くと左に)入り、 太多線を渡り左に小泉の駅に着く。

 駅の向かいに有る「フラーワーショップ小川」の所を、 右折し住宅の中を進む。

 時々分岐が有るが広い方の道を進むと、前方に高社山が見えてきた。

 右側に3階建てのマンションの立つ所に来ると、 広い2車線の道に出会う。

 この道は名古屋から内津峠を越えて、 最初の信号を左折し小高い山を越えて降った道。

 マンションの交差点を右折すると、少しで立派な石垣が見えてきた。

 その直ぐ手前奥に、高社神社と彫られた大きな石柱が立っている。

 手前の道路際に何とか1台分のスペースが有り、 車を止め9時15分歩き始めた。
高社神社の石柱 右下に庭の造りかけ?

 石垣の有る所は何も残って無いが池も作られていて、 家が建っていた跡地の様子。

古い鳥居、この前に駐車可能
 高社神社石柱とサクライソウの説明板の所に来ると平坦になり、 1台は駐車出来そう。

 サクライソウは「多治見市天然記念物」指定H7年1月25日となっていた。

 可児の浅間山も山頂下の谷の所に、 サクライソウ自生地の標柱が有ったのを覚えている。

 然しサクライソウは、 国指定天然記念物となっていたが絶滅したとされていた。

 10数年前に見つかったと聞いた事が有り、 高社山もこの頃に見付けたのか?

 鳥居に来たら2〜3台は車が止められそうな広場で、 車の場合はここ迄入った方が良いと思う。

 鳥居を潜り参道を登ると木と石で階段状になっているが、 直ぐ山道となり参道のイメージは無い。

 気持ちの良い自然な道を登って行くが、道は結構急な所も出て来る。

高社神社と山頂分岐には指標
 左には「エフエムたじみ」のケーブルが走っていて、 山の上に向かっていた。

 桜が両側に出て来ると「左愛宕神社・右高社神社」の案内が有り、 高社神社に向かう。

 前日の雨のせいか濡れた急な道を滑りに気を付け進むと、 平坦になり小さな池が有る。

 四本の木で囲んで注連縄と紙垂が付いていて、神社の御池の様だ。

 人工的な感じはしないが、入る水路も出る水路も一見では見られ無い。

 この先に矢印の付いた「愛宕神社・秋葉神社」の案内が有り、 左に道が有った。

 この付近は周囲が背丈の高い木々の中で、かなり暗い感じの場所となっている。

 真っ直ぐ進むと石段が上がって、 この地方の山から出る自然石で作られ素朴な感じがした。

新しい石造りの高社神社
 然し石段の付近は檜林で下枝は払われておらず、鬱蒼として暗い。

 少し長い石段を登り切ると、9時40分「高社神社」に着いた。

 山の上にしては広々として、 中央に小さいが新しい立派な石造りの社が建っている。

 脇に石碑が有り沿革が記され、 昭和62年建立となっていて新しい筈だ。

 神社裏では尾張平野から木曽川が見られる景勝の地と書かれているが、 周囲は木立に囲まれて見えない。

 左の少し下に建物が有り行ってみると、 絵馬が一杯置かれて絵馬堂又は絵馬舎だ。

 絵馬はかなり汚れている為、 この中全体が暗い雰囲気で余り良い感じがしない。

 神社の左脇にはっきりした道が続き、入って行った。
高社神社裏のコブ手前から広見方面

 尾根の歩き易い道で、 一瞬北の広見方面が林の中に開けるが霞んでいて良く見え無い。

山頂下の愛宕神社
 小さな広場の小ピークに着いたが、周囲は全て雑木林で眺望は全く無く駄目だ。

 ここ迄の道は明瞭な道で、 以前はここから尾張平野の眺望が得られたのでは?

 右手方向に狭く薄い道が降っているが、 山頂方面とは逆の為別の機会にと戻った。

 神社前の階段を降り、 池の手前「愛宕神社・秋葉神社」の案内を右に入る。

 ほぼ平らな暗い林の中を進み、 少し降り気味になると最初の分岐の道と合流した。

 右に取り少し急斜面を登ると、小さな祠の愛宕神社が祀られている。

 直ぐ先伐採され明るくなり、 新しい「エフエムたじみ」の電波塔と奥に反射板が見えてきた。

 反射板に上がると多治見方面が大きく開け、 三国山のアンテナから手前の多治見の町迄見えている。
FMたじみの鉄塔と反射板 反射板広場は眺望が広がる

 その先は霞んでいて少しで山頂に向かう、 反射板の奥にはっきりした道が続いていた。

 少し進むと降り始め明瞭な道は真直ぐに続くが右手に道らしいのが見られ、左下に石柱が有り右の道に黄色い荷造り用のテープ、その奥の木にペットボトルが掛けて有る。

 右に入って行くと踏み分け程度の道が続いている、 周囲は低い雑木林だが明るく気持ちが良い。
気持ち良い雑木林のトンネル

 赤と白のテープが木に付きそれを目で拾いながら進むが、全く眺望は得られない道が続き、背の低いトンネル状の所は腰を屈めながら進む、この辺りは夏に来ると蜘蛛の巣に悩まされそうだ。

 落ち葉が多い緩やかな登りの道は明瞭とは言え無いが、 分かれ道は無く戸惑う事無く行ける。
石で囲まれた石柱を通過 登山道脇の大石

 石で囲まれた石柱が有るがどう見ても山頂では無さそうで、 そのまま先に進む。

 少し降り気味になり道を塞ぐ感じで二つの大石の有る所を通過、登ると測量用の赤白ポールが見え、10時25分林の中にぽっかり空いた「高社山」山頂に着いた。
木に囲まれた小スペースの高社山山頂 山頂の三等三角点「北小木(きたおぎ)」

 石で囲んだ三等三角点「北小木」が中央に、 茶色の板に緑の文字の「高社山」の山名板が有る。

 付近は赤松が多い雑木林で林越しにやっと弥勒山が見える程度、 眺望の無い山頂だが居心地は良い!
落葉を踏みしめ帰って行く

 10時40分下山開始し、来た道で11時15分車に戻った。

 鳥居前に車は1台も止まっておらず、 今日この山に入ったのは他に誰も居無さそう。

 登山道や山自体も自然が残り冬や春先晩秋の日溜りハイクに良い山だ、特に反射板から先の山頂迄の雑木林は自然を十分感じさせてくれお勧め。

 追記:「別ルート及び関連ルートの記録」
   ⇒H19年12月12日  根本砦跡〜高社山〜南回り〜ドコモアンテナ


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
 確認出来た山:  ・三国山


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