312 | (こじょうさん)407.5m 金鶏山(きんけいざん) 「復路バリエーションルート」 |
H22年2月13日
11時30分〜16時10分 岐阜県山県市大桑 晴れ時々曇り |
”山頂の可愛いお城は 良く出来ていて 杉坂峠方面ワイルド” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
愚図ついた天気が続いているが今日は良さそうだ、
登って無い大桑(おおが)の古城山に行こう。 この山は「金鶏山」「城山」とも呼ばれ、 地元の方が山頂にミニのお城を建て良く知られ、 最近「はじかみ林道」が作られそちらに周回の報告が有った。
御嵩ICで東海環状に入り、 美濃ICで下り94号を誕生山や天王山を見ながら418号に入った。 山県高校で左折し馬坂トンネルを抜け、 伊佐美の信号を右に174号入り東市場で右に進む。 地図の三光園や老人ホーム椿野苑に行くのだが分からず、 適当に右に曲がり川を渡ると三光園らしき建物が見えている。 再度右に曲がると川沿いになり両施設の前を通ると、 その先突き当たりの広場に来た。 指標等が林立「大桑城登山口」「古城山登山口」の2本の他、 入山者へお知らせや熊出没注意等賑やか。 右の新しい林道が「はじかみ林道」で、林道途中から新たに古城山登山道 「はじかみルート」が作られ、登ろうとしている登山口は左に地道の道が続くが、 はじかみ林道で下山も考えここに駐車。
11時30分歩き始め、左に大桑養蚕団地の看板が残る建物や桑畑の跡を見ながら進み 山に突き当たると、「古城山(金鶏山)入口」の古い案内指標が立っていた。 道なりに左に曲がると壊れたベンチが有り、 4〜5台は駐車出来そうな広場に来たがここ迄車で入れる。
その先平坦な道が続き指標や杖の有る登山口に来ると、 コンクリート製標柱「大桑古城跡登山口」も有った。
良く踏まれた道を登って行く、 時々木の土留め階段も出て来たが少ない。 コシダが一杯の自然林が暫く続き、 道はジグザクに付き登り易いが結構急な登りで暑くなってきた。
2種類の案内指標が時々見られるが、間違える様な分岐は見当たら無い。 なだらかになったので支尾根に上がった、 然し直ぐ左山となりこれが続いている。
番所跡の立て札に来た、 ここに有る岩は人工的に置かれた様に見えるがそれ以外遺構の感じは無い。
虎ロープで囲われたチゴユリ群生地を過ぎ、 左に回り込むと大きな看板の「馬ならし場跡入口」に上がった。
登山道には文字が禿げかけた指標が立ち、 「金鶏滝分岐経由杉坂峠」の案内がされている。
「こんなに楽しい岐阜の山旅100」は馬ならし場跡直ぐ下から降ると有るが、 この地図は「ゴルフ場通行不可」。 WEB上での山行報告が無い筈だ! 地図の下に「杉坂峠迄アップダウンの快適な稜線です」と 書かれ面白そうだ、杉坂峠方面に回ってみよう。 ただこの案内には、 「案内板並びにテープに従って行動してください」となっていて道は薄そう。 大分前に立てられた案内で現在はどうだろうか、 皆さんが歩いていれば道は付いているのだが。 なだらかな尾根道となり「能郷白山展望」の看板に来た、 然し舟伏山が見えているだけで御嶽は雲の中。
迂回路の案内が有り尾根道を指している様に思う、尾根に登らず右山の道を進むと 「国盗り物語霧井戸入口」の大きな看板が有り入った。
右に急降下すると左に巨大な岩盤を見ながら、 崩れ気味の道をロープに時々掴まりながら降って行く。 右に回り込み小さな霧井戸に来た、 溜まり水は汚れていそうだが常にぽつんぽつんと水滴が落ちていた。
荒れた急斜面を登り返して登山道に戻り進むと、 往時は城の何かが有ったと思う広く平らな所を通過する。 右にはじかみ林道に降りられそうな道を見送り、大岩の横を登ると広場に来た。
小さな社と土岐頼芸と書かれた大きな石碑が立ち、 昔はここにお城が建っていた様子。 (土岐頼芸;ときよりのり・ときよりなり・ときよりよし・ ときよりあき=美濃国守護大名)
右奥直ぐの所にミニのお城が見え、12時40分山頂に着いた。 南方面が大きく広がるが山頂部は北に続き進むと、奥に細長い小広場となっている。
ここに「古城山(金鶏山)」の大きな看板と、 二等三角点「大桑城山」(おおくわしろやま)が有った。 (地名では大桑=「おおが」と読むが、 点の記は大桑=「おおくわ」とルビが有る)
北東が開けて高賀山が良く見えているが、 瓢ヶ岳は手前の今淵ヶ岳に重なり山頂部が僅かに覗いている。
ミニ城に戻るが形は本当に良く出来ていて感心する、 南面で暖かいので城の際でのんびり昼食とした。 大きく広がった前方には百々ヶ峰が左右に長く、 その右の金華山は小さく感じる。
左側には各務原アルプスが長く続き、 直ぐ下のはじかみ林道とコブに白く見えているのが城山展望台だ。
13時20分下山開始し迂回路の看板から尾根に上がって進んだが、 歩き難いし見所も無い。 馬ならし場跡入口の看板の所に来て杉坂峠への右に入る、 とたんに踏み跡は薄くなった、殆ど歩かれて無いが藪状態で無く、 平坦に進み降る所に指標が立つが文字は消え掛かっている。
