「木 瓜」     バラ科ボケ属
「ボケ」      岐阜県可児市 自宅外周にて (2002.3.20)
この花は20年程前にご近所から頂き挿し木の物、様子から本種は渡来品種の園芸品のボケとする。

中国原産で日本に平安時代に渡来の雌雄同株の落葉低木で、園芸品種が多く作られ本種は花弁が
赤黒く一重咲き中輪「大黒天」の様だ。

花は3~4月葉の展開前、短枝の脇に径3~5cmの5弁化を数個付け、色は基本朱色で淡紅・緋紅・
白と紅の斑、白等を付ける。

木の高さ1~2m程になり樹皮は縦に浅く裂け小枝は棘となり、葉は互生し長さ3~7cmの楕円形~
長楕円形で、葉先は尖り(稀に鈍頭)基部楔形の縁に鋭い鋸歯。

秋に直径4~7mm の洋梨に似た楕円形の果実を付けるが、固く酸っぱいので食べられ無いが薬効
が有り、輪切りにし陰干ししたのが生薬「皺皮木瓜(シュウヒモッカ)」とされ、足腰の脱力感や痛み
・ひきつり・関節痛等に効果が有るとされる。

野生で本州関東地方以西及び四国・九州の山野に、「草木瓜(くさぼけ)」が有り、赤橙色で径3cm
程の花を付け、樹高0.3~1mで普通斜上し樹皮は縦に裂け小枝は棘となり、葉は葉先部が幅広で
広倒卵形の長さ3~8cm、基部は楔形の縁は細くて鋭い鋸歯が付く。

木の名前は実が瓜に似て木に成るので木瓜、木瓜の漢名かな読み「もけ」が「ぼけ」に転訛説が有力。


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