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梨割山
(なしわりやま)
278m
H13年4月14日
9時〜11時
岐阜県富加町
曇り時々晴れ
”花盛りに加え
新緑に
 浸かれ満足”
清水谷公園の「芝桜」
清水谷公園の芝桜
 今年は花粉症が酷く山歩きが2ヶ月も空き、 花粉と共に体力も心配で近くで軽い所に登りに行く行く事にしする。

 可児の永田さんにメールで教えて頂いた、富加町の梨割山とした。

 美濃加茂を抜け63号加茂八幡線を北に進み、 富加に入り信号を左に行くと清水寺の看板が有り、細い道を右に入る。

 突き当りを左に少しで清水谷公園の案内が有り右に入り川沿いに入って行くと、 直ぐに新しく整備された広い公園に着いた。

 駐車場とトイレが有り川沿いは芝桜が満開で綺麗に咲いて、 人は全く見られず静か。

 9時丁度に歩き始めた、正面に二階の有る入母屋造りの望楼風の形の面白い門が見えてきた。

 1階の両脇後方に増長天と持国天を安置し「二天門」とされ県重要文化財に指定、奥に「白華山清水寺(はっかさんせいすいじ)」の境内が続いている。
「蒲公英」と「芝桜」
タンポポとシバザクラ

 右に林道が伸びて「梨割山」「加治田城址」の案内標識が有り、境内に入らず舗装の林道を進んだ。
清水谷公園、右に駐車場 二天門

 地道になり少しで左下に清水寺境内と本堂が見え、道が有りお寺の中からもこちらに登って来られる。

 9時10分大きな砂防堰に来て、 堰の上に上がるとなだらかな谷沿いの道に変わった。

椿の咲く登山道 コバノミツバツツジ

 林の中に入ると自然林で、芽吹いたばかりの柔らかい緑の中となりこの時期の林は気持ちが良い。

 真紅のヤブツバキと淡い紅紫のコバノミツバツツジが、両方共に丁度満開となっていて楽しませてくれる。
美しい「藪椿」
ヤブツバキ

 沢は少ない水量でチョロチョロと流れている感じでこういう場所を好むショウジョウバカマが両側に一杯咲いているが、花の時期は殆ど終わっていた。

 直進「加治田城址」・右「梨割山」の標識の立つ分岐に来て、 先に右の「梨割山」に向かうと沢から離れるが、変わらずツバキとミツバツツジは咲き続く。
アセビ ショウジョウバカマ

 少しで右に直角に曲がりロープの有る急登が始まった、 同じ傾斜の道が真っ直ぐに続いている。

 距離は無く6〜7分で尾根に上がり、 左に僅かの登りを少し進むと9時40分「梨割山」山頂に着いた。

本堂から境内の桜
境内の桜
 写真を撮りながらで、実際は登山口から30分も有れば登れそう。

 二等三角点「加治田(かじた)」の有る山頂は、 切り開かれた広場となっている。

 鳩吹山方面が広く見えているが春霞で駄目だ、 花粉症はくしゃみが出て無いので良さそう。

 今迄誰にも会わなかったが、二人が登ってみえたので話をする。

 女性の方はマスクをされ花粉症ですかと尋ねると、 花粉症だが山には行きたいのでとの事。

 10時10分下山開始、 谷間の分岐に戻り今度は右の「加治田城址」に向かった。

 谷間で湿気ていて、一段とジョウジョウバカマが集まって咲いている。

 左「加治田城址」近道と真っ直ぐ「本道」と有り、 折角なので本道から上がって行った。

 谷を少し進み谷から離れ左に上がると尾根に出て、 岩の有る展望の良い所に来る。

参道に落ちている椿
境内の参道に落ちた椿
 山肌は新緑が美しく気持ちが良い場所で、 山頂よりここの方が良くゆっくり休んで楽しむ。

 この先ツツジとアセビの花が咲く尾根を行くと、10時45分加治田城址に着いた。

 誰もいない小広場には馬酔木の木が多く丁度満開だが、眺望は余り得られていない。

 大きなステンレス製の板に加治田城の歴史が書かれいる、 然し城の遺構は分からないのだが?

 帰路近道の急な暗い坂を降ると元の谷間の道に出た、 近道だが本道を登った方が良いと思う。

 本堂近くに戻り林道途中からの道で清水寺境内に降りた、 ここはなかなかムードの有る境内で桜と新緑が美しい。

 本堂の国の重要文化財、 「木造十一面観音菩薩坐像」を見ながらゆっくりした。

 像は30cm弱の小さな物でかなり痛んでいる、 寺には人の気配がせず誰もいない様子。

 像の前迄自由に入れて国の重文としては珍しい、 境内は参拝者も無く静かな空間が広がり気分が良い!

 11時20分境内を通り駐車場に戻る。

 二人連れに会っただけで静かな山歩きが出来、 自然林で新緑が美しく又花も咲いていて良い山だ。

 花粉症で久し振りの山歩きだったが、やはり山は気分が良い!



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
出会った花: ・ヤブツバキ  ・コバノミツバツツジ  ・アセビ ・ショウジョウバカマ ・タチツボスミレ

           ・シデコブシ ・ヒメシャガ  ・シバザクラ ・タンポポ ・サクラ


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