「勿忘草」     ムラサキ科ワスレナグサ属
「ワスレナグサ」       岐阜県下呂市 濁河温泉にて (2004.6.13)
濁河温泉に泊まり温泉らしい湯を楽しみ、翌朝近くを散策すると咲いていたが花が傷んでいるのが多い。

ヨーロッパ原産明治時代日本に渡来の1・2年草で、北海道・本州・四国の日当りと水捌けの良い湿地に
野生化し、薄青色〜薄紫色の花を付ける。

花は3〜7月茎上部で枝分かれし尾状に巻いた花序を伸ばし、巻いた物が解けるように花が開き径6〜9
mmの花をサソリの尾状に付け、蕾は桃色で横に開くと薄青色〜薄紫色花弁5枚の基部が繋がる合弁花
で花冠喉部は黄色。

茎の高さ20〜50cm、葉は互生し長楕円形〜倒披針形で茎及び葉共に灰白色で軟毛に覆われている、
(大きく写っている葉は違い左下の小さな葉)。

似る帰化植物の
 ①「野原紫(ノハラムラサキ)」は花の大きさ2~4mmと小さく、中心部から放射状に白色の膨らみ
 ②「胡瓜草(キュウリグサ)」は花の大きさ約2mmと小さく喉部に黄色の副花冠
 ③「水田平子(ミズタビラコ)」は花の大きさ2.5~3mmと小さく喉部に白の副花冠

花の名前は欧州に由来の「恋人に私を忘れないで」と、この草を投げ河に沈んだ若者の言葉を名前にした、
「勿忘草」の字は中国名を充てたとされる。


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