「庭石菖 」    アヤメ科ニワゼキショウ属
「ニワゼキショウ」     岐阜県可児市 我家の近くにて (2005.5.28)
自宅から田園の広がる方面に散歩の遠出をすると、放置畑の雑草が生えている中に 咲いていた。

北アメリカ原産で明治中頃に渡来、日本各地の草地等に生え5~6月淡紫色や白色 の花を付ける。

花は大きさ1.5cm程で、花弁は外花披片よりやや狭い内花披片×3個の外花披片 ×3個で、先は
丸くなり急に小さく尖り、紫色の線が入って中央は濃紫色で基部合着し黄色、但し紫色 の線が花弁
の内面は目立た無い花も多く特に白花の筋は内面薄いか無く、雌蕊1個の花柱の先は糸状 に3裂し
下半部合着した雄蕊が3個。

茎は扁平で基部から枝分かれして直立、高さ10〜20cm2枚の狭い翼が有り、茎の先から柄を
出し花を3〜5個付け、花の色は白と紫が混生して咲くのも多い。

葉は茎の下部に集まり根生葉に見えるが、茎に沿い2列互生しほぼ直立、長さ4~8cmの剣状で
縁に細い鋸歯が有り基部は鞘状で茎を抱く。

花の名前はサトイモ科セキショウの葉に本種の葉が少し似て、庭に生え庭石菖(ニワゼキショウ)、
但し「セキショウ」は細長い肉穂花序に淡黄色の花を多数付け、葉は剣状だが長さ30~50cm
と本種よりかなり長い。


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