「小蕙蘭」 (笹海老根)  ラン科コケイラン属
「コケイラン」 (ササエビネ)   愛知県設楽町 面の木園地にて(2008.6.7)
林の中の澄んだ小川の際に2本並んで咲いていたが、近くには他に見られ無く2本だけだった。

沖縄を除く日本全国の山地林内に自生、5〜7月花茎の先に黄褐色の花を総状に多数付ける。

花序は直立し長さ10〜20cm、花は大きさ8〜10mmで唇弁×1側花弁×2上蕚片×1側蕚片
×2が横向きに開く。

萼片3個は黄褐色の披針形で長さ8〜10mm先は尖り、側花弁は淡黄色長さ7〜8mm幅1、5
〜2mm、中裂片は長さ5.5〜7mm幅3〜6mm縁が縮れた様になり基部2本の隆起線、唇弁
は白色〜淡黄色で紅紫色の斑点が付き3裂し側裂片は小さく、苞は長さ2.5〜5mm狭披針形。

茎の高さ30〜60cm、葉は卵球状の偽鱗茎に1〜2枚付き長さ15〜30cm幅1〜3cmで
脈が有り基部細い。

花の名前は古くに紫蘭(シラン)は「蕙」と呼ばれ、それより小形の蘭なので「小蕙蘭」と付き、
別名は海老根(エビネ)に似た花が咲き、葉が細く笹をイメージし笹海老根(ササエビネ)と付く。


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