「ミカエリソウ」
「イトカケソウ」
岐阜県川辺町 納古山納古口登山道にて (2007.9.13)
川辺町から納古口登山口に林道を走り、登山口手前堰堤上に駐車し歩き始めると道端に咲いていて、
咲き始めで花が僅かしか開いて無く、本種は群落を作るイメージだが周囲見渡すも二株しか無かった。
本州中部地方〜中国地方の山地の林の中に自生し、9〜10月頃紅色~薄紅色の花を多数付ける。
花は茎先に長さ7〜15cmの総状花序を出し付け、胴長筒状の唇形花が3個ずつ対生し十字状多段
密生し、上唇は浅く2裂し下唇はやや長く先は3裂、1個の花に長短2本ずつ4個の雄蕊と、少し長い
先端二つに裂けた雌蕊(花柱)1個が有り全て唇より付き出す。
小さな花が多数集合の花穂は上の葉脇から出て直立し、下から上に薄紅色の花が咲き上がって行く。
茎の高さ40〜90cm、葉は対生し楕円形長さ15cm幅10cm葉先が鋭頭で縁には鋸歯が有る。
花の名前はピンク色の花が円柱形に多数付く様子に、余りの美しさで人が見返り「見返草」と付き、
別名の「糸掛草」は雄蕊4本と花柱1本を糸に見立て、多数の糸を束ね短く切った様に見え付くと、
雄蕊と雌蕊が糸の様に突き出る事から付いたの2説。
本種は茎が木化するので「草本」扱いで無く半低木(落葉低木)とされ、分類上「木本」扱いとされる。
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