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倉 見
(くらみ)
927m
H21年4月28日
7時50分〜12時15分
岐阜県 本巣市
晴れ
”山頂部の自然林は
  癒しの空間
 のんびり楽しめた”
 昨年「岐阜県の山歩き」さんが登られ、「岐阜の山旅100コース」記述 「奥美濃の中でもこんなに気分の良い山頂が残されているのは珍しいのではないだろうか」 の通り良かったと報告された。

根尾西谷川と「倉見」・・根尾長嶺にて
 新緑の時期に行ってみたいと思い、 今年3月に谷汲に花散策に行った時下見する。

 「岐阜県の山歩き」さんが登られた尾根は、 踏み跡は余り明瞭で無いが尾根が単純で登れそう。

 「岐阜の山旅100コース」に紹介されている尾砂谷の道は、 最初から全く踏み跡も見られ無かった。

 然し手前の地形図標高点283mの谷に水の取り入れ施設が有り、 「倉見左手登山口」の案内が見られ、暫く登ったらしっかりした道が付いている。

 少し尾根が広くなり迷い易そうな山頂手前辺りも、 踏み跡は明瞭に有りそうだ。

 このルートは2004年に「山歩記」さんが登られている記録が有る。

 尾砂谷から登り尾根で下迄戻る事にし、 6時20分家を出て御嵩IC〜美濃ICで418号を根尾に向う。

食事・喫茶「茶畑」手前を右に上がり水道施設へ
 狭い谷合の集落も車が少なくスムースに抜け根尾に入り、 157号に出て右折し「うすずみ温泉」の看板を見て右に入る。

 急な登りを行くと分岐に来て右へ取ると、 「ふるさと体験工房」の横を過ぎた先右尾砂谷林道と左うすずみ温泉の分岐に来た。

 右に入れば尾砂谷からの登山口だが左に入り、 左側温泉の駐車場を見ながらお食事・喫茶「茶畑」の手前を右に進む。

 舗装の道を上がると下山予定尾根ルート末端の水道施設に来て、 手前の道の膨らみに駐車。

 ここは4台程度は止められる広さが有る、 「うすずみ温泉」の駐車場も広く止めさせて頂いても良さそうに思うが?

 7時50分上がってきた舗装道を戻り始めた、 温泉施設の向こうに懐かしい「雷倉」が見えている。
うすずみ温泉の建物の向こうに「雷倉」 立派な水道施設から舗装道を下りて来た

 下って黄色い不法投棄禁止の看板を見て尾砂谷林道に進む、 左奥遠くに水道施設が見えていた。
尾砂谷林道入口には黄色い不法投棄禁止の看板 尾砂谷林道の登山口

 今日は気温が低く日陰を歩いていると手が冷たくなってきたが、 山に登るには丁度良い。

 8時15分「水源かん養保安林」の標柱の立つ登山口に着いた、 少し広く2台程度駐車出来そうだ。
標柱に手書きの「倉見左手登山口」の案内 登山口の三段の滝

 手書きの「倉見左手登山口」の案内が有り、 右の沢には水の取り入れ施設と三段の滝が見えている。

 荒れた感じの道を登るが石がゴロゴロして歩き難い、 然しジグザグに付き急な割には登り易い道。
最初は荒れた感じの石がゴロゴロの道 急登をこなすと尾根を行く様になる

 谷を行かず尾根に向い急で狭い所も有ったが、危険という程では無く 尾根状の所に上がった、桧が多いが時々自然林となり新緑が美しくテープも 見られる道は探さ無くても登られる。
一旦左山となる 再び尾根になり新緑が最盛期

 ジグザグに付いた道はかなり急な尾根の登りだが、 今日は気温が低く余り暑くならず有り難い。
叉左山となった 再び尾根道になる

 左山と尾根の登りを繰り返し、 くねった立ち枯れ松の木が見えて水道施設からの尾根が合流した。
くねった木が見えて来ると主尾根に上がる 岩が有り座って休憩

 ここはテープも多く付いていて松の木と共に分岐の目印になり、 9時05分岩に腰掛けて休憩する。
尾砂谷への下降点(桧に赤テープと左に松の枯れた木) 右桧林、左自然林の明瞭な道

 急登が続き暑くなっていたが、ここは風が吹き抜けて涼しい。

 その先暫く緩やかに進むが自然林や片側桧林になったりし、 自然林は新緑が盛りで楽しみ乍登った。
新緑が美しい道 ヤマツツジ

 急な登りとなってきたらヤマツツジが咲いているが、ここのツツジは背丈の小さな木が多い。

 右に尾根から分かれ左山の道が2箇所有ったが見送り尾根筋を進む、 涼しい風に助けられ順調に登ると今度は尾根筋と左に道が分かれる所に来た。
基本的に尾根を進む 芽吹いたばかりの新緑

