「ヘクソカズラ」
「サオトメバナ・ヤイトバナ」
岐阜県各務原市 自然遺産の森(2007.9.3)
この時期あちらこちらで見掛けるが臭気も有り見向きもしなかった、9月は花が少なく
撮る気になった。
日本全国の日当たりの良い藪や野原に自生の蔓性多年草で、8〜9月葉脇から短い集散
花序を出し
白色で中が濃紅紫色の花を疎らに付ける。
花は長さ約1cmの鐘状で先が浅く5裂し花弁状に平開、基部合着し両面に毛が有り、
雄蕊5個の花糸
は短く花冠の内部に付き基部合着の花柱が2個、花後に黄褐色で直径約5mmで球形の
実が付く。
茎は蔓性で他の物に絡み右巻き高さ数mになるのも有り、葉は対生し長さ4~10cm
長卵形の全縁
でだが形の変異が多く、先は尖り全草に不快な臭気が有り葉柄の基部に三角状の托葉。
果実は秋に熟すと黄褐色の光沢の有る実となり、「しもやけ・ひび・あかぎれ」の薬と
されるが生の実
はかなり臭気を放つ、只乾燥すると臭いは消えるので乾燥して使用が多い。
花の名前は「屁糞蔓=不快臭気」「早乙女花=田植え娘の帽子に似て」「灸花=花下面
がお灸(ヤイト)
痕に似て」付く。
葉の幅が狭く基部円形は「ホソバノヤイトバナ」とか「コバノヤイトバナ」とされる事
が有るが、変化が
連続的で区別が出来無いとするのが一般的。
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