「夏燈台」    トウダイグサ科トウダイグサ属
「ナツトウダイ」      岐阜県山県市 舟伏山にて (2010.4.21)
「あいの森」登山口より東コースで登ると山頂部手前にこの花は咲いていた、然し変わっているが
花らしく無い、帰り西コースで降ると花が多く見られたが、時期が早いようで殆ど開いて無かった。

北海道及び本州・四国・九州の山地や丘陵に自生し、4~5月茎先に黄緑色で杯状の花を付ける。

花は5枚輪生の葉の上から5個の花茎を放射状に伸ばし、枝分かれの先に杯状花序を付け、花序
は2個の三角状卵形の苞葉の間に雌花1個と雄花4個が付き、三日月状腺帯の雄花4個は中心の
雌花を囲む。

茎は高さ20〜40cm円柱形を1本又は束生して直立し緑色で紅紫色を帯び、葉は互生し細長い
楕円形で長さ3〜6cm幅7〜20mm上部程大きくなり最上部は輪生する。

夏灯台の名前が付くがこの仲間で一番早く春に咲き6月には実が出来始める、花の名前は昔の
室内照明器具に、土器の燈明皿に油を入れ燈芯を浸し火を付けて照明としたのが有り、その器具
を「燈台(とうだい)」と言う。
「トウダイグサ」の総苞葉は円形でその上に黄色の小苞が有り、燈明皿の上で火が灯っている様に
見え燈台草と付き、夏燈台の名前は夏に咲く訳で無く燈台草の中で一番早い春先に咲くのだが、
何故この名前が付いたか不明のようだ。

トウダイグサは葉がヘラ形で丸く区別、タカトウダイは苞葉が円形に近く花が長い花柄の上に壷形
で花らしく、本種は花が小苞2枚の上に腺体が付き、変わってはいるが花らしくは無いと思う。

花の構造が複雑で又雌性先熟でも有り理解し難い花、間違っているかもしれない。

        写真レポ記録 ⇒舟伏山


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