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金草岳
(かなくさだけ)
1,127m
H20年11月2日
8時30分〜13時40分
岐阜県 揖斐川町
曇り
  ”山の斜面が紅葉し
  眺望の良い尾根は
   楽しい山歩き”
 前回の糸瀬山は登山道脇の紅葉が楽しめた、 斜面の紅葉が広く楽しめると言う「金草岳」に行ってみよう。

 大垣ICからも考えたが、 「雷倉」に登った後に、馬坂峠(うまさかとうげ)からスムースに徳山に入れた。

帰って来たらこの辺りも車が一杯
冠山峠、今日は冠山も霞んでいる
 同じルートで行こうと6時30分家を出て、御嵩ICで高速道に入る。

 美濃IC降り94号を西に走る、 時間が早くスムースに418号に出て根尾を目指す。

 狭い谷合から男並坂(おなみさか・おなべざか)峠迄順調で、 根尾に入り157号に突き当たり右へ。

 根尾門脇で左折し270号藤橋根尾線に入り、 西谷川を渡って右折し川沿いに走る。

 雷倉登山口の八谷集落を左に見送り、 後は舗装された1本道で馬坂トンネルを越え徳山ダム湖の上の417号に入った。

 新しく幅広い道とトンネルを快調に走り、左手駐車場広場を過ぎると狭くなる。

 10年前に冠山に登った時は川沿いにクネクネと集落跡を見ながら入ったが、 当時の名残は全く無い。

 擦れ違いに困る所が有ったが対向車は無く冠山林道をぐんぐん登り冠山峠に着く、6台車が止っているが、登山口の峠の石碑が有る前に駐車出来た。
反対側が冠山の登山口
金草岳入口 祠の右手が登山道入り口

 朝食を簡単に済まし8時30分冠山を見ながら、 コンクリート製祠の右手に「金草岳」案内を見て入る。

 天気は雲が厚く暗い、冠山も霞んでいるのを背に進むと蔓が絡まった木々の間に道が作られ、尾根の境界を行かず標高点1,118mを左山でトラバースして進む。
両側笹や雑木が背丈程 ブナが見られる

 両側背丈程の笹や雑木が有るが結構歩かれ気にならず、太いブナが見られるが余り元気が無さそうに見える。

 谷側急で歩き難い道が続き、湿気ていたり崩れた所が有り尾根を越し進むと右に曲がり尾根道となった。
背後に冠山が見えるようになる 1,047mコブの三等三角点「布滝ノ頭」

 大きく降り登り返すと背後に冠山が見え始め見晴しが利く様になり、小広場のコブに上がる。

 広場脇に三等三角点「布滝ノ頭(ぬのたるのかしら)」が埋まって有り、左手は向う金草岳が立派な山容を見せ山頂は左端のピークの様子。
金草岳が見えてきた、山頂は左端 右手福井県側の紅葉

 右下の深い谷は紅葉しているが日が射して無く余り映え無い、先には冠山峠への福井県側の林道が見えこの斜面も紅葉しているが霞んでいる。

 遠くはもっと霞んでいて、折角開けているが今日は眺望を楽しむのは駄目の様だ。
眺望が開けるが完全に霞んでいる 尾根のアップダウンを進む

 低い笹の尾根道を軽いアップダウンしながらどんどん降って行く、 帰りの登り返しが辛そう。
少し明るくなり紅葉が美しい

 少し明るくなると紅葉が綺麗に見えるが直ぐ暗くなる、若い杉の木が登山道に被り避けながら進んだ。
杉の木が登山道に出て避けながら行く 笹が深くなるが道は開かれている

 笹の背丈が高くなるが道はしっかり着いて全く問題無い。

 コブに上がると金草岳の山塊が近くなり美しいが、 手前の白倉岳に隠れて本峰は見えなくなった。
白倉岳に隠れ金草岳山頂部は見え無い

 木々の中の道となり眺望は得られ無くなり、 軽いアップダウンをしながら大きく降って行く。

 この辺りは周囲が紅葉しているが、少しで登山道脇の紅葉は無くなる。
紅葉の木の間を下って行く 最低暗部直ぐ上の水場案内

 最低暗部に来ると左側道が有るがほぼ藪状態で、峠の案内等指標は何も無く少し上ると右手に水場の案内が見られ、行かなかったが直ぐ下に谷が有るのでそこが水場の様だ。

 背後からベルの音が聞こえて登山者が来る様だ、 急な斜面に来るとロープが付けて有る。
桧尾峠は開けて休憩に良い 一番奥「部子山(へこさん)」or「銀杏峯(げなんぼ)」?

