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京塚山
(きょうづかやま)
863m
H20年10月16日
10時20分〜14時
岐阜県 郡上市
晴れ
”郡上の町が見え
  地元の人に
 愛されている山”
 朝起きると良い天気となっているが、少し霞んでいて眺望は良く無さそうな日だ。

 展望が駄目なら紅葉の山に行きたいが、今は少し標高の高い山が紅葉している。

口明方小学校のグランド前の案内看板
 標高差の有る山には未だ体が元に戻って無く登る自信が無い、 眺望が余り期待出来無さそうだが、郡上の「京塚山」に行ってみよう。

 郡上の街の直ぐ先なので、今からでも大丈夫と8時に家を出た。

 御嵩ICで入り郡上ICで下り右折次の信号を又右折し、 郡上トンネルと城山トンネルを潜り417号せせらぎ街道に入る。

 暫く走りJAを左に見てその先、初納(しょのう)の信号で右折し中央橋を渡った。

 角には「郡上八幡サイクリングターミナル」の看板が見られる。

 最初の道を右折するとサイクリングターミナル・公共の宿「たかお」と、 口明方(くちみょうがた)小学校の先に「高雄山遊歩道」の立派な看板が有った。

 左折し突き当たりを右折し民家の前を通ると狭い道となり、 水槽前に「高雄山登り口」の標柱が立つ。

登山口手前の民家青木様宅、背後に山頂が覗く
 然し駐車スペースが無くUターンもし難い狭い道を戻ると、 直ぐの民家の庭先に男性が出られてこちらを見ている。

 丁度良いと車を止めて「何処か駐車出来る所は有りませんか?」とお聞きすると、 「庭先広いのでここに止めて良いですよ」と言われた。

 登山口に一番近い家の青木様で、 家の前を通り過ぎたので直ぐ戻ると思い待っていたとの事。

 色々話をさせて頂くと京塚山も尾根の右手は殆ど自分の持ち山で、 見えている西側は何人もの人が分けて持っていると言われた。

 ここからは民家の上に山頂部の特異なコブが見えていて、 山頂直下はかなり急なのが分かる。

 ご好意に甘え庭先に止めさせて戴き10時20分歩き始め、 水槽の左側の細い道を上がり尾根に来ると獣避けの金網が続いていた。
登山口は水槽の左 金網の横に道が続く

 少しで網にぶつかるが、 「かならず閉めること」と書かれ開閉出来る様になっている。
金網の戸を開けて入る 桧林の中溝状の道

 中に入ると網は左手に続くが、 登山道はフェンスと直ぐ離れ桧林の中のしっかりした道となった。

 溝状の少し歩き難い道を緩やかに登り、 尾根を外れ右山になると平坦な歩き易い道が続いている。
尾根を外れた道は平坦な良い道 口明方小学校の距離案内

 「300m口小」の木に架かる札は、 口明方(くちみょうがた)小学校の物で登山口からの距離だ。
自然林となった 太い松が何本も見られる

 自然林の様相になり太い松の木が林立に変わると平坦な場所が見られ、「高雄薬師堂」の七堂伽藍が建っていた名残の様子。

 最初は両側平坦な所が見られたが、 次からは左側に見られ3つ目には立札が立てられている。
高雄山山頂・高雄薬師堂跡の案内 奥に社が見え石段が続いている

 左に入ると「高尾山山頂・高尾薬師堂跡」の新しい案内が有り、 石段が真っ直ぐ伸び社が見えた。

 その先石段を登り社に来ると、 「高雄山を次世代に伝えよう」と由来・活動内容が書いて有る。
社の中は薬師様が祀られている 「高雄山を次世代に伝えよう」の立て札

 社の中には薬師様が祀られているが、 地元の彫刻家が平成17年に作成した物との事で新しい。

 少し登ると松の木に「1300m口小」と、 下に読み難くなっているが分岐の案内が架けて有った。
直登コースと南尾根へトラバースの分岐 左山で狭い道が付いている

 左山で行く道は「危険コース」と読めるが、 「岐阜の山旅100」は危険コースが案内されている。

写真に上手く出てないが急で崩れた所
 危険と書かれているが興味が有り周回しようと、 南に派生の尾根に上がる右の道に進んだ。

 道は狭くなったが左山ではっきりした道が付いている、 暫く進むと崩れて狭い所を通過したがここが危険なのか?