 尾根を行こうと思ったが踏み跡が薄い、 左の右山の道ははしっかりした道でテープも付き進む。

 少しで尾根に戻ると株立ちのシロモジが多くなり、芽吹いたばかりで優しい新緑の中を行くと、 尾根が緩やかになり広くなるとあちらこちらにテープが付いている。
尾根が広くなり株立ちの林に入った ブナ交じりの明るい林を新緑を楽しみ進む

 どう見てもここから道が無い方向なので、下山時か残雪時に入り込みテープを残した様子、 踏み跡が拾えるので戸惑う事無く気持ちの良いシロモジの林を進んで行く。

 右にカーブし左に降る所は少し分かり難いが、 迷わずブナ交じりとなった新緑を楽しむ。
小広場の「倉見」山頂 三等三角点「倉見(くらみ)」

 尾根が狭くなり右山気味に少し雑然とした所を抜け、 10時20分ぽんと「倉見」山頂に着いた。

 小広場の山頂は中央に三等三角点「倉見」が有り、 自然林の明るい居心地の良い所となっている。
山頂部の自然林

 ザックを下ろ木にもたれて休む、 事前の話の通り良い山頂で目を瞑り暫くこの雰囲気を楽しんだ。

山頂右下に広がる美しい林
 北方向雪を被った大きな山が見え、 能郷白山の様だが林越しで写真とならず。

 奥に進んだが同じ様相の林が続き楽しめるが、 眺望が得られる所は無さそう。

 右下に美しい林が見えているので下って行く、 少し歩き難い所も有るが下草は無いので何処でも歩き回れる。

 太いブナも見られ別天地の様相だ、又も座ってゆっくり雰囲気を楽しんだ。

 方向は北東に伸びる尾根で、 大きく降って登り返せば前に行った岩岳山頂から西に続く尾根と繋がっている。

 岩岳の山頂部は植林の為伐採され、 特に倉見に近い西の方は背丈の有る笹で藪状態となっていた。

 以前はこの場所と同じ良い林が広がっていたと思われるので、 自然破壊が残念でならない。
近い「岩岳」

 10時55分下山開始直ぐの所を少し入ると、 岩岳と左奥に反射板が向かい合う小白木山が見えた。
反射板が向かい合っている「小白木山」

 新緑を楽しみながら登って来た分岐地点に戻り、 一応コンパスをセットし尾根を真っ直ぐ降る。
新緑を楽しみながら降る 尾砂谷合流点から先は道らしいのは無い

 溝状の所を行くが時々倒木で通れ無くなっているので、 回り込みながら進む。

 右側桧林の顕著な道らしい所を通過したが、 ここ以外は殆ど道と呼べる踏み跡は付いて無かった。
ここだけは歩き易い 基本的に溝を降った

 適当に降れる箇所を選んで行くが、単純な尾根なので外す心配は無い、標高点455m辺りで 尾根が分かれるので、コンパスで確認しつつ降るが分岐らしいのは無かった。
深い桧林となる 何本も白いテープが巻かれている所

 深い桧林になったら、白いテープが幾重にも巻かれた桧が何本も有る。

 下見に来た時この光景は見ているので間違い無さそうだ。
何処でも歩けるが右寄りを降った 浅い谷の所に有る給水用のタンク?

 何処でも降りられるが右寄りに尾根筋を行くと、 給水用だと思う小さな四角のタンクが見えている。

 直ぐ下に黄色のペイントがされた太い木が見られ、 下見をしたどんぴしゃに来て少し降ると側溝に出て溝沿いに左に進むと、 水道施設のタンクが林の向こうに見えて来た。
太い木に黄色のペイント 下りて来た上の小さな給水施設

 右下にタンクを見て土手の上の小さな水道施設の所で、 右に急降下し大きな水道施設の横に降りる。

 12時15分直ぐ下の駐車地に戻った。

  →「倉見の新緑ハイライト」

 尾砂谷からの道はしっかり踏み跡が付いて、それにテープも見られ分かり易く、 尾根に上がってからも踏み跡は確かだが、少し分かり難い地形の所が有り良く確かめながら進む事。

 山頂部は良い林が広がっているので、 新緑と紅葉の時期はあちらこちらに徘徊して楽しめる。

 帰りの下方の尾根道は山作業の踏み跡程度、藪は無く苦労しないが面白みは少ない、 現状は尾砂谷からピストンが良いと思う、眺望は期待出来無い山で新緑・紅葉の時期がお勧め。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
  出会った花: ・ヤマツツジ ・タムシバ


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