「素心狼狽」「蝋梅」   ロウバイ科ロウバイ属
「ソシンロウバイ」 「ロウバイ」    滋賀県 長浜市にて (2004.2.17)
長浜の街を散策すると並木の様に植えられたロウバイが丁度満開で咲いていた、野山の花では無いが!

中国原産の落葉低木で江戸時代に渡来し、早咲き観賞用に多く植えられ春に先駆け黄色の花を付ける。

花は1〜2月葉の展開に先立ち香りの良い黄色の花を下向きか横向きに付け、花の大きさ直径約2cm
で多くの花披片が外側から螺旋状に重なり合って付き、内側の花披片も外側の花披片と同じ黄色(ロウ
バイは内側の花披片が暗紫色)で、一番外に鱗片状の花披片(萼が変化し花被片と言う)が付き、雄蕊
5〜6個の雌蕊は花托の中に多数。

茎は良く枝分かれし高さ2〜5m、葉は短い柄が有り対生し長さ約15cmの卵形又は卵状長楕円形で、
先は尖り縁は全縁の質はやや薄く表面ざら付く。

花の名前「素心蝋梅」は漢名を音読みしたもの、花弁(萼)と花芯が同じ色の花を中国で「素心」と呼び、
「蝋梅」は①花がロウ細工に似た光沢と透明感が有る ②花弁の色が蜜蝋に似る ③中国の陰暦「臘月
(ろうげつ)=陰暦12月の異称」に咲く、の考えが有る。


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