323 | (いぶしやま) 1,519m |
H22年6月5日 6時40分〜12時40分 岐阜県高山市 晴れ |
”変化有る周回で 眺望と自然林の 両方楽しめる山” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
暑くなり近くの山には登る気がしないと躊躇っていると、
どんどん暦は過ぎて行ってしまう。
この山は初版の「分県登山ガイド岐阜県の山」に有るが、 林道歩きが殆どで登る気が無かった。 リンク頂く「山たまごの東海岳行」さんが、 猪臥山トンネル彦谷側から周回されている。 素晴らしい紅葉と眺望に面白そうなコースレポを拝見、 秋に行こうと思っていた。 この時期眺望は駄目だが新緑に期待し足を伸ばそう、 涼しい内に登ろうと4時半過ぎ家を出て御嵩IC~清見ICを目指す。 混雑のひるがの高原SAのコンビニで食料を調達、 朝食を食べ清見ICで降り、旧158号を進み以前食事をした豆腐屋さん 「宮春」を過ぎた先三叉路を左折する。 良い道の90号卯の花街道を北上し、 左手に広い駐車場の有る「猪臥山散策道入口」の看板に来た。
横に周回コースが書いた案内も有る分かり易い登山口は、 時間的に早い為か1台も駐車されて無い。 6時40分半袖では少し寒いと思いながら山に入ると、 早速巨木と新緑が迎えてくれ嬉しくなる。
右山で尾根に上がり北に登ると少しで降り始める、 地形図を見てもアップダウンが多いルートで、登山口と山頂の標高差約520mだが、 累積標高差は結構有り厳しいかもしれない。
道はしっかり付き探す事は無い、 なだらかになった道を緑のシャワーを浴びながら気持ち良く進む。
ブナやミズナラの大きな木も見られ、 再度降るとその後少し急な登りになり暑くなってきた。 「山頂⇒」の指標を見ながら小さなコブに上がると、 「山頂まで約4km」の案内が立っている。
登山口の大きな案内は山頂迄5kmと書かれていた、未だ1kmは歩いて無く 大まかな距離案内の様だ、降って少し登ると緩やかな道が続き 周囲は変わらず新緑が楽しめ気分良く進む。
急になり少しで「山頂まで3.5km」の案内が有る、 ここは地形図1,285mPの手前だと思う? 細い木が多くなったが変わらず眺望は得られ無い新緑の中を進むが、 結構登りが続き暑くなり、標高点1,285mは確認せず通過し 「山頂まで約2.5km」と「山頂⇒」の案内が立つ所に上がった。 ここが地形図の右に直角に曲がるポイントだと思う、 石が有るので初めて座って休憩する。
再び歩き始めると樹木の様相が変わり新緑は楽しめ無くなり、 道の両側笹となるが道は広く全く気になら無い。 なだらかな道が続き距離を稼いで行くと、 ユキザサの蕾状態が見られるがその他の花は無い様だ。
軽くアップダウンし杉の木が出て来ると、 「山頂まで約1.5km」の案内を通過する。
笹の中から女性が現れ、 元気な声で私のザックを叩きながら「一杯取れたね」と言う。 女性は根曲がり竹を取っている様で、 確かに私のザックはポンポンの状態だが! 他の女性が笹から出てきた、 急斜面の作業は大変だが二人は元気で大声で話される。 登山で有って根曲がり竹に興味は無いと答えたが、 彼女らは不思議に思っている表情だ。 お二人と分かれ急斜面を登って行くと真っ赤なツツジが咲き、 ムラサキヤシオの様だが結構多く見られる。 眺望が開けた1,456mPの主尾根に上がると、 「山頂まで約1km」「山頂⇒」の案内が有った。
ほぼ360度開け西方面に雪を被った山が見えているが白山の様子、 然し雲が掛かり霞んでいる。
やはり眺望は駄目の様だ、 道は叉降って行くと前方に山頂部だと思うピークが見えて来た。
暗部から少し登ると緩やかになり、 根曲がり竹取りの何人もの人に会い9時10分猪臥山山頂に着く。
二等三角点「池本山(いけもとやま)」が中央に有る山頂は小広場で、 ぐるり眺望が広がっている。 直ぐ下には小鳥峠(おどりとうげ)からの林道終点駐車場が見え、 7〜8台の車が止っていた。
その先も眺望が得られるが霞んでぼんやりとしか見え無い、ここは木陰が無く暑く 東へ降り山之神の石柱と社が立つ所に来ると日陰が有り早い昼食とする。 山頂程で無いが眺望が得られ、 帰りの東方面も根曲がり竹取りの人が戻られたが登山者は見られ無い。
日陰で食べていると汗が冷え寒いくらいで、 日向に出たりしながら食べ終え9時55分下山開始、 指標は無いが東に道が続き右手に向う電波塔が立つ山や、 少し入ると降下し登り帰す道が見えている。
小さなコブに上がるとその先急降下して行く、 先のコブがかなり高くに見え登り返しが厳しそうだ。 再び新緑も楽しめる様になり、 暗部に降りると左側直ぐに林道が来ていて数台車が止っている。
