「梅桃」 「山桜桃」     バラ科サクラ属
「ユスラウメ」      岐阜県可児市 我が家の庭にて (2004.4.9)
我が家の庭に植栽のこの木は毎年花が一杯咲き、その後真っ赤な実を付け 鳥が来て啄ばんだ、
木は大きくならず原因が分から無いまま、10年程で枯れてしまい残念乍 今は痕跡も見られ無い。

中国から江戸時代初期に渡来の落葉低木で、3~4月葉が出ると同時か少し 早く白色~僅かに
淡紅色を帯びた花を付ける。

花は新芽の葉脇に付け、花柄は僅かで先が5裂の萼筒だけに見え、大きさ 2~3cm花弁5個は
倒卵形で重ならず逆に隙間が有り、雄蕊が多数の雌蕊1個。

木の高さ2〜3mとなり良く枝分かれし叢生、樹皮は暗褐色で不規則に 剥がれ梅の木に似て、葉
は密に互生し長さ4〜7cmの倒卵形で、先は鈍頭~鋭頭と変化が見られ 縁に鋸歯が有り、葉表
は葉脈が凹み縮れた様子で葉裏には毛が密生。

花後の果実は2年枝に付き直径約1cmほぼ球形の核果で、橙色から 6月頃に艶の有る真っ赤に
熟し甘酸っぱく食用とされる。

木の名前は朝鮮語の「移徒楽=イスラ」が元で、花が風に揺れる様子を ユスルと表現し「ユスラ」
になるが有力。


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