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木曽見台
(きそみだい)
1,560m
 H13年9月16日
10時35分〜14時40分
長野県木曽福島町
晴れ時々曇
”目の前に
デッカイ御嶽山
 然し裾野だけ”
 天気が安定しない為なかなか山に行けず、一ヶ月振りの山行となる、まだ暑いので標高が高く軽い所にと、木曽福島の「木曽見台」に行く事にした。

 8時に家を出て中央道に多治見インターで入り、 中津川インターで下り19号を北上する。

暗い木曽古道入り口
木曽古道入り口
 車が多く時間が掛かり、 10時過ぎ木曽福島駅分岐を通り木曽駒高原入口信号を右折。

 左右に色々な会社の「保養所・山の家」を見ながら、奥に入って行く。

 標識や看板は有るが、 目標の「大原上」バス停が分から無いので広い方の道を進む。

 バス停が有り止まって確認すると、丁度「大原上」バス停でこの道で良かった。

 白壁のトイレと広い駐車場が有るが、 「バス転回用で駐車しないで」と書かれている。

 先に進むと別荘地の大きな看板が有り、 ガイドブックはここを右に入るとされていた。

 別荘の中に入って行くと突き当たりとなり、 「木曽古道」の標識が立つ所に来る。

 ここが登山口で、少し手前に車を止め10時35分歩き始めた。

 杉林の中の薄暗いジメッとした道で、蜘蛛の巣が多く顔にも掛かり気持ちが悪い。
一旦車道に出た所から木曽見台 キビオ峠は公園となっている
木曽古道途中より木曽見台 キビオ峠からコスモスと御嶽山

 1,000年の歴史が有る古道とされるが、 別に古を思い起こす物は無く普通の山道だ。

 キノコが一杯生えていて、登山道の真中にも有り踏み付けそうになる程多い。

ここまでは車で来られる登山口
キビオ峠の登山口
 色々なキノコが生えているが、 全く知識が無く勿体無いと思うが殆ど毒キノコだと思う。

 登り切ると車道に出て右に少し歩くと、 再び「古道入り口」の案内を見て入る。

 こちらは草が一杯生い茂っているので、戻り車道を歩く事にした。

 11時05分広いキビオ峠に着く、 小さな公園となっていて東家も建てられている。

 眺望が得られ木曽谷を挟んで御嶽山から乗鞍岳、 その右の丸い山は鉢伏山?が見えていた。

 ぐるり一望出来るが、 御嶽山も乗鞍岳も上部は雲が掛り今日は眺望もイマイチ!

 トイレの前辺りに木曽駒登山口が有り、 登山届けのボックスが設置されていた。

 11時20分山に入って行く、 良く踏まれた落ち着いた自然林の登山道が続く。
秋の麒麟草 河原撫子
アキノキリンソウ カワラナデシコ
節黒仙翁 男郎花
フシグロセンノウ オトコエシ

 黄色いアキノキリンソウが咲いていた、 然し今日は暑い!汗がどんどん出てくる。

緑が一杯の木曽見台への分岐
木曽見台への分岐
 道はだいたい同じ勾配の登りが続き、 平坦な所が無く息を整える事が出来ず結構きつい。

 妻はかなり遅れている、 カワラナデシコが一輪だけ咲いていた。

 白樺が出て来る様になると、稜線が近くなって少しで尾根に上がる。

 右「木曽駒ヶ岳」左「木曽見台」の案内が有り、 木曽駒方面の登山道奥には木曽駒3合目の標識も見えていた。

 この辺りには真っ赤で大きなベニテングダケが目立つ、 そろそろ茸の時期に入るが食用キノコは有るのか?

 左の木曽見台に入って行く道は、殆ど平坦となっている。

 両側にアキノキリンソウを見ながら、12時20分木曽見台に着いた。
両側に黄色いアキノキリンソウが咲いている
アキノキリンソウの咲く道

 小さな広場で前方に御嶽山の広大な裾野が広がっているが、山頂部は雲の中。
釣鐘人参 木曽見台は御嶽山の展望台のようだ
ツリガネニンジン 山頂より御嶽山の裾野

 マツムシソウ・カワラナデシコ・ツリガネニンジンが咲いていて、 花に囲まれた山頂となっている。

 
松虫草
マツムシソウ
 我々だけだったが、 直ぐ10人程のパーテーがやってきて食事を取り始め賑やかになった。

 木曽駒ヶ岳から下山した様で、 3〜4時間は歩いている筈だが皆さんの元気さに驚く。

 これ位の元気が無ければ本格的な山登りは出来無い、 13時に下山されて静かになった。

 コーヒーを飲みながらゆっくりし、13時30分下山開始する。

 道が良いので案外早く14時05分キビオ峠に戻り、 14時40分木曽古道入り口に戻った。

 帰りは「こまの湯」経由の道を走り19号に戻る。

 キビオ峠に直接行くのなら、 こちらの道の方が一本道で分かり易い。
釣舟草 水引
ツリフネソウ ミズヒキ

 秋口は未だ暑く、天候も不安定でなかなか良い山行きが出来ない。

 この山は自然林の為季節を選べば良い山だと思うが、 少し歩き足り無いか!然し近い御嶽山・乗鞍岳も望めるので、 天気の良い空気の澄んだ時にくれば楽しめると思う。

 木曽古道は遺跡らしい物も見当たらず、 改めて歩く程では無かった。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
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 出会った花: ・マツムシソウ ・アキノキリンソウ ・カワラナデシコ ・ツリガネニンジン

      ・ミズヒキ ・フシグロセンノウ ・オトコエシ ・ツリフネソウ ・サラシナショウマ


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