「薮 豆」     マメ科ヤブマメ属
「ヤブマメ」     岐阜県川辺町 納古口にて (2006.9.17)
歩く人が少ない「納古山」納古口登山口の草叢に咲き、花が隠れ気味が多く写真を撮るのが難しい。

北海道・本州・四国・九州の野原や藪地等に自生、8~11月葉脇から出た柄に淡紫色の花を付ける。

花は葉脇から短い総状花序を出し2~数個密に付け、花冠は基部筒状長さ1.5~2cm花弁5枚の
蝶型花で、旗弁が紫色の翼弁薄紫で舟弁(竜骨弁)白っぽく、蕚は筒状の長さ7~8mm毛が目立ち
4裂し先は針状。

茎は下向きの毛が密に生え細いが蔓性で強く、左巻きに他の物に付き良く伸び長さ2~3mとなり、
葉は卵形~広卵形3小葉からなる複葉で、3~5cmの長い柄の先無柄で両側に小葉を付け、側小葉
より少し大きい頂小葉は0、5~1cmの柄が付く長さ3~6cmで、3小葉を互生し質は薄く葉先
は鈍い三角状で、両面に伏毛が付き裏面は白っぽい。

閉鎖花(花を咲かせないで自家受粉する)を総状花序とは別に短い柄に付け、3cm程の豆果は殆ど
閉鎖花から出来る、尚閉鎖花は地下にも付け径約1cmの淡桃色の球形の種子が1個入った果実を
付ける。

本写真の葉は卵形~広卵形で無く細長く見え、「藪豆」では無く「蔓豆(ツルマメ)」かと思ったが、
本種「藪豆」は花の舟弁が長く、「蔓豆」は舟弁が無く花の長さが短く形が違い小葉が披針形で区別。

花の名前は草薮で蔓が絡んで伸びて行き「藪」が付き、マメ科の植物で「藪豆(やぶまめ)」と付く、
只しやや湿性地に生育するが日当たりの良い所を好む。


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