「蕗」     キク科フキ属
「フキ(雌株綿毛)」    岩手県花巻市 早池峰山にて (2007.6.14)
河原坊から早池峰山に登り小田越へ下山、道路を河原坊に戻ると両側フキの葉で埋めている、
フキの雌株で冠毛が立派な花が咲いている様に見え綺麗だ、暫くの間これが続き楽しめた。
「フキ(雄花)」    岐阜県川辺町 納古山 納古口林道にて (2006.4.2)
納古口の林道を納古山登山口に入らず直進、道路脇に見られ食べるには開いて花も出て遅い。

本州及び四国・九州の山野に自生し、雌雄異株で3〜5月葉の出る前に花茎を伸ばし、散房状
に雄花が黄白色で雌花は白色の花を付ける(写真は未だ僅かしか開いて無い)。
雄花茎は高さ15~25cm、茎先の散房花序に密に多数の両性筒状花を付け花冠が5裂平開、
中央に雌蕊が突き出て柱頭は膨らみ下を雄蕊が取り巻き下部は合着、両性だが結実はしない。

雌花茎は高さ10~20cmで、花は細長い糸状の花柱が密集し、真ん中の長い花柱の先端は
二つに分かれ花粉が無く白色で、受粉後に花茎を伸ばし高さ40~80cmとなり白い綿毛を
付け、冠毛はびっしり付き大きさ直径3cm程の長さ1cm程、果実の付いた綿毛を飛ばす。

葉は花の咲いた後に出て径1cm程で長さ60cmの長い柄の先に、腎円形で基部心形の幅15
〜30cmと大きな葉を付け目立ち、初め両面に毛が有り後に無毛となり縁に細かい鋸歯。

花の名前の語源が不明瞭、古名「山生吹(やまふふき)」が有り「山=自生場所・生=生まれる
・吹=吹き出す」の意味が有り、蕗の育つ様子を表しその後「ふき」だけ残ったが有力とされる。


TOP 花TOP