268
鎗ヶ先
(やりがさき)
966m
H20年11月14日
9時15分〜12時50分
岐阜県 揖斐川町
晴れ
”紅葉は楽しめたが
眺望は途中も山頂も
 すっきり開け無い”
 紅葉も下りてきて低山でも楽しめる様になった、 前から気になっていた揖斐の「鎗ヶ先」に行って見よう。

 伊吹北尾根への国見峠や貝月山長者の里コースに登った時、 近くを通っているが登山口は見て無い。

駐車した六社神社前
 寺本か中瀬の集落から登られるが折角なので周回したい、 寺本から登り中瀬に下山しよう。

 地形図は明らかに寺本からは急登で中瀬は緩やかに読める、 前回の風越山(木曽)の様に帰りものんびり降れ無いのは避けられそうだ。

 名神高速大垣ICで降り258号線を北上するが、 通勤時間帯で大垣の町を抜けるのに随分時間が掛かる。

 やっと楽田(がくでん)の信号で左折21号に出て、河間(がま)の信号を右折417号に入った。

 池田の町を過ぎ粕川(かすがわ)を渡らず、 手前で左に抜けようと思い乍通り過ぎそのまま進む。

 橋の向こう側下岡島の信号で左折し32号を春日村(かすがむら)に向う、 狭い所も有るがスムースに抜け国見峠と長者の里の分岐に着いた。

 右に入り寺本集落の中で駐車場所を探していると、 右に神社が有り丁度1台止められる膨らみが有る。

メイン道路を南に歩いて行く
 石柱に六社(ろくしゃ)神社とされ立派な階段の奥に鳥居が見えている、 ここに止め9時15分歩き始めた。

 この場所は少し中瀬寄りだと思うが、集落の中の道を南に進む。

 地形図三角点「北野」の所に本線から別れて道が付いているので、 そこから目印の閑窓寺(かんそうじ)に行こう。

 道の際で畑仕事をされてみえるので、山へ登ってきますと挨拶をした。

 登山口の「閑窓寺はこの先ですね」と聞くと、 「大木の先で左に入ると金色の屋根が見える」と教えて頂く。

 反対方向を指差し「あちらからも登れる」と言われたので、 「帰りはそちらに降ります」と答えると「昨日も二人が同じ様に登られた」との事。

 先に進み大木の先で左に入ると、 左に「消火栓」右に「防火水そう」の看板が立つ三叉路に来た。
メイン道路から別れ左に進むと消火栓と防火水槽 消火栓を左に上がると閑窓寺が見えて来る

 金の屋根はと左を覗くも見え無いがお寺らしい建物が有り、 三叉路を左に上がって行く。

 右手にアンテナが左手には「閑窓寺」の石柱が立ち、 奥には金色の屋根の本堂が見えている。
地元の方が金色の屋根と言われた本堂 閑窓寺に入らず真っ直ぐ進む

 石柱の前迄来ると本堂全体が見え新しいので最近建った様だ、 寺に入らず真っ直ぐ山の方に進むと倉の先最終民家を左に見て、 左に薄い道が有るが真っ直ぐ突き当り迄入った。

 林の中小さな広場の感じの所で、正面奥竹林の右側の奥に堰堤が覗いて、 左手2本の太い木の間に道が続き、ここを入るが登山口の指標は見られ無い。
道の突き当たりは小広場、右に堰堤が見える 堰堤に行かず2本の木の間を入ると白い看板

 左に薄い道を見送り直進、 「砂防指定地土井川」の看板に来て少し進むと、右側金網の所を通過。

 竹が混じった林を抜けて自然林を少し登ると、右下に小さな堰堤が見えてきた。
金網の横を通過した 軽く登って降ると堰堤が見え渡る

 谷の上流右岸も踏み跡が有る様に見えるが、小さな堰堤の先にしっかりした道が付き、 堰堤の上を歩き左岸に進むと、谷から離れ直ぐ急登が始まる。
掘割状の所を登って行く 掘割状の道から分かれ左に上がる

 道は溝状の所に付き暫く登ると溝状から離れて左に上がる、 溝状は先に続くが明らかに歩かれて無く、ここには目印テープが付いていた。
支尾根に上がると自然林が続く 黄葉している

 狭い尾根を急登して行くと顕著な尾根に上がった、 左に緩やかに進むと黄葉が見られる様になる。
天気が良いので明るい道

 道は明瞭で枝道も見当たら無い、 少し登りが続くが自然林が続き気持ちが良い道だ。
一旦なだらかになる、道は明瞭に付く 一段と黄葉が美しくなった

 叉緩やかになり556mPに来た様だ、 ここから緩やかな道が続き少しずつ紅葉は鮮やかになる。

 今迄全く無かった大岩が出てきて、 その先かなりの急登に変わった。
岩が出て来る様になった 角ばった大岩の横を通過

 左山となり角が立った大岩を通過し道は左に曲がる、 尾根伝いで迷う所では無いが急登が続き、高度が上がり紅葉が最盛期の様相だ、 少し緩やかな所で休憩すると光が差し込み一段と鮮やかな秋をしばし楽しむ。
緩やかな所でゆっくり紅葉を楽しむ 中瀬からの合流点は指標は無い

