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根本砦跡
(ねもととりであと)
280m強
高社山
(たかやしろやま)
417m
H19年12月12日
9時50分〜13時20分
岐阜県 多治見市
晴れ
”町の直ぐ近くでも
  自然が残り
 山歩きが楽しめる”
個人が少しずつ整備している
車道から左に入る所の石垣
 今年始めに多治見の山本様より、 高社山から根本砦に行って来たと情報を頂いた。

 余り歩かれて無いコースだと思うので蜘蛛の巣が多そう、 冬にと延ばしていて時期になり行く事にする。

 高社山は1度登ったきりで、様子が変わっているかもしれ無い。

 前回と同じ小泉駅から西に真っ直ぐ進み、 三階建ての入口に藤波組となっているマンションのような建物の所で右折した。

 手前には「普賢寺(ふげんじ)」の案内が立っている。

 右手ドコモのアンテナを見て少しで石垣が見え、 手前左へ入る所に「高社山登山口」の案内が有った。

 奥には高社神社の石柱が見え舗装された道が上がっている。
マウンテンロード協賛 道は狭い
道路際の登山口案内 舗装された道を上がる

 入ると石柱の横には、 「多治見市天燃記念物サクライソウ自生地」の案内が見られた。

 サクライソウは絶滅したと聞いてから、 新たな発見情報は無いのだが何処かに生育しているかも?
石柱の横 両サイドの灯篭は古い
サクライソウ自生地の看板 登山口の鳥居、この前に駐車

 以前は地道で車で上がるのを止めた道は舗装され、鳥居の前迄走り駐車、この場所もUターンを考えると駐車は3台迄位か、付近にも止められる場所は無さそうに思う。

 鳥居を潜り歩き始める、鳥居の横にも「高社山」への指標が有った。
踏み石はこの辺りだけ なだらかになる
参道らしい踏み石 尾根に上がる

 参道らしい踏み石の所を過ぎると山道となったが、 幅広い良く踏まれた道が続いている。
御嶽山

 少し急な所を一登りで尾根に上がると東面開け、 御嶽山や笠置山その背後には中央アルプスも見えていた。
笠置山の背後に中央アルプス、霞んでいるのが惜しい

 霞んで余り良く無いが澄んだ日なら眺望を楽しめると思う、前に来た時は この場所で眺望は得られ無かったと思いながら進むと分岐に来た。

 指標が有り木の指標は「左展望台・高社山」、 右上の指標は「左愛宕神社、右高社神社」とされている。
山と神社は別の人が設置 湧き水のようだ
山頂方面と高社神社の分岐 注連縄の張られた池

 今日は根本砦に行く為右に進むと、 注連縄で囲われた池を見て少しで天然石を積んだ階段に来た。

 手前に高社山への分岐が有り、 その先階段を登ると広場に小さいが石造りの立派な高社神社が建っている。
真っ直ぐで結構長い 石の社は他で余り見ない
自然石の階段 石造りの新しい高社神社

 神社の左側に道が有り入ると尾根の分かり易い道が続き、右手少し開けている所を過ぎ軽く下り登ると、小さな広場のコブに着いたが前回ここで戻った。

 何故か真っ直ぐにロープが張られているが道は無い、 右手にしっかりした道が有り緩やかに降って行く。
幅広い道で以前は先に何か有ったのか? この木の所で左へ曲がる
高社神社の左を入ると尾根の道 コブから降った所の下から枝分かれの大木

 檜が多い林の中に下から枝分かれした大木が有り、 その手前を左に降ると社が祀られていた。

 後で地元の人に秋葉神社と教えて頂いたが、 大岩が有るとか突き出た所とかで無く特長の無い林の中。
暗い林の中 明らかに道が有ると分かる
林の中に秋葉神社 下ると水平道に出る、左へ