 山腹を進むが結構登っていて、 伐採された太い根元だけが残っている所を通過。

 テープも見られるがここ迄は迷う様な所は無く、 谷が近くなってきた。

 大分登っているので谷も深く無さそうだと思っていたら直ぐ狭い谷に来た、 かなり急な岩付きの道を下らなければならない。

 滑りそうな気がするので下りずに高巻いて通過した、 ここが危険な箇所の様だ。

 その先尾根状の所に上がるが、 今日は風も無く暑く汗びっしょりになって水をごくごくと飲む。
倒木を跨いで進む 広くなり道が不明瞭になる

 道は尾根を行かず叉左山で進む、倒木が道に有る所を過ぎると少し不明瞭になるが、良く見れば分かる程度で探す程では無く、左上に尾根の暗部が見えてきた。

 この辺り道は荒れて良く分から無いが、尾根に上がれば良いので歩き易い所を適当に進み上がった。

 杭が見られるここは南北に長いこの山の主尾根で、山頂から降った最初のコブとの暗部。
南尾根から登ってきた所を見下ろす 「京塚山」山頂の古い石碑

 左に登ると余り歩かれて無い様だが、狭い尾根なので道は分かり易く、3m以上有りそうな大岩の横を通過し、12時10分「京塚山」山頂に着いた。
山頂からは郡上の町方面が見える

 古い石碑の有る山頂は西から南側が切り開かれて、 登山口の集落から郡上の街方面が見えている。

 丸太でベンチも作られ腰掛けてゆっくり昼食とした、 時々蜂が飛んでくるが他の虫はいない様子。
手前左稚児山、奥は瓢ヶ岳

 山頂にアンテナが林立が稚児山(ちごさん)、その右瓢ヶ岳が続いて三角錐は高賀山だと思うが東と北は全く見えず、尾根を北に進むと右側桧の木の間に大洞山(おおぼらやま)が覗いていた。
標高点854m近くは良い林が続く 大洞山は桧林で隠れて僅かしか見えない

 僅かな登りを行くと気持ちの良い林が広がり、地形図標高点854mに来たが何も無く直ぐ山頂に戻り、13時下山開始し伐採され下が見えている西に降って行く。
山頂の直ぐ下から一番奥左が高賀山の様だ

 少し降りた所が山頂よりすっきりと稚児山や瓢ヶ岳・高賀山が見えた。

 真っ直ぐに降りるので地形図通り急降下だ、暫く降ると虎ロープが張って有り何でここにロープがと思い降ると、叉もロープが張られているので急斜面の登り補助用だと思う。
虎ロープが次々に出て来る 第二展望台となっている広場

 登山口の青木様が近々地区の山登りが有ると言われ、 その為にロープが付けられたのかもしれないが次々にロープが見られ、 それに登山道も木で階段状に整備された所も多く出て来る。

 切り開かれて山頂と同じ郡上の街方面の眺望が得られる所を通過すると、 少しで緩やかになった。
第二展望広場から点名「絶高」が格好よく見えた

 ベンチの有る広場に「第二展望台」と有り、 格好良い山の点名「絶高(ぜっこう)」が見えている。
(点の記では「ぜつこう」と「つ」が大文字に見えるが、諸先輩方は「ぜっこう」とされそれに従う)

 登ってみたくなる山容をしていて、 絶高の左右奥に山が見えているが何処の山だろうか?

 少し降ると第一展望台と有るが開けて無い、 この展望台の直ぐ下が分岐ポイントで14時車に戻る。
口明方小学校辺りからの「京塚山」

 青木様宅に声を掛けたが留守の様なので失礼しましたが、有難う御座いました。

 明宝高原「湯星館(入浴料500円)」に走り温泉に浸かり帰る、 明宝辺りは紅葉に少し早い。

 途中から直登せずガイドブックの案内通り右に回り込む道を行ったが、 現在は余り歩かれて無い、
 2箇所程少し危ない所が有るが慎重に通過すれば良い、 その他は道の薄い普通の山道。

 下山に使った直登コースは手が入っているのに加え、 虎ロープが何箇所も出てくるので好みで無い、
 直登コースも1箇所「口小」の札が有り、 小学生諸君も山頂迄登っているかもしれないが急登だ。

 駐車場所が無く青木様の好意に甘えたが、サイクルセンターが公共施設で止めさせて頂けるかも?



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本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
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出会った花:  無し


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