「男莢迷」   スイカズラ科ガマズミ属
「オトコヨウゾメ」     岐阜県瑞浪市  屏風山にて (2008.5.18)
ガマズミが多い中に疎らに花が付くのが有り、見ると花も全く違い中心部に薄紅が付き可愛い花。

本州・四国・九州の日当りの良い山野に自生の落葉低木で、5〜6月淡紅色が入った白花を付ける。

花は枝先に散房花序を垂らしぶら下って付け、直径6〜9mmの可愛い合弁花で5中裂し平開の花
を5〜10個付け、花序の柄は2〜3cmで花弁の先は丸く、花弁より短い雄蕊6個と中央に赤味を
帯びる短い花柱(雌蕊)が1個の萼片5個は薄紅色。

木は真っ直ぐ伸び高さ2m程となり良く枝分かれし灰褐色で若枝は赤味を帯び、葉は対生し長さ4〜
8cmの卵形で平行する側脈と縁に荒くて鋭い鋸歯が有り、葉先は長くて鋭く尖り基部は広い楔形。

核果は長さ約8mmの扁平楕円形で垂れ下がり付き、9〜10月赤く熟すが苦味が強く生食出来無い
が見て楽しめる。

木の名前「オトコヨウゾメ」の由来が分から無い、別名「コネソ」とされてこの名前も謂れは不明。

似る「コバノガマズミ」は葉柄が長く毛が密生し花付きが纏まり上向き、本種は葉柄に毛が無く花付
きが疎らで垂れ気味となる。


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