 この辺りから道は薄くなり脇の石に赤くペイントがされている、 テープ代わりの目印のように思う。

 少し降ると突き当たる感じで分岐に来た、右は下ってしまうので方向的には左だ、木に古くなった赤いテープが50センチ程巻いて有る、帰りここは直進しそうで要注意。
自然林となる
感じの良い雑木林が続く

 割としっかりした道が続き、時々木に赤のペイントがされいるので目印となり、檜は無くなり雑木林の良い道は緩やかなアップダウンが続き、道が薄い所も有るが見失う事は無い。

 左山で暫く進むと左に薄い道を見送ったので、 ここから地形図の破線の道に乗った様だ。
大きな倒木はここだけ 暫く林の間にゴルフ場が見える
倒木を跨ぐ ゴルフ場の境界と思われる杭が続く

 倒木を跨いで行くと軽い登りとなり、 左側に小さな杭が転々と出て来る様になる。

 左側林越しに僅かにゴルフ場が見え、プレーしている方の声も聞こえ「多治見北ゴルフクラブ」で石柱はゴルフ場の境界杭、殆ど平坦な道を行くと分岐に来た。
分岐は両方とも道は明瞭で見過ごさない 右へ少し入れば平坦な道が続く
分岐を右に、左はゴルフ場の際へ 黄色のテープの分岐も右に、左は下ってしまう

 左の地形図破線の道は、 ゴルフ場の際を行き根本砦から離れてしまうので右に進む。

 ここには赤いテープが5段位巻かれているのが目印となり、緩やかに降ると黄色いテープが付いた分岐に来た、ここも右に進む左は降ってしまう。
ずっとコシダが続くが邪魔にはならない
コシダが茂る狭い尾根道を進む

 道は余り踏まれて無くなり、コシダの茂る尾根道が真っ直ぐ続くがここ迄ずっと眺望は得られ無い道が続き、そろそろ開けないかと思いながら進む。

 暫く行くと人工的な溝が見られ、 その先直ぐ空掘り跡だと思われる深い溝に来た。
幅は無い 暗い檜林の中
空堀り跡だと思われる深い溝を通過 根本城址と書かれた標柱

 降下し登ると檜林の中に平らな空間が有り、 根本城址の標柱が立っているがその他説明看板等は無い。

 東方面開け近い浅間山(せんげんやま)の上に笠置山が顔を出し、 奥には中央アルプスが見えている。
浅間山の背後に笠置山の頭と中央アルプス、右に恵那山

 右には恵那山が見え場所を少し変わると、 御嶽山も見られるので結構眺望は良い。

小さな社
反射板の有る展望台手前の愛宕神社
 只人工林は暗くて居心地は良く無い、 少し下に吹流しが見えているので急な道を降り見に行った。

 「旗揚げ場」の標柱が立ち、 松の木にポールを括り付け吹流しが付けて有る。

 「旗揚げ場」とは、敵の情勢をこの場所から里へ旗で合図を送った場所の様だ。

 高社山山頂方面が樹間に見えているが写真が撮れる程開けて無い。

 南に薄い道が下っているが、 地形図では谷に降ってしまうので来た道を戻る事にした。

 途中地形図の破線方向に入って行ったが歩かれて無く道は薄く、 コブを回り込むと急降下する。

 地形図通りだが回り込む辺りから一段と不明瞭になったので、 沢へ降るのは諦める。

 戻り高社神社を通り高社山山頂に向かう、 池の手前で右に進み平らな林を抜けると登山道に合流。

 急な登り少しで小さな社の愛宕神社の脇を通り、 檜の根が出ている尾根を過ぎ反射板の立つ展望台に来た。
距離は短い 広々としている
展望台手前、檜の根が張った所を通貨 反射板の所が展望台

 前回何も無かったが、今日は丸太でベンチが幾つも作られていた。

 大きく展望が広がっていて、 恵那山が正面に見え下には多治見の町が一望の元。
展望台は恵那山と多治見の町が一望

 右手に三国山と猿投山その右近い愛岐三山が見え、その右に名古屋駅のビルも確認出来る、只イメージ的には恵那山の展望台の感じだ!

