「薬師草」    キク科オニタビラコ属
「ヤクシソウ」   岐阜県美濃加茂市 「みのかも健康の森」にて (2006.10.7)
「みのかも健康の森」の湿地帯に行くと近くに咲いていた、大株は無かったが咲き始めで花が美しい。

北海道・本州・四国・九州の山野や道端に自生し、8〜11月枝先や上部の葉脇に黄色の花を付ける。

花は茎先に集まって数個付け、大きさ1.5cm程で舌状花10数個の先端5歯有り、中央の12個程
は集葯雄蕊(しゅうやくゆうずい)で、雄蕊の中から雌蕊の先端が分岐し垂れ、総苞は少し黒い緑色で
長さ7〜8mmの円筒形。

茎は赤紫色を帯び高さ30〜120cmとなり折ると白い乳液が出て、葉は互生し倒披針形〜倒卵形の
長さ5〜10cm幅2~5cmで、浅い鋸歯が有り基部張出し深く茎を抱き、上部の葉は無柄で下部は
広い翼が付く柄が有り、花が咲き終わるとだらりと垂れ白の冠毛と黒っぽい総苞が目立つようになる。

花の名前は漢名の別名に「苦菜」とし食用の草が有り、本種も苦く薬になると思い「薬師草」が有力?
一部地域で「チチクサ」と呼ばれて、「乳草」の意味は葉を切ると白い乳汁を出す事で名前が付いた。
「ヤクシソウ」    長野県南木曽町 大平街道にて (2005.10.23)
昔の宿場の面影が残る大平宿に向かっていると、白花と黄花が混じった花が咲いて、
時々見掛けるが「シロバナ」は一品種として認められて無いようで、突然変異の扱い。

太陽の日射しがこの辺りだけ射し、白い色が飛んでしまい見辛い写真となてしまった。


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