「ノギラン」
岐阜県土岐市 陶史の森にて (2007.7.20)
土岐市の「陶史の森」の至る所で見られるが、二枚目の写真のように花付きの良く無いのが殆んどだ、
然し三枚目の写真の様に花付きが良い物も稀に有り、基本的に下から順に咲き近くで見ると綺麗だ、
只し草原に散在していると、遠くからは茶色っぽいのが纏まり無く咲いている様子で余り美しく無い。
北海道及び本州~九州の山地の草地に生え、根生葉の間から長い花径を出し黄白色の花を付ける。
花茎の高さ20〜40cm分枝しないか少数分枝し、茎先に2〜4mmの花柄の先に長さ6mm程の
花を穂状花序に多数上向きに付け、花被片は長さ6~8mmの線状披針形~披針形で内花披片×3の
外花披片×3で外面中肋は緑色を帯び、雄蕊6個は花被片より短く花糸は無毛で葯の色は橙色、雌蕊
柱頭は3浅裂し下部太くなった辺りに緑色の斑紋が有り子房は花被片と合着。
葉は根生で開出し黄緑色で倒披針形の長さ8〜20cm両面無毛の全縁、先は鈍頭~鋭頭と変化有り
10枚程がロゼット状に付く。
花の名前は花際に線形の苞が有りこれを芒に見立て、地際の葉の様子が蘭の葉に似て「芒蘭」と付く、
「芒(のぎ)」はススキの穂に見られる円錐形の実の様な物の頂部に、長い刺が生えこれを芒と言う。
追:本種は近年ユリ科から分割されキンコウカ科とされたようです。
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