「ナツツバキ」
(シャラノキ)
岐阜県中津川市 岩村城址にて (2007.7.3)
蕾は一杯有るが開花が少ない、一日花で朝開花し夕方に落下し下に散った花弁が
散乱していた。
宮城県~新潟県以西の山地に成育の落葉高木で、6〜7月初旬葉の脇に白色の
五弁花を付ける。
花は直径5〜6cmで、花弁五個に繊細な皺が入り縁には細かい鋸歯が有り、
先が黄色の雄蕊は
多数集まって五つの群れとなり根元で合生(ごうせい)、中央の雌蕊の先端は
五つに分岐し、花
は椿と同様一日花で咲いた花の形のまま地面に落下。
木の高さ10〜20mと高くなり、樹皮は黒味を帯びた赤褐色で薄く剥がれ
べージュや白っぽい
斑模様になり、葉は互生し長さ4〜12cm倒卵形でやや厚く葉裏に毛が有る。
木の名前「夏椿」は、一般に椿は冬から春に咲くが本種は夏に咲き「夏椿」、
「娑羅樹」は仏教
の聖樹フタバガキ科の「娑羅樹(さらのき)」に擬せられて付いた。
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