「←猪臥山登山道」の案内が木に掛かり、 手書きで「彦谷登山口・NTT鉄塔経由」と書いて有った。
先に進むと大きな袋が乗っているハンディキャリーを男性が紐を持ちながら降ってきて、 その後から女性が斜面を袋を滑らせながら降りて来る、ご夫婦だと思うが合わせると根曲がり竹は凄い量。
その後も根曲がり茸取りの人に会い、 「猪臥山登山道・展望台」の案内が木に掛かるコブに上がった。
少し見える様になった白山が望める小広場で、 休憩していると奥から二人の男性が上がって来る。
やはり根曲がり茸取りの人で道はそちらへかと思ったが殆ど踏み跡は無く、 右鋭角に付いている道を降ると「山頂まで約1km」と「←山頂」の案内だけで、 彦谷方面に降る指標は無い。 唐松林となるが直ぐ自然林になり、 笹の中でゴソゴソと音がすると根曲がり竹を男性が取っている。
登りに入ると太いブナも見られるが美しい林では無く、道は少し薄くなるが普通に先に進め林道に出た、「山頂まで約2km」「←山頂」の案内が立ち、 高い所に「猪臥山登山道」案内が掛っていた。
日陰が無く暑いので休まず左手奥に2基の電波塔を見ながら、右に状態の良い林道を降って行く。 長いなと思いながら誰にも会わず進むと、 谷側ガードレールが4段付けられた異様な道になった。
ガードレール側谷は急で木が低い為、積雪時の車両落下防止の為だと思う、この光景が暫く続きカーブミラーが見えてきて、ガードレールの切れ目から山に入って行く。
ここには「水源かん養保安林」の標柱が立ち、 上と下に登山道の案内が有った。 入って直ぐから僅かの登りが疲れて足が重い、 コブに上がると日陰となっていて座って休む。
直ぐ先にブナの大木が見えるここは、地形図ではこの先登りは無く降下して行くだけだ、急降下すると次々にブナの大木が出て来て、新緑が見応え有る道となっている。
凄い凄いと呟きながらゆっくり楽しむ、 一段と太い木が登山道脇に立っているのはミズナラの様だが?
「猪臥山登山道山頂まで3.2km」の案内が出て来たので、 道は間違って無い。
巨木のミズナラが見えてきて見上げると迫力を感じる、 一帯の森は何時迄も残して欲しいものだ。 「猪臥山登山道山頂まで3.5km」の案内が有る、 先程3.2kmが立っていたばかりなのだが?。
左側開けた所に来た、見えている大きな山塊は乗鞍岳の様だが霞んでいるし雲も有る、杉の巨木も出て来たが株立ち状態で痛んでいる、まだまだ巨木が見られるのが続き飽きない道が続いた。
「山頂まで4km」の案内が出て来ると2次林の様相となった、 日射しが当り暑い。 直ぐ「山頂まで3.9km」の案内が立っていて、 踏み跡の濃い尾根道の右に取ると道は続いている。
手前にも1箇所分岐が有り左山で進む道と尾根道だったが、 尾根をそのまま下ってきたら合っていた。 左側開けた尾根道を進むと尾根から離れて右に急降下する、 真直ぐ尾根は全く踏み跡は見られ無く叉深い林の中となり新緑が楽しめ、 少しで太い木が出てきて尾根に乗り進むと特に左側斜面が美しくなる。
少し下ると真直ぐ尾根は道が無く今度は左へ曲がり下る、 ここには木に赤テープが巻いて有った。 深い緑一色の林を見ながら下る道は薄いが拾え、 「山頂まで約5.5km」の案内を見て沢に降りる。
林道が此処迄来ていて「←山頂」の案内が立っていた、 道は車が入った形跡が見られ無い。
周囲背丈の高い林で新緑が周囲から上を埋め、最後にこんな素晴らしい場所が有るとは憎い演出だ、何度も周囲を見渡しながら林道をゆっくり進む、沢沿いの道は見応えの有る林が続いている。
「猪臥山散策道入口 山頂まで約5.5km」の板に来て、 左から林道が合流し舗装林道に出た。
少し進むと水道施設と林道ゲートが見え、 直ぐ先90号卯の花街道に出る橋は「きりこしはし」。 前方に登って来た猪臥山を見ながら、 車が走って来るので避けつつ12時40分車に戻った。
⇒「猪臥山の新緑」 ⇒「猪臥山の大木」 登山道は自然で歩き易い道が続き好感が持てる、それに新緑と巨木は素晴らしくお勧めの山だ、只眺望が得られる山なので、秋の紅葉を絡めて楽しむのが一番だと思う。 帰り指標の無い分岐は尾根に進む事 (只しその先分岐で無い尾根から谷に降る所が2箇所有り)。 *山名について 分県登山ガイドは「いのぶせやま」と有りますが、山頂で会った根曲がり竹取り地元三人の方は「いぶしやま」 (いぶせやまは違うと否定)と言っていました。 地元で呼ぶ山名を使うべきと思いますので「いぶしやま」としましたが、一般には「いぶしやま」と「いぶせやま」両方の呼び方が有るようです。
出会った花: ・ムラサキヤシオ | |