「カジイチゴ」
岐阜県多治見市 「かさはら潮見の森」にて (2014.4.23)
潮見の森の野草園に「翁草(おきなぐさ)」を見に行った時に撮るが、
名前を知らずそのままにして、
苺の花に似ているので調べると「カジイチゴ」だった。
本州関東地方以西の太平洋岸及び四国・九州と、
伊豆諸島等の沿海から山地に自生の落葉低木で、
4~5月頃白い花を葉の上に上向き~横向きに付ける。
花は冬芽から伸びた枝先に付け、
直径3~4cmの5弁花で円形に集まった雌蕊多数を雄蕊多数が囲み、
花弁は広倒卵形で少し重なり、萼筒は浅い皿形で萼の外側に軟毛と腺毛が密生し、
萼片の内面と縁に 白毛が密生。
木の高さ2m程になり良く枝分かれし叢生、初め棘が有るが後に無くなり、
葉は葉柄3~8cm互生し
質はやや厚く濃緑色で光沢が有り、
長さ6~12cmの広卵形で掌状に3~7(5裂が多い)中裂し、
先は尖り基部心形で縁に重鋸歯が有り表面無毛の裏面脈上に毛が有り、
長さ1.5cm程で狭楕円形の
托葉が付く。
果実は直径約1~2cmの集合核果で、
5~6月淡黄色~橙黄色に熟し甘く食べられるが、長さ1mm
程の小さな種子が入っている。
木の名前は葉がクワ科コウゾ属の「梶の木(かじのき)」に似て、
「梶苺(かじいちご)」と付いた、
似ている「紅葉苺(もみじいちご)」は、
花が下垂して付け木に棘が有り葉は掌状に5~7浅裂。
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