 今日は暖かい日で然も急登が続き暑い、何度も立ったまま水を飲み登って行った。

 急坂は緩まず平らな所に上がった、ここが中瀬ルートとの合流点の様だが 林の中で中瀬方面尾根は見えず、広い場所で道がはっきり付いて無い。

 人が歩いた形跡は見られ又今迄来た道から合流点に間違い無く、帰りはここを降ろう。
顕著な尾根道だが平坦で一旦降る 尾根道はシロモジが多い

 休憩後山頂方面の右に進むが道は明瞭に付き、 暫く平坦が続いて左側の谷の美しい紅葉が見られた。
左側の谷に見事な紅葉が見られる

 狭い尾根道を一旦降って少し進むと急登が始まり、 一直線に登って行く道で結構厳しい。

 岩が出て来て間を通りながら登ると、 右側杉林となり暗くなった先やっと主尾根に上がった。
岩の有る一直線の急登 主尾根には紅葉が残っていた

 右手に伐採した太い木の根っこ部分が有り座って一息入れる、 後は山頂迄なだらかな登りが少しだけだ。

 北に登って行くと明るい自然林となりシロモジが多い林が続き、一部葉が残り 黄葉は楽しめるが、夥しい落葉で少し早ければ黄金色のトンネルの道だったと思う。
山頂中央に三等三角点「鎗ヶ先(ヤリゲサキ)」 樹木に囲まれて眺望は余り得られない

 11時15分小広場の「鎗ヶ先」山頂に着いた、 狭い山頂の中央に三等三角点「鎗ゲ先」が有る。
 (点の記に「鎗ヤリ ゲ 先サキ」とされ、ケに濁点が入っているが 「ゲ」を「が」と読ま無いと思うが?)
左国見岳、右虎子山だと思う

 木の間から虎子山と国見岳から続く伊吹北尾根や、 僅かにブンゲンや貝月山方面の山が見えていた。

 南西少し開け見える山は池田山?、 余り眺望は良く無く座ると見え無い狭い場所で雰囲気は良いとは言えず、 それに近くに巣が有るのか蜂が威嚇してきて煩い。
池田山か?この方面が一番開けている 黄色に染まるシロモジの間を帰って行く

 未だ時間も早く昼食は止め11時30分下山開始、 陽射しの加減で鮮やかになったシロモジのトンネルを降り、 右に急降下し中瀬ルート分岐に戻る。

 中瀬集落への右に進むが、 落ち葉が積もり道が明瞭では無いので踏み跡を捜しながら降って行く。
中瀬方面に降るとシロモジの黄葉は盛り 林の向こうに紅葉した山肌が見える

 ここもシロモジの黄葉を楽しみながら進むと、 右手山の紅葉が木の間に見えているが開けては無い。

 道も自然林で良いと思っていると左側桧林に変わった、 顕著な尾根道となり道は分かり易くなる。
左側桧林が暫く続く 右に見える山は林越しにしか見えない

 叉自然林になるとコブに上がらず右山のトラバース道となり、 背丈の有る美しい林の中となった。
背の高い木の林で紅葉も見応え有る

 丁度紅葉が盛りで見応え有り、 雰囲気も良いので楽しみながらゆっくり降って行く。
道は右山で続いている

 暫く続いたが叉尾根道になると紅葉は今一となり、 元のペースに戻しどんどん降った。

 右手谷が近くなったと思っていると、眼下に新しい堰堤が作られている。
右下に堰堤が見えてきた 太い杉林の中に入る

 道は太い杉林の中の緩やかな降りとなり、 先に明るい田畑が見えて来た。
猪捕獲用の檻の横を通る 猪垣フェンスの扉を通過

 猪捕獲用檻の横を通り田畑に出て、 猪垣フェンスの「開けたら閉める事」と書かれたドアを通過。
紅葉した山(奥の高い山は貝月山?)を見て真っ直ぐ道を下る。

 真直ぐの白いセメント舗装の道を、前方に紅葉した山を見て降って行く、 振り返ると鎗ヶ先が見えていた。
振り返ると「鎗ヶ先」が見えていた

 突き当たり右に曲がり進むと叉突き当たり左へ曲がり、 防火水槽の前を通って青い作業小屋の先分岐に来た、 駐車した神社方向の左の消火栓側に進む。

 直ぐ左に消火栓が有り少し先には立派な「整地碑」が見られる。
青い作業小屋の前を通って来た(振り返り撮る) 立派な「整地碑」の前を通り帰る

 民家2軒を過ぎると突然左山で草付きの細い農道となり、 行けるのかなと思いながら進む。

 少し降ると又猪垣フェンスが有り、道にはドアが付き開閉し進むと畑の所を通り車道に出て、 左に進むと直ぐ12時50分駐車した神社前に戻った。

 昼食は奥の「長者の里」でゆっくり取り、次に登る予定の「鍋倉山」登山口を確認して帰る。

 ⇒「鎗ヶ先の紅葉ハイライト」

 寺本からの道は最初分かり難いが、小さな堰堤で沢を渡れば後は間誤付か無いと思う。

 結構急登の山だが眺望は期待しない方が良い、 新緑や紅葉の時期に登るのがお勧めの山。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
クリックしますと元のサイズで表示します
  出会った花:  無し


TOP 山行一覧 山歩き11