「クルマバハグマ」
岐阜県恵那市 明智の森にて (2006.10.13)
大きな葉が輪生状に付き目立ち見付け易いが、花と葉の大きさのバランスが悪く美しさは感じ無い。
本州近畿地方以北の山地の樹林内や林縁に自生し、9〜10月頃径1cm程の白い花を多数付ける。
花は長い花茎の先に円錐花序を出し3〜10個付け、長楕円形の硬い総苞(がく)の上に両性管状
花で、総苞片は鱗状に規則正しく並び、小花の花冠は5裂カール状に反転し基部から蕊が飛び出す。
根茎は長く這い増え茎の高さ30〜60cm、葉は互生し茎の中程に7〜8枚輪生状に集まって付け、
葉に網状脈が有り質は硬く無柄で長さ約20cm長卵形で、先は尖り基部楔形の葉裏は白色を帯びる。
花の名前は本種が7〜8枚の葉を輪生状に付け、これを車輪に見立て「車葉(くるまば)」、槍や兜
に付ける飾り払子(ほっす)を「白熊(はぐま)」と言い、本種の花の様子が似て「車葉白熊」と付く。
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