「カラスノエンドウ」
(ヤハズノエンドウ)
岐阜県可児市 土田にて
(2007.3.26)
鳩吹山カタクリ群落を見に「可児川下流域自然公園」に行く、カタクリは満開で一面見事に咲き、
花園を楽しみ駐車場近くに戻るとソラマメ科の植物が咲き、帰って調べると「カラスノエンドウ」。
日本全国道端や土手に自生の越年草で、3〜6月葉脇から花柄を出し淡紅紫色の花を付ける。
花は花柄の先に1〜3個付け長さ1〜1.8cm豆科特有の蝶形花で、花弁5枚中旗弁は翼弁
より大きく先がやや凹み色が濃く、花後は長さ4~5cmの平らな豆果になり、中の5~10個の
黒い種子が黒茶色に熟しはじけ飛ぶ。
茎の毛は四角状の蔓状で直立し、先端三裂の巻き髭で近くの物に絡んで伸び高さ60〜150
cm、葉は互生し偶数羽状複葉で、小葉は狭倒卵形の長さ0.5~1.5cmが4〜8対付き、
先端矢筈状に浅く凹み複葉の柄は殆ど無く、葉の基部に目立た無い頂部が平らで4つに深く
裂けた小さな山形の托葉が付く。
花の名前は一般に人が食べるエンドウより小さく、スズメノエンドウより大で「カラスノエンドウ」、
別名は葉の先が少し窪んで弓の弦を受ける部分の矢筈に似て、「ヤハズノエンドウ」と付いた。
「山と渓谷社」の「日本の野草」は「カラスノエンドウ」が最初に有り、別名で「ヤハズノエンドウ」
が紹介されている。 | |