「金 蘭」    ラン科キンラン属
「キンラン」    岐阜県可児郡  御嵩町にて (2007.5.9)
林の中でも明るい黄色(金色)の花は目立って見付け易い、名前負けせず品の有る美しい花。

本州・四国・九州の山地や丘陵の木陰に自生の多年草で、4〜6月頃茎先に黄色の花を付ける。

花は大きさ径約1cmを数個穂状に付け、花弁は唇弁×1側弁×2上蕚片×1側蕚片×2からなり、
蕚片も花弁と同色で長さ約1cm、花下に膜質の苞が付き卵状長楕円長さ1.4〜1.7cm、
側花弁は蕚片より短い。

花の形はお椀形で平開しなくて品が有り、唇弁は3裂し赤茶系の隆起腺が5〜7個入り美しい。

茎の高さ30〜60cmで、葉は5~10枚程が2列互生し長楕円形で、長さ8~10cmの
幅3cm程で、先端は尖り無柄で基部茎を抱き縦方向に皺が多い。

菌に寄生する依存度が高い共生関係に有るので、栽培困難種の一つとされ「絶滅危惧II類(VU)」
に指定されている。

花の名前は花の色が鮮やかな黄色で「金」とし、蘭科の植物で「金蘭(きんらん)」と付いた。


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