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志賀山
(しがやま)
2,036m
H13年7月19日
10時10分〜13時40分
長野県山ノ内町
曇り時々雨
 ”山頂は雨で
  残念ながら
 展望得られず”
奥志賀高原テニスコート脇の「豚菜」
ブタナの群落・・奥志賀にて
 苗場山に登ろうと長野の北野美術館を見て、 秋山郷の切明温泉に泊る予定で奥志賀から雑魚川林道を抜けようと向う。

 道路は全て舗装の道だが雑魚川林道の中間付近で、 朽ちた大木が道に落ち車がやっと通れる状態だ。

 危険で反対から来た車の男性と道路脇に寄せようとしたが、 重くて動かない。

 バイクの4人が通り掛かり、 皆で通行の邪魔にならない様道の隅に寄せる事が出来た。

 切明温泉に着くも夕方から雨が降り続き、 明日苗場山へ登るのは諦め軽い所にと志賀山に行く事にする。

 翌朝8時40分宿を出て、昨日走って来た道を戻り志賀高原に向かった。

 奥志賀に来るとテニスコート脇にブタナが一面に咲いて綺麗だ、 花は朝の内だけ開くのだろうか?
 (調べると8時頃に開花14時頃迄満開、その後徐々に花弁は落ち17時頃には殆ど無くなる)

前山リフト下りた所から志賀山
ニッコウキスゲと奥に志賀山
 10時少し前硯川バス停に着き、10時10分前山リフトに乗った。

 リフトは短く歩いて登っても良い標高差。

 リフトから降りるとニッコウキスゲが咲いていて、 その先に向う志賀山が見えている。

 反対側は広々とした「熊の湯スキー場」で、 若い時3回程来たゲレンデが懐かしい。

 志賀山に向かい幅広い遊歩道を緩やかに進むと、 大勢のグループに出会った。

 どんなコースで歩いているのだろうか?

 直ぐ「渋池」に着くと、池の手前にワタスゲが咲いていた。

 平坦な林の中を進むと四十八池と志賀山の分岐にとなり、 案内標識を見て左の志賀山に向かう。

 少し進むとその先、木の根や岩の間の急登が始まった。

日光黄菅
ニッコウキスゲ
 軽いハイキングの積もりで来たが、この辺り結構登り難い道が続いている。

 11時10分お釜池に着いた。

 右下林の中に割りと大きな池が見える、 天気が曇りで暗く良く見えないが近付けるのか?

 先に進むとガスが出てきて周囲が見え無くなり、 又雨がポツリと降ってきたので急いで雨具を付ける。

 雨が少しずつ強くなり本格的に降ってきた。

 11時30分方位盤の有る「志賀山」山頂と思う小広場に着いたが、 眺望は全く無い場所。

 最もガスっていてどちらにしても見渡せない。

 少し進むと又小広場で三等三角点「志賀(しが)」が有り、 こちらが山頂か?

前山リフト乗り場咲いていた「昇藤」
ルピナス
 地形図志賀山印字の中心はこの先のコブにと読めるが?

 開けてはいるが雨が強くなってきて全く見えない、 その後どんどん強くなってきて雷も鳴りだした。

 このまま雨が止むのを待つのが良いと思うが、 妻が不安がり先に行こうと言う。

 雨は直ぐ止むと思うしこの先は降りで、 四十八池は遠くは無さそうで奥志賀山に向かった。

 傘を差した夫婦と思われる二人連れに出会う。

 この二人も早く戻りたいようで、 最短で戻るには我々が登ってきた道を降るのが早いと言っていた。

 右手に美しい元池を見ながら鞍部に降る、 感じの良い所だが雨は未だ強く降っていて駄目だ。

 少し先「裏志賀山(行き止まり)」の注意標識が有る、 あれ!コースを間違えたのか?

 木の下で雨を避けて地図を出し、確認するも間違っていない。

 少し登ると裏志賀山と四十八池の分岐に上がった。

御前橘
ゴゼンタチバナ
 やはり道は合っていた、 手前の標識は「裏志賀山の先は行けない」の案内の様だ。

 雨も上がり明るくなってきて、 眺望が得られるようになったので小休止する。

 眼下に四十八池の大きな湿原が広がっている、 然し山は雲が取れておらず全く見え無い。

 ガイドブックに裏志賀山は、 大沼池や志賀高原の山々の眺望が良いとされる。

 未だ雲が切れておらず裏志賀山に行っても意味が無いと、 四十八池に降りて行く事にした。

 こちらの道は大きな石も無く歩き易い道で、 四十八池を眺めながら降って行く。

 四十八池を含む湿地帯は、周囲を山に囲まれた広々とした窪みだ。

 池の縁に木道が続いていて、一番奥に東屋が見え人も確認出来る。

東屋のある四十八池
四十八池、左奥に東屋

四十八池は木道が続く道
四十八池木道

 降っている途中雨後で滑りやすくなった場所で、 男女5人のグループと出会う。

 皆雨具を着けているので雨の中を歩いて来たようだ、 歩くのを止める程強くは降っていない。
桧扇菖蒲 金黄花
ヒオウギアヤメ キンコウカ

 湿原に降りると木道が広くなっていて、 ベンチが有るので雨具を脱ぎながら休憩した。

池の近くに赤い「毛氈苔」の葉
モウセンゴケ
 山の中の湿原だが広々として気持ちが良いので、ゆっくり楽しむ。

 この先木道を歩いて行くと、黄色いキンコウカの群落が見られ美しい。

 ヒオウギアヤメも咲き、モウセンゴケが赤い絨毯となっている。

 天候もイマイチで明日苗場山に登る事を考え、 大沼池に向かわず13時丁度東屋を通り渋池に進む。

 少し降り気味に平坦な遊歩道を歩き、 渋池を通り13時40分駐車場に戻る。

 再び雨が強く降ってきた、大沼池に向わないで戻って良かった。

 山の印象は天気に恵まれないと、どうしても感想は良くは無い。

 天気が良く眺望に恵まれれば、違った印象になったかも知れないが。
奥志賀林道脇の「山紫陽花」 奥志賀に咲いていた「田村草」
ヤマアジサイ タムラソウ

 山に行く前に寄った長野市内の北野美術館は、 小林古径・伊東深水ら見応えの有る美術館でだった。



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本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
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 出会った花:   ・ニッコウキスゲ  ・キンコウカ  ・ヒオウギアヤメ ・ヤマアジサイ

            ・タムラソウ ・ブタナ

 確認出来た山: ・横手山 ・笠岳


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