未だ読めて来た方向は古城山・先は杉坂峠となっていたが、 ここは分岐でもなく通過点なのだが。
アップダウンしながらどんどん進むと二つ目の指標が見られ、 今度は木に括り付けて有るが字は読め無い。 尾根を真直ぐ行くと道が怪しい、 戻り左手を見ると赤テープが木に巻かれ指標もテープ方向を指していた。
叉同じ様な道が続いていて、 明瞭になったり少し怪しくなったりだが大部分は分かり易い。 右手一部開け岩の有る細尾根を通過、 地形図を出し現在位置を読もうとするが確かな位置は分から無い。
「金鶏の滝」分岐はこの辺りではと気にしながら歩いてきたが、 顕著な分岐は無かった。
この地形は頻繁に現在位置をチェックしながら歩かないと、 余り特長が無いので読み難い。 今迄ずっと自然林だったが、 右手が杉林やその後桧林の人工林が出て来る様になった。
木に赤い紐がぶら下がっている所を通過し右山で進むと、 暫くで三つ目の指標が有る。
明瞭な細尾根を通過し暫く進むと突然切れ落ちた杉坂峠に着いた、 細い道が着きジグザグに急降下し峠道に下りると、 真直ぐの急斜面に上がる踏み跡らしいのが見られる。
そちらが尾根を下る道に行けそうだ、 地形図破線の谷道は馬ならし場跡の案内では荒れているとなっていた。
谷道で下りようと谷間を左に進むと直ぐ、 案内に書かれていたお地蔵さんが祀って有った。 天然石の石組みの上に路傍のより一回り大きく、 昔「谷合」と「大桑」を結ぶ重要な位置付けだったのが窺える。 正面深い谷で左右に幅広い道が有る、 地形図は左が谷に降る道だが右に進むと尾根道に行けそうで入った。 人工的な幅広い道が続き最初の小さな尾根状の箇所を過ぎると、 その先倒木で通れ無い。 先に道が続くかも分から無く人が通った形跡は無い、 先程の峠を真直ぐ上がらないと駄目の様だ。 戻り地形図破線を進むと幅広い良い道が続き、 流石は古道だと思いながらジグザグに下る。 道が抜けて道幅が三分の一程になっている、 然も崩れた斜面は急で落ちたら戻るのが大変な感じ。
然し道は平坦で難なく通過、叉幅広い道が続いたが今度は倒木で通れ無く、 先で折り返した道が下に見えているので、斜面を木を掴みながら降りて道に戻った。 水音が聞こえ始め谷が近くなってきた、 かなり崩れてきているが危険箇所は無く谷に下りる。
上流側に小滝が見えていて、 下り方向は道は見当たら無いが歩いた形跡が見られるので追いながら進む。 夏は大変だと思う草付きの上や、 沢を渡ったりしながら行くが道を歩いている感じは無い。
谷間が広くなだらかになり歩き易くなった、 尾根道と合流はと注意し降って来たが顕著な道は見られ無い。 雑木の中を踏みつけて降ると沢の中に土管が有り、 土管に乗り流れを飛んで林道に戻った。
車が入った形跡は無いと思いながら林道を行くと、 倒木が有り通れず法面に上がって回り込む。
境内に入り石段を上がり本殿前で参拝、 右に滝が見え道が続き入った。 ここに「金鶏の滝」と呼ぶ滝が有る筈だが、 余りに小滝で違う。 最近の地図には「金鶏の滝」と入って無いので、 本来の滝は崩れて無くなったのかもしれない。 岩の急斜面に道は続くが登られるよう石がカットされ、 叉棒やロープの補助も有ったので上がって行く。 大岩壁が見えその右手に滝が見えるがやはり小さい、 金鶏滝は何処に有るのだろう? 右上に道が続いていて上がると細い滝が落ち注連縄が張られていた。 右手には鎮座されているのは不動様? この先道は何処にも無い様に見えるが、 馬ならし場跡の案内に書かれていた滝への道は何処に下りているか? 下りて右手に広い駐車場を見ながら集落に向って歩くと、 左奥上には山頂のミニのお城が見えている。
市洞の集落を通り石仏の有る低い峠を越え、 右下に三光園や老人ホームを見ながら15時30分車に戻った。 その後はじかみ林道を上がり城山展望台に行ったが、 山頂の眺望の方が良く改めて行く迄も無いと思う。
只途中から汾陽寺山・権現山・天王山が並んいて、 こちらの角度からは初めて見る光景で新鮮味が有った。 林道を北の青波へ走ると途中に広い駐車場とトイレと思う建物が建ち、 土留め階段の古城山登山口が有る。
良く整備され山頂迄の登山道は明瞭で、山頂の眺望も良く手軽に登って楽しめる山だ、 杉坂峠に回ると尾根道は少し分かり難い所も有るが、 アップダウンの気持ち良い歩きが出来る。 ただ今回下った地形図の谷道は谷底に下りる迄は崩壊や倒木、 下は殆ど道は無いので一般的で無い。 滝(取矢神社)に下る道も馬ならし場跡に有る案内は、 「荒れていますので注意して行動して下さい」と有り、 もう一度杉坂峠に回って尾根道を降ってみよう、 出来れば滝(取矢神社)に降る道も確認してみたい。 ⇒追記: 「取矢神社から尾根道の記録」
出会った花: 無し
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