「ガガイモ」
「クサワタ」
瑞浪市屏風山 笹平登山口近くにて
(2007.8.29)
屏風山笹平登山口に走っていると、淡赤紫色蔓性の花が咲き花冠が五裂し反り返り、一房に
10個以上総状に花が付き、下の写真の様に葉と花がバランス良く咲くのも有った。
北海道・本州・四国・九州の野原や丘陵に自生の蔓草で、7〜8月葉脇に淡紫色の花を付ける。
花は長い花柄を出し総状花序に多数付け大きさ1cm程の先が5裂した星形合弁花で、裂片は
反り返り内面に紫薄茶白色の帯が入り長毛が付き、花の中心に雄蕊と雌蕊がくっ付いた髄柱。
茎は蔓性で左巻きに横に伸び2m程の長さとなり、葉は対生し長卵状心形で長さ5〜10cm
の全縁で厚く滑らかな緑色で裏面は緑白色。
変な名前だが種子周囲の絹毛が銀色に光る事によりカガミと呼び、訛りイモ科で「ガガイモ」、
「蘿摩」は平安初期の「本草和名(ほんぞうわみょう)=日本最古の薬物辞典とされる」で
中国名「蘿摩(らま)」を、ガガイモに当て書くようになった当て字。
「草綿(くさわた)」はガガイモの方言、種子周囲の絹毛が綿の代用に使われ印肉用にも使用。
*追:ガガイモ科はAPG分類体系でキョウチクトウ科に含められたようです
| |