 一登りで左手が大きく開け9時30分桧尾峠の案内が立つ所に来ると、右手に福井側からしっかりした道が来ているここは、小さな広場で腰を下ろし休憩。

 霞んでいて眺望は悪いが気温的に丁度良いのでゆっくり休んでいると、男性二人が登って来られ、関市からと言うお二人は冠山にも行く予定との事、休まれた後先に山頂に向われた。
笹が低くなり歩き易い道が続く 冠山が叉見えてきた

 低い笹の間に道が付き歩き易く眺望も広がり、冠山が少し覗き左は能郷白山の様だが霞んで写真となら無い。
霞んでいるのが返って良い感じの紅葉が見られた

 少しづつ急な登りとなり振り返ると福井県側の紅葉が美しく、 霞んで渋い感じだがこれも又良い。
白倉岳山頂への登り 近くに来ると一層急に見える

 前方に急な登りが見えてきて、白倉岳への登りに掛かった。

 時々振り返り眺望を楽しみ登って行く、 尾根境の岐阜県側と福井県側では全く様相が違っている。
歩いてきた尾根を振り返る、福井県側が紅葉

 今度は岐阜県側の斜面が紅葉で美しい、 写真を撮っているとご夫婦と思われる二人が登ってみえた。

 この二人も早くかなりの健脚だ、先に行って頂く。
岐阜県側山の斜面の紅葉

 日が射しそうなので待っていると、 薄日が出てきたので写真を何枚も撮った。

 その先急登を登って行くと一段と眺望が広がるが、残念ながら霞みは取れない。
目指す金草岳が見えてきた

 登り切り平坦な道を左に曲がって行くと山頂が見え、 白倉岳の案内は見当たら無いまま降って行く。
深い谷一面の紅葉

 軽く降りなだらかな尾根道を進むと、 叉も左の岐阜県側斜面が深い所迄紅葉が続き美しい。

「金草岳」山頂、中央の笹の中に三角点
 ここでも日が射すのをじっくり待ったが、 太陽は完全には出無く薄日程度だった。

 単独の男性が降りてきた、 昨日冠山に登ったそうで白山も見え眺望に恵まれたとの事。

 これだけ開けた尾根歩きだと、 眺望が得られる天気の時は楽しいコースに違いない。

 関からのお二人が下山して見えた、 やはり冠山へのダブル登山をされるそうだが、 このペースなら楽に登られると思う。

 急な登りだが距離は無く、 11時丁度笹が切り開かれた「金草岳」山頂に着いた。

 余り広く無い山頂の中央に、笹に埋まって二等三角点「塚奥山(つかおくやま)」が有り、 金草岳と書かれたプレートが置いて有る。

 岐阜からと言うご夫婦が休まれているここは、 開けているが天候のせいか眺望が良い様に思え無い。
山頂から微かに徳山ダム湖が見えた

 微かに徳山ダム湖が確認出来るが朝より見通しは悪い、昼食とするが座ると笹で周囲は全く見え無くなる。

 先にお二人が帰られ居心地の良い山頂では無いので、食べ終わって直ぐ11時30分下山開始した。
眺望の良い尾根道をのんびり帰って行く 紅葉の斜面

 下山も時々薄日が射し紅葉が美しく、楽しみ乍ゆっくり降って行くと単独の男性が登って来た、「紅葉が見応え有りますね」「山頂は貸切ですよ」と話しながらすれ違う。

 白倉岳への登り返しも負担にならない程度で、 その先急降下して行くと叉も単独の男性が登って来た。
布滝の頭へ登り返しが続く 部分的に日が射し鮮やかな紅葉

 続いて単独女性が登ってきて「冠山は人が一杯でこちらに来た、山頂は未だ有りますか」と聞かれる。

帰りは紅葉が少しはっきり見えた
 「これから急な登りが有りますので、未だ未だですよ」と答えたが、 年配に見えるこの方は山頂迄行けるのか?

 12時25分桧尾峠に戻り、急降下すると水場の案内の所で単独の男性が登って来た。

 少し遅い時間だが「ここから山頂迄1時間半位ですね」と言われ、「そうですね」と答えたが時間的な事を承知してみえ大丈夫。

 登り返しに入るが疲れが有るので、三角点の有る「布滝ノ頭」への登りはきつかった。

 ここで今日一番だと思う位の日が射し紅葉が美しいが局部的で惜しい、 歩き難いトラバース道を通り13時40分冠山峠に戻る。

 峠付近は車が一杯で福井県側の方迄駐車がされ、 金草岳は登山者が少ないが冠山の人気はやはり凄い様だ。

  ⇒「金草岳の紅葉ハイライト」

 大勢の方が登っている様で道はしっかり着いていて、叉笹も気にならない、尾根道で登山道が狭く少し危ない所も有るので、慎重に通過するのが良さそう。

 斜面の紅葉は広範囲で見応え十分、 天気の良い日なら眺望も合わせ素晴らしい山歩きになるお勧めの山だ。



本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
   出会った花:  無し


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