 恵那山の左に中央アルプス南部の空木や南駒だと思う山が見えるが、 御嶽山は木の陰で良く見え無い。
少し分かり難いが先へ行けば解る 道は明瞭
反射板の向こうに山頂への道 雑木林の中を進んで行く

 西に道が続いて山頂に向かう、 少し降ると分岐に来て木柱から外れているが山頂への指標が有った。

 以前は何も無く踏み後も明瞭で無かったが、 大勢の方が歩く様になったのか分かり易くなっている。
何の為の石柱か? 山頂標柱にはマウンテンロード寄贈となっている
途中の石柱 山頂の三等三角点「北小木(きたおぎ)」

 雑木林の道を緩やかに行き石柱の立つコブに来るが、 手前のピークなので見送り先に進んだ。

 同じ様な道を行くと新たに「高社山417m」と書かれた白い標柱が立つ山頂に着いた、小さな空間は南側が林越しに弥勒山が見えているだけで、以前と変わって無い。

展望所には丸太のベンチ
 先に道は続いているので興味は有るが、 今日は止めておこうと戻り展望台のベンチで休憩する。

 暫く休んでいると愛宕神社方面からご夫婦が登って見え、 その後山頂側からやはりご夫婦と思われる方が犬を連れて登って来られた。

 ご夫婦同士は知り合いの様でこの山のルートの事を話されている。

 近いお二人に話しかけていると犬を連れたご夫婦が帰って行かれた。

 以前よりこの場所の眺望が広がっているように感じたので聞いてみると、 私が木を切って良く見える様にしたと言われる。

 春日井の方で下に畑が有りしょっちゅう来て、 その度に登って楽しんでいるとのこと。

 先程の夫婦と三角点付近の掃除をしようと話されていた、 この山を愛して色々整備をされてみえると思う。

 未だ歩いて無い南回りでご一緒に降って行く、 山頂への分岐の先は雑木林の道が続き良い感じ。
しっかりした道があり登りにも良い 右は進入禁止
南回りは雑木林の良い道 秋葉神社への指標が出てくる

 途中分岐には秋葉神社への指標が有り、右は有刺鉄線が見られるのでお聞きすると、以前は右の道だったが採石場から近く危険な為、通行禁止となったと教えて頂いた。
小さな社 指標は付いていない
南回りで下った途中の秋葉神社 車道に出た、振り返り撮影

 暫く下ると右手奥に秋葉神社が有った、 その先にも薄い踏み跡が降っていそう。

車道に出た所のドコモアンテナ
 戻り両側スズランテープが煩い道を降って行く、 もう松茸は出ないのにと言われる。

 このテープが無ければ、 山歩きが楽しめる感じの良いしっかりした道なので惜しい。

 下り切ると目の前がドコモのアンテナが立っている場所だった、 直ぐ先に車を止めた入口が見えている。

 ここに金毘羅神社の指標が有り、男性の畑もこの道を下った所との事で一緒に進む。

 直ぐ左に薄い踏み跡が有るのでお聞きすると、 男性が鳥居の有る登山口に行くのに車道を歩きたく無い為作ったと言われる。

 茸が出るようで煩いくらい立て札とスズランテープの有る道を通って行くと、 小さな金毘羅神社が有った。

 この先畑に寄ってはと言われたが辞退し戻り、 車道を歩かないで男性が作ったと言われる道を進む。

 湿気て夏場は蛇が出そうで嫌だなと思う道で、 道路下の丸い導水管を見て車道に上がると登山口に行く所に出て車に戻った。

 高社神社から根本砦跡迄道は薄いが、所々赤のペイントがされているのでそれを辿れば行けて、急な上り下りは無く雑木林の中の散歩気分が楽しめる道。

 帰りの南回りのコースも山歩きに良い道だが、テープが多く雰囲気を壊しているのが惜しい。
高社山(中央が山頂)・・・八曾山(犬山市)にて


本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
  出会った花: 無し


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