「フサアカシア」
(ミモザ・ミモザアカシア)
岐阜県多治見市 潮見の森 (2007.3.26)
「潮見の森」の眺望の良い展望台から大洞池に降るとアセビが咲き、その下に鮮黄色の花が咲いている、
外来種で美しい黄色で球状の花を多数長く垂れ下がって付け、華やかで公園で良く見掛ける様になった。
オーストラリアとタスマニアに自生し、日本に明治初期に渡来の常緑高木で2〜3月黄色の花を付ける。
花は枝先に小球形の黄色い花が30個程集まる頭状花序が総状に付き、小球体の5弁が開くと雄蕊と
雌蕊がぐにょぐにょと捩れ長く伸び、やがて真っ直ぐな蕊となって芳香が有り、殆ど雄蕊の集まりで
先に葯が付き雄蕊より長い雌蕊は球体に1個で約30個、花後種を含む短い軟毛の有る豆果が下垂。
木の高さ10〜15mとかなり高くなり、葉は互生し長さ10〜15cmと大型の偶数2回羽状複葉で、
長さ約3cmの羽片が10〜20対付き、羽片は線形で表面深緑色の裏面銀白色で先が丸い小葉が30
〜40対付き、小葉の両面は青緑色の細かい毛で覆われ、葉の軸の上面の羽片の付け根には丸い穴の
腺体が各1個ずつ付く。
似る「モリシマアカシア」の花の色は淡黄色で小葉8〜20対、葉が白っぽい「ギンヨウアカシア」も
小葉20対程と本種の30~40追と比べ少ない。
花の名前アカシアはギリシア語AKIS(突起・矢尻・釣針のかかり)から来て、「フサ」は花がふわっと
した球状の姿に由来とし、「ミモザ」はマメ科オジギソウ属ミモザの花と似ているの誤用とされている。
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