「スズカカンアオイ」
岐阜県多治見市 弥勒山にて (2007.3.22)
最初の写真の様に三個花が付くのは少ないがくすんだ色が多い、下2枚は赤みが射し少し花らしく、
花に3個の三角状の萼裂片が筒部より長く反転が、「鈴鹿寒葵(スズカンアオイ)」の特長で区別。
静岡県西部及び愛知県・岐阜県・三重県に自生の常緑多年草で、10〜4月暗紫褐色の花を付ける。
花は葉柄の基部に1個付け長さ1cm程の壷形の筒形で、花弁のように見える蕚裂片は筒部より長く
長三角状が平開し少し反転、筒部内部に雄蕊12個と雄蕊より長い雌蕊6個が中心の円内に覗いて、
花柱の上部は2裂し尖り基部に柱頭。
僅かの違いで「カントウカンアオイ」東京多摩丘陵に「タマノカンアオイ」北陸の「コシノカンアオイ」
等多種有るが、可児市近くは「スズカカンアオイ」だけで、寒葵の花は「鈴鹿(スズカ)」で良さそう。
花の名前は最初三重県「鈴鹿」で見付け冬も葉が枯れず花が咲き「寒」、「双葉葵(ふたばあおい)」
に本種の葉が似て「鈴鹿寒葵(すずかかんあおい)」と付いた。
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