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河岐 (点名)
(かわまた)717m
茶碗 (点名)
(ちゃわん)588m
H20年1月19日
10時50分〜13時30分
岐阜県 白川町
晴れ
 ”山の奥だが
林道が近く迄通り
 楽に登れる山”
 八百津の久田見から白川に抜ける、83号線名越峠の両側に三角点が有る。

 西の二等三角点「河岐」と東の四等三角点「茶碗」で、 どちらも林道に近く簡単に行けそう。

他に林道分岐は無いので判る
83号から河岐への林道入口
 以前久田見から峠を越えた時、 峠迄比較的なだらかな舗装道だが狭い上暗かった。

 逆に峠から白川へは、急降下だったが道幅は広く明るかった記憶が有る。

 この時期凍結が怖いので、明るい道の白川側から名越峠に行く事にした。

 41号白川口の信号で右折し、 トンネルを潜ると直ぐ河岐トンネルの信号が有り右折68号に入る。

 二等三角点「河岐」の名前が付いた、 河岐トンネルを潜り赤川沿いに暫く走って行く。

 道路の上の「久田見」案内を見て右折83号に入る、 角に大きな白川町林業センターが見られた。

 右手に郵便局を見て進むと、 ジグザグに急カーブを繰り返しながら急登して行く。

 民家は無くなるが更に急登が続き、 緩やかから平坦になると右に地道の林道が走っている。

ふかふかの林道は気持ち良く歩ける
雑木林の歩き易い林道
 ここが「河岐」に行く林道だが入口は泥んこ、 スリップが怖く入らない方が良さそうだ。

ここに 「ゴミ不法投棄禁止」「たき火・たばこの火は山火事の元になります」の看板が有る。

 道の膨らみに駐車10時50分歩き始める、 入口のどろんこ状態が凍って靴を汚さず通過。

 雑木林の良い道が続くが、 車は殆ど入ってい無い様で落ち葉が敷き詰められている。

 霜柱を踏みザクザクと音を立てながら進む。

 道に砂利が撒かれて無く、幅広い山道の感じで林道も苦になら無い。

 軽いアップダウンをしながら少しずつ高度を上げると、 時々右手樹間に御嶽山が見えてきた。

 両側間伐がされ整然とした檜林を抜けると、 少し木が疎らな所が有り何とか御嶽山の写真を撮る。
少し木が邪魔で撮影に苦労した
林道から御嶽山

 その先左に急カーブする所に右に踏み跡が有り、 入ると恵那山から中央アルプスが見られた。
良く手入れされた檜林 右に入って直ぐの所が眺望ポイント
両側檜林の所 左林道、右の薄い道を入ると眺望が得られる

 少し位置を変えると御嶽山も覗けるが、 木々の間でしか見えず先程の場所が良い。
中央アルプス
恵那山

 戻り林道を進む、地形図ではこのカーブから林道終点は近い筈だ。

 右に急カーブすると分岐が有り、 左はかなり薄く真っ直ぐの奥に小屋が見えている。
小屋は全く覗けない 入り口が少し分かり難い
林道終点の小屋の前を通過 鳥獣保護区の赤い看板の所を入る

 真っ直ぐ進み檜林の中の小屋の前を過ぎると山道となるが、 ここは鳥獣保護区の赤い看板が目印。

 薄いが踏み跡を辿って進むと少し登りとなってきて、 叉も鳥獣保護区の看板が立っていた。
分岐は無いので迷わない 尾根状の所
踏み跡薄いが道は拾える 少し登ると再び鳥獣保護区の看板

 急登となるが足元は人工的と思う朽ちかけた木が有り、かなり前に登り易い様階段を作った思う。
結構急な登り 道は明瞭に付いている
檜林の急登 尾根に上がると雑木林の平坦な道

 登り切ると山頂かなと思わせる平坦な尾根に上がった、 地形図を見ると山頂は平坦部の先だ。

 なだらかな気持ちが良い道を進むと右側樹間に白い山がチラチラ見えているが、開ける所は無くかなり朽ちたベンチに来たがここも眺望は得られ無い。
立派なベンチ 他に標識は無い
朽ちかけたベンチ、未だ座る事が出来る 二等三角点「河岐」山頂

 殆ど登る事無く11時35分小広場の中央に、二等三角点「河岐(かわまた)」の有る所に着いた。

 山名板も無く国土地理院の白い標柱が有るだけのさっぱりした山頂は、 林の中で全く開けて無い。

木は低い
山頂部気持ちの良い尾根を戻って行く
 未だ昼食には早く少し寒い、 先に入って見たりしうろうろしていたが眺望の得られる所は無いので下山する。

 ベンチの所は少し木が疎らで笠置山や恵那山が確認出来るが、 写真とはなら無かった。

 帰りながら左側の白い山が気になり、 見える所はと注意して歩いたが開けた箇所は無い。

 歩き易い林道を一気に戻り、 入口に近くなると何人かの話し声が聞こえてきた。

 83号に戻ると軽トラ4台が止り猟師さんが居て、 私の車の際に駐車の方が「邪魔して悪いね」と言われる。

 こちらが山に入らさせて頂いているのに、優しい気配りに恐縮。

 私の車を見て「人が入っているので皆に注意し猟をしたが直ぐ仕留めた」 と言われ、帰られる所だ。

 獲物は猪で簡単に成果が上がったせいか、 にこにこと上機嫌で話されて帰って行かれる。

こちらはどちらも檜の人口林
「茶碗」への林道
 辺りは両側桧林の日陰で少し寒く車の中で昼食、 時々車が走り去り案外車の通る道だ。

 12時45分変わった名前の四等三角点「茶碗」に行って見る事にする。

 車はこのままで少し南に歩き東側の林道に入って行く、 林道の状態は良いが一帯は檜林で落ち葉が無く足元の感触は良く無い。

 平坦な林道を進み分岐に来た、 右は廃墟の茶碗の集落に行けて三角点は左の林道に入る。

 暗い檜林を進むと小さなコブが見え、 左に道を見送り道の無いコブへ上がったが何も無い。

 戻り林道に下りる手前に薄い道が見られて入ると次のコブに上がって行く、その先少しで切り開かれ少し広さが有る空間の、四等三角点「茶碗(ちゃわん)」に着いた。

 新しいタイプの三角点に国土地理院の標柱と、 他に三人の名前が入ったプレートが木に架けて有る。
なだらかなコブのピークに三角点
四等三角点「茶碗」の頂上は広場 新しいタイプの四等三角点

 全く眺望は得られ無い周囲が人口林の暗い中、 ここだけは雑木林でほっとする空間となっていた。

 焚き火の跡が有るので山仕事の方の休憩場所となっている様だ、 13時30分車に戻る。

 両方の三角点共林道はゲートも無く車で入られるが、 山歩きとして83号から歩くのをお勧め、車で入る場合「河岐」への林道入口のぬかるみはスリップが怖いと思う。

 「茶碗」は山らしく無く三角点が確認出来ると言うだけで、 三角点に興味の無い方に楽しみは無い、「河岐」に行く林道は落ち葉を踏みしめて良いが、 両方共見所は少なくお勧め度は低い山だと思う。



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本図は国土地理院地図閲覧サービスを利用して作成
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  出会った花